金沢市の某中学校へ英語の授業を見に行った。市の広報に載っていて、電話したら誰でも来ていいというから見に行った。でも、不安なので念のため正装して仕事前の時間を使い出発。
いざ町内の中学へ行く。
入り口まで来た。
こわい。昔のどろどろした思い出がよみがえってくる*。さらに「遅刻したら殺されるとか、早く体操着に着替えないととか…。」攻撃される恐怖まで**。そんな中、勝手に入っていいのかなあと考えるとさらに不安になってきた。今の時代、変質者と間違えられてはたまらない。先週は中学生に管理社会の恐怖を扇動しようとし、今日は勝手に学校の授業を見に行こうと思い立つ自分がすでに変態だから危険な存在だ。校門の前でうろうろしていると余計怪しまれる。いやな時代になったものだ。結局携帯で電話したら、どうぞご自由にというので入った。
誰もいない玄関で記帳し、入ってしまった。誰でも入れる。これからの社会では危険かもしれない。
年配の先生からようこそおいで下さりありがとうございますと言われた。好き好んで見に来る人なんていないからな。
待ち時間、掲示板の作文を読んでいると「貧乏な人のために、自分の利益を求めないで、必死に命をかけて頑張っている姿に感動しました。」という文がみえた。私を含め、今の日本人が忘れていることが書いてあった。
新自由主義バンザイの財界や官僚たちにもこういう心を持っていたときがあったのだろうと強く思う。
学校内部は気持ち悪いくらい昔と変化がない。貴重な昭和期の遺物だ。しかし、貼ってあった保護者向けの文書に、「教師批判をしないようにしましょう。」「基本的なしつけは家庭で行いましょう」「携帯電話のフィルタリングを活用しましょう」と書いてあると我々の知ってる15年前とは隔世の感があった。
どうも中学はピリピリした、カラカラした、透明な、ピッシリした空気が流れている。強制的に管理されているような空気がある。
あと、時間がとても長く感じた。本当にタイムマシンであのころに戻ったようだった。具体的に言うと8時30分から45分までがとても長く40分くらいに感じられた。生徒が笑いながら駆ける音、先生がコツコツ歩いてくる音、合間の静寂がときを「長めて」いる。過去の記憶が現実に再現していた。
中学生活は、苦しく、大変なことも多いだろう。でも生徒さんたちを見ていると、こんなに静かにゆったりした環境に恵まれて勉強できる時間があることはやはり社会人ななるとうらやましかった。
*「中学時代は明るくて、楽しいことばかりでねぇ~」という人はいない。誰もが憂うつに暗く重い気持ちになる。その雰囲気は学校をも包んでいるようだ。昔は大人になったら平気になるのかと思っていたが同じだった。でも心は広くなり、違う世界をいっぱい見て、辛いことも増えたから平気なのだが。それでもどこか息苦しい感じはする。するというか思い出す。
**こう思うこと自体、楽しいこともあったが、中学時代は悪夢の塊であったことを物語る。人を信用できない、戦場のような妙な敵対心を持って自分が中学時代生きていたことに気づいた。自分の影に出会った。
いざ町内の中学へ行く。
入り口まで来た。
こわい。昔のどろどろした思い出がよみがえってくる*。さらに「遅刻したら殺されるとか、早く体操着に着替えないととか…。」攻撃される恐怖まで**。そんな中、勝手に入っていいのかなあと考えるとさらに不安になってきた。今の時代、変質者と間違えられてはたまらない。先週は中学生に管理社会の恐怖を扇動しようとし、今日は勝手に学校の授業を見に行こうと思い立つ自分がすでに変態だから危険な存在だ。校門の前でうろうろしていると余計怪しまれる。いやな時代になったものだ。結局携帯で電話したら、どうぞご自由にというので入った。
誰もいない玄関で記帳し、入ってしまった。誰でも入れる。これからの社会では危険かもしれない。
年配の先生からようこそおいで下さりありがとうございますと言われた。好き好んで見に来る人なんていないからな。
待ち時間、掲示板の作文を読んでいると「貧乏な人のために、自分の利益を求めないで、必死に命をかけて頑張っている姿に感動しました。」という文がみえた。私を含め、今の日本人が忘れていることが書いてあった。
新自由主義バンザイの財界や官僚たちにもこういう心を持っていたときがあったのだろうと強く思う。
学校内部は気持ち悪いくらい昔と変化がない。貴重な昭和期の遺物だ。しかし、貼ってあった保護者向けの文書に、「教師批判をしないようにしましょう。」「基本的なしつけは家庭で行いましょう」「携帯電話のフィルタリングを活用しましょう」と書いてあると我々の知ってる15年前とは隔世の感があった。
どうも中学はピリピリした、カラカラした、透明な、ピッシリした空気が流れている。強制的に管理されているような空気がある。
あと、時間がとても長く感じた。本当にタイムマシンであのころに戻ったようだった。具体的に言うと8時30分から45分までがとても長く40分くらいに感じられた。生徒が笑いながら駆ける音、先生がコツコツ歩いてくる音、合間の静寂がときを「長めて」いる。過去の記憶が現実に再現していた。
中学生活は、苦しく、大変なことも多いだろう。でも生徒さんたちを見ていると、こんなに静かにゆったりした環境に恵まれて勉強できる時間があることはやはり社会人ななるとうらやましかった。
*「中学時代は明るくて、楽しいことばかりでねぇ~」という人はいない。誰もが憂うつに暗く重い気持ちになる。その雰囲気は学校をも包んでいるようだ。昔は大人になったら平気になるのかと思っていたが同じだった。でも心は広くなり、違う世界をいっぱい見て、辛いことも増えたから平気なのだが。それでもどこか息苦しい感じはする。するというか思い出す。
**こう思うこと自体、楽しいこともあったが、中学時代は悪夢の塊であったことを物語る。人を信用できない、戦場のような妙な敵対心を持って自分が中学時代生きていたことに気づいた。自分の影に出会った。