ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

※Fleisstage(勤勉日々)は造語です。
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世にも2008 秋

2008-09-24 10:02:15 | オピニオン
世にも奇妙な物語を久しぶりに見た。思えば1990年からファンだった。小学生のころから、夜中にトイレに行けなかった記憶がある。あの音楽が怖かった。しかし、あの頃に比べて、作品の劣化ははなはだしいといわれる。スペシャル中心になってから、一方では、今世紀に入ってから、一般には質が落ちたといわれている。
今日もそれは避けがたく、私には面白みはやはり中の下だった。軽く感想を。ネタバレ一部あり。
「ボディレンタル」…感動系。ひねりは一つもなかったが、最近のレベルを考えるとよい方か。人間の中身を入れ替えるだけで、その人が変わるというのは自分の持ち論でもある。スターやカリスマは、人生に絶望した人の体と入れ替わっても、私はそこそこすごい人になると思う。
「どつきどつかれて生きるのさ」…コメディ系。展開が読めるため、面白さに欠ける。もともとが、くだらない設定だけに、意義説明はいらないが、どんでん返しがほしい。ただ、男女関係をボケ・ツッコミ関係に構造・象徴変換したのは評価できる。関西のお笑いを見てると笑えない話。
「死後婚」…ホラー系。期待させる展開だったのに、落ちがいまいち。恋人は彼女を守って死んだのに、あれはないでしょう。
「行列のできる刑事」…コメディ・不思議系。つまらなかった。視点はよいが、引き込むものも、落ちもなかった。意義説明がほしい。なぜ刑事にしたのかもよくわからない。
「推理タクシー」…世にも史上トップクラスの支持を誇る佐野史郎と急上昇の谷原章介のキャストで期待していた。途中までは楽しめたが、最後の展開が納得いかない。どんでん返しがほしい作品だった。やはり最終的には佐野史郎を悪役にもっていかないと(笑)
スリル、落ち、タクシーの意義がほしい。
私は女子アナをどちらが殺したのかわからなくなる話しに持っていった方がよかったと思う。実は犯人は運転手で自分が起こした数々の事件の冤罪を築くタクシーだったというのはどうだろう。

