なんと、本日はもうひとつ大ニュースが。雨宮さんの本が平積み扱いになってました。いや、それよりすごいです。サブカル系のトップにきています。
いまや、フリーター問題(この言い方自体が、フリーターを近代的教育観で捉えようとする問題なのでダブル問題)や格差問題の関心の高さが現れているから、全くおかしいことではない。
しかし、フェアの名称で、仕事もエロもという「男の教科書」というカテゴリーが気になるが。
でも金沢とはいえ、北陸の田舎で、日本一と豪語する巨大書店で、この扱いは、うれしい。親しい付き合いでもない私でさえうれしい。
今までのサブカル作家は、どうも若者文化をうまく意味づけて、「利用」してきた面が強い。宮台真司とかあの系統は、頭脳は素晴らしいが、そういった面から絶対ボロがでてくる。
雨宮さんは、現に生きて食って生活している、日常の若者や、その生活改善を訴える団体と、正面から普通に向き合っている。「今の流行りものだから、このテーマで」、「社会の情況分析や新作の物語のために、必要だから」、若者問題を取材する作家ではない。
彼女は自らの経験、生きている現状など、最も近く、自分に馴染みのあるところから、筆と眼を深めている。今回の作品で、作家として山を越え、新境地を示した。その姿勢が、確固たる足場になっているであろう。
いまや、フリーター問題(この言い方自体が、フリーターを近代的教育観で捉えようとする問題なのでダブル問題)や格差問題の関心の高さが現れているから、全くおかしいことではない。
しかし、フェアの名称で、仕事もエロもという「男の教科書」というカテゴリーが気になるが。
でも金沢とはいえ、北陸の田舎で、日本一と豪語する巨大書店で、この扱いは、うれしい。親しい付き合いでもない私でさえうれしい。
今までのサブカル作家は、どうも若者文化をうまく意味づけて、「利用」してきた面が強い。宮台真司とかあの系統は、頭脳は素晴らしいが、そういった面から絶対ボロがでてくる。
雨宮さんは、現に生きて食って生活している、日常の若者や、その生活改善を訴える団体と、正面から普通に向き合っている。「今の流行りものだから、このテーマで」、「社会の情況分析や新作の物語のために、必要だから」、若者問題を取材する作家ではない。
彼女は自らの経験、生きている現状など、最も近く、自分に馴染みのあるところから、筆と眼を深めている。今回の作品で、作家として山を越え、新境地を示した。その姿勢が、確固たる足場になっているであろう。