ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

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チベット

2008-06-17 19:37:25 | イベント
映画「チベットチベット」@メロメロポッチ

このお店はライブやトークを聞きながら飲食ができるお店。新宿ロフトプラスワンを柔らかくしたような店です。金沢には珍しいです。昨日は気になっていた映画を見に行きました。在日コリアンの監督が撮ったチベットのドキュメンタリー映画です。感想としては、この21世紀に現存しているとは思えない差別の光景とチベット民衆の忍耐に驚きでした。でも映画に登場する皆さんは皆陽気でした。よく苦難を堪え忍んだ人ほど、人に温厚さを示すというが、そんな感じでした。あり得ない理不尽さが続くと余計に人はそんな「場」にとらわれた生活やロゴスに住もうなどと思わなくなるからだろう。
ダライラマのお人柄が印象に残りました。寛容の精神はいつか必ず勝利するでしょう。
王、宗教、政治、民族、文化、風俗が一体となっているチベット。そこに生きてきた彼らの祖国が理不尽に蹂躙されている姿は見てて苦しい。こういった国家だからこそ尊重する義務が我々近代人にはあるはずだ。歴史はいかに強国が「独自の国」を征服する際に、周辺、異文化などの名目をつけ、自身を正当化してきたかを教えてくれる。万博がよい例だ。中国が残酷なのは当然だが、この問題は黒人差別時代なども含め、巨大な視野から、大国の挙動について考えねばならない。