3Bの乙女☆

2008-09-22 18:21:13 | 金八・3B関係
演劇「優しい魔法のとなえ方」@ラゾーナ川崎プラザソル
9月21日のイベントその2。
ついにこの日が来ました。3年B組金八先生みーちゃん役の藤井真世ちゃんが出演する舞台を見に行きました。しかも家族で。
結論から言います。もう最初から感動で言葉があまりありません。見る前からずっと楽しみで、当日も緊張するなんて久しぶりでした。武田鉄矢を見ても、アイドルの高畑充希、水沢奈子さんに話かけてもほとんど緊張などなかったのに。
順番待ちのときにお母様が妹さんを連れて来られたので、少しお話しする機会もいただきました。ここでも感動であまり言葉が出て来ませんでした。恩師に出会うと、今現在が楽しくなるので、いつも言いたかったこと(書き留められたこと)が言えない私ですが、そのときに似ていました。
アニメチックで、青春もので、出演が主に女子なので、ただのアキバ系ドラマかと思ってましたが、元気をいっぱいもらえる立派な感動作品でした。なんの縁もなかった両親まで感動していました。役者は皆生き生きとしていて、無理に作っているところもなくよかったです。社会では無名でも、知らずに見に来た人を感動させる役者は、立派な芸能人ではないでしょうか。また売れようが売れまいがその行為が根底にないと、経済の奉仕者(有名人)になったとしても大したものを生めないと思います。
くるみ役の真世ちゃんは、笑顔と生き生きさと元気さと大胆さがよく出ていました。金八のときの一番いい部分が出ていたと思います。彼女は女の子と二人で話している役が一番似合う。金八をご覧の方はわかるでしょうが、ああいったコンビが似合います。人の言葉をしっかり聴く、会話を受け止める、話し返す、この3つがうまい。キャッチボールがスムーズに展開するから、人とうまくコミュニケーションをとる役、いろんな人物と関わる役、重要な鍵を握る役が合うような気がします。
劇は今日が最終日で、会場は拍手と大興奮に包まれていました。
そんななか…、この舞台にはなんと金八の「ニコラス」君も来ていました。握手してもらった(^-^)。
後で知りましたが、坂本優太君(長谷川孝志役)と一緒に来ていたんですね。「えっ、あの子がそうだったのか。気づかなかった!」と思った。そんな、3年B組25人のファンのこの私が…。心の中のフォルダにちゃんと保存したはずなのに…*1。眼鏡をかけてなかったのもあるけど、それだけ皆さん成長しているんですね。一番顔が変わる時期でもあるからなあ。
みーちゃんとニコラスと孝志が目の前で話している光景も見れてファンにはたまりませんでした。出演者にしかわからない世界を彼らが生きているので、楽しそうだった。同時にそのときに、ハッとしました。当たり前ですが、私はこれ以上近づくことができないということがはっきりわかりました。また、自分の立場もわかりました。私は本当に「ドラマ」のファンであったことに自分で気付きました。*3
見ているだけで嬉しい、楽しい劇でした。そして、私にとってあの子役たちは、下手な有名人よりよっぽど「手の届かない人」たちです。
ドラマ金八では生徒一人一人が本当にひとつだけの花たちでした。それぞれが「かたち(形・象・像)」を司っていました。ただでさえ役作りができていたなか*2、各人がクローズアップされていくことで、さらに色が引き出されました。
現実世界も人間一人一人にはそれぞれの宇宙があります。そして人間にはそれを引き出す義務があります。正教では「人間の自由意志に対する神の図りがたい尊敬」を教えています。自由意志という力を神は人間に与えた。私たちを余りに愛するあまりに、その領域には神様ですら踏み込めない。だから苦難の際も、本当に助けてほしいと願わないと神様は助けることができないといいます。
話しを戻すと、一人一人の個性には絶対的な責任があり*4、服装や金髪や将来の夢程度の「しばり」が個性の本質ではありえません。本当の個性を教えてくれた面でもよいドラマだったと思っています。
私が自身をキリスト教化する過程で、唯一、一緒に道連れにした作品です。自身の人生で重要な意味を含んだ作品に出会いました。



*1視聴者にしかわからないギャグだが、真剣な意味もある。私は最後の3話以外、録画をしなかった。逆説的な表現だが、録画したくないほど、夢中になった話は初めてだった。
*2男子では、孝志、駿、祐樹、紋土らはよく役作りできていたと思う。女子では絶対みなみだろう。あれは完璧にはまっていたと思う。
*3高畑充希さんのイベントのとき「是非ナツコイの方も見てやってください」と言われ、とっても嬉しかったが、本人に直接、「私が好きなのは彩華だけなので」と言いそうになって気付いた。
*4セリフ「自分の感受性くらい自分で守ればかものよ」を思い出す。

日露教会

2008-09-22 14:36:46 | 正教会
9月21日のイベントその1。
今日は東京・ニコライ堂でした。生神女(聖母)マリア誕生祭でした。両親も見学に来ました。
なんと、ロシアから府主教アレクセイの次席のキリール府主教がいらっしゃいました。
やはり雰囲気に重みを感じます。お話されているときより、黙っておられるときの方に力を感じました。それも普通の人が沈黙するときの、従順なおとなしい力とは違い、生気がにじみ出ていました。
ここは日本なので日本の府主教ダニイルが主にお祈りを進行されたが、キリール氏も行われ、お祈りは日本語とロシア語が交錯して素晴らしかった。人数も多いし、ロシア人もいっぱい入って来て、ロシアにいるみたいでした。
本日の福音と説教はマルファとマリヤから。イエスを家に迎え、多くの供事を行おうと心を煩わせているマルファ。一方ただ足元で話を聞くマリヤ。人はいくら神に仕えようと頑張っても自分の力ではどうにもできない。マリヤは神に従順で一つのことを選びとった。それが善いことだとイエスは言う。別にマルファが悪いとは言っていない。ただ、神への従順さを第一にしない奉仕は何を生むのだろうということだ。逆にそれさえあればあとは自然に手に入るのだ。歴史上の本当の奉仕者はまず神に仕えていた。私は彼らの意志にキリストをみる。
聖体拝領もキリール府主教からいただきました。正直な話嬉しいです。目の前で接することができてよかったです。ロシア人の赤ちゃんと母親が目の前で府主教からいただいているのを見ると、さらにここはロシアかと思いました。
ダニイル府主教への誕生日プレゼント進呈までセットで行われました。このアットホームさが正教会のよい所だと思いました。
付き合いは長くとも、なんだかんだ言って私は信徒一年生です。うまい報告ができず、申し訳ないです。

