ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

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シリーズ

2007-10-12 23:38:05 | 金八・3B関係
昨日、三年B組金八先生がスタートした。本当に長いシリーズである。前作はよかった。生徒役では八乙女光以外にも浜田岳や黒川智花らの好演が光った。テーマもタブーへ挑戦した衝撃的な覚醒剤事件だった。

それから3年がたった。校長より年上な金八自体が、前作でさえ無理がある設定だったが、今回もいつも通り出演しているのは面白い。初回でいきなりコケていた。大丈夫だろうか。

モンスターペアレンツやリアルなネットの「やり取り」など最新の問題が初めから織り込まれていた。

前作で武田鉄矢が話している通り、金八のパワーで真っ正面からぶちあたる方法はもはやまったく通用しなくなった。だが、いかに時代が変わろうとも、人間の内面がたどる痕跡は変わらない。一対一で彼と生徒が向かい合うとき、旧作と同じ営みが生まれる。問題はそこにいくまでであろう。その道程に広がりしが解体された人間関係なのだから。その世界で、作品中にあったように、「フットワークよく」人間関係やストレスをやり過ごしているのが今の中高生である。これは大人にも当てはまる。だからといって彼らは反発するわけではない。その気力すら奪っていく社会に私たちは住んでいる。だから彼らは受け身になる。なのに無数の選択肢は仏頂面をして悪魔的に広がっている。結果、変な所で一気にストレスがかかる。しかもそれが見えにくいのだ。新たな金八は病気との闘いである。すでに前作から始まっていたということか。


しかし、水沢奈子(江藤清花役)ちゃん、演技素晴らしかったですね。あの無表情は、感情が籠っていてかつ色褪せていなければならなかった。それを見事に現実化しておりました。孝志君をやってた子もうまかった。子どもたちに負けてはいられないと、マンガ喫茶時代、人間を管理、統制、分断する時代との戦いに際して闘志をいただきました。

また、マンガ喫茶でブツブツと話しかける金八、ホームページを作るといって一人一人にノートをカキコませる金八は印象深いです。何が変わるもので変わらないものか、そしてその差異が何なのかを考えさせられます。

乙女ちゃんが自分と同い年何で、もう主婦だなとか思ったりすると面白いです。みなさんも子どもの頃見たキャラが再登場する様を楽しみましょう。