半田にて

2008-09-13 22:56:00 | 正教会
今日は愛知の半田教会にて学びの会と晩とうがあった。木造の聖堂は日本にも数あれど、ご覧のようにこの江戸民家のような造りが歴史を感じさせる。それがまたいい。
信徒であり、もとカトリックの宣教師でもあった方のお話し。母国語を大学で教えておられるそうで、大学生まで来ていた。
「神の味を覚える」という素晴らしいタイトルに負けることないよいお話しだった。日本語はとてもお上手だったけど、外国人が日本語で、古典も交えつつ神学を語るのだから正直すごい。古代聖師父の言葉やシェイクスピアの引用まで交え、手作りの図解も交え、難しい話しだったけど、皆さん聞き入っていました。
人は神の似姿を求めようとして、容易に悪魔のワナにかかってしまう。理想が手の届かないところにあるとか、霊的なものが高く、肉体的なものが低いとかいう考え「理想主義」は退けないといけない。その上で話しは、自然の中で徳を積み、世界を精神化していく自然法の人間から、律法に置かれる物語の人間が対され、この両者を統合する恩寵の人間=イイスス・ハリストスという難解な話しにまで及びました。
▽名古屋の教会に帰り、夕食をいただいた。ご子息がロシアの修道院から帰ってきたばかりで、その話しでまたさんざん笑わせてもらった。初めての海外旅行がロシアの修道院で北方の島、ペテルブルグ観光の時間もなく、運転手は後ろを見て笑いながら運転し、ろうそくを点けて行ったトイレは穴があるだけで、ホテルのシャワーは臭く、料理を楽しみにしていた修道院で自炊、夜更けにボートを漕いで聖体礼儀に、…と面白い話しが満載だった。まだまだたくさんあったけど、ロシアは何が起きても平気でいる図太さがないと生きていけない国であることはよくわかった。金や、権力やコネが絡むとガラッと態度が変わることもよくわかった。でも楽しそうだった。いつか行ってみたい。

国民よ

2008-09-13 00:09:49 | オピニオン
おお日本国民よ…。あなたたち、わたしたちはどこへいくのか。どこへいこうというのか。いかに愚かなる姿をさらしていくのか。天候異常のように世相も狂騒を増してきた。二度も総理が勝手に辞める国、それを選挙でごまかそうとする国なんておかしすぎる。
だが、それさえ琴線に触れないよう、政治は冷静に見ているが、事故米問題はひどすぎるよ!一番大事な食べ物にあんなことしておいて。
事故米を米に混ぜて騒がないのも、
農水省が謝罪すらしないのも、
農水相が「ジタバタする必要」などと言うのも、
さらに…そのことに触れようともせず、「何も言えねー」とか「超嬉しい」とか今日おっしゃった方も、
とにかくひどすぎです。
特に最後の方達は、改革と称してネット難民と偽装社会を作り出した張本人の方々なのに…
信じられないことが当たり前に起きる世になりました。でも先祖の霊はここまで情けない姿をさらしても、日本魂を憐れんでくれています。これからももっと世界は悪くなるでしょう。だからこそ、辺りが暗くなるほど光が輝くように、素晴らしい人や世界はより輝きを増すと思います。皆さん、どうかそれぞれの光を心に見つけてください。
ドラマで金八先生は、悩むのは問題がわからないからで、問題さえわかってしまえばあとは解くだけだと言ってました。とてもよい言葉だと思います。混迷をきわめる世にあっても、各々が自分の問題を狭い門からなんとか見つけ出し、放さないなら、それぞれの光が見えるかもしれないと思います。