ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

※Fleisstage(勤勉日々)は造語です。
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中学校体験

2008-11-28 15:01:57 | イベント
金沢市の某中学校へ英語の授業を見に行った。市の広報に載っていて、電話したら誰でも来ていいというから見に行った。でも、不安なので念のため正装して仕事前の時間を使い出発。
いざ町内の中学へ行く。
入り口まで来た。
こわい。昔のどろどろした思い出がよみがえってくる*。さらに「遅刻したら殺されるとか、早く体操着に着替えないととか…。」攻撃される恐怖まで**。そんな中、勝手に入っていいのかなあと考えるとさらに不安になってきた。今の時代、変質者と間違えられてはたまらない。先週は中学生に管理社会の恐怖を扇動しようとし、今日は勝手に学校の授業を見に行こうと思い立つ自分がすでに変態だから危険な存在だ。校門の前でうろうろしていると余計怪しまれる。いやな時代になったものだ。結局携帯で電話したら、どうぞご自由にというので入った。
誰もいない玄関で記帳し、入ってしまった。誰でも入れる。これからの社会では危険かもしれない。
年配の先生からようこそおいで下さりありがとうございますと言われた。好き好んで見に来る人なんていないからな。
待ち時間、掲示板の作文を読んでいると「貧乏な人のために、自分の利益を求めないで、必死に命をかけて頑張っている姿に感動しました。」という文がみえた。私を含め、今の日本人が忘れていることが書いてあった。
新自由主義バンザイの財界や官僚たちにもこういう心を持っていたときがあったのだろうと強く思う。
学校内部は気持ち悪いくらい昔と変化がない。貴重な昭和期の遺物だ。しかし、貼ってあった保護者向けの文書に、「教師批判をしないようにしましょう。」「基本的なしつけは家庭で行いましょう」「携帯電話のフィルタリングを活用しましょう」と書いてあると我々の知ってる15年前とは隔世の感があった。
どうも中学はピリピリした、カラカラした、透明な、ピッシリした空気が流れている。強制的に管理されているような空気がある。
あと、時間がとても長く感じた。本当にタイムマシンであのころに戻ったようだった。具体的に言うと8時30分から45分までがとても長く40分くらいに感じられた。生徒が笑いながら駆ける音、先生がコツコツ歩いてくる音、合間の静寂がときを「長めて」いる。過去の記憶が現実に再現していた。
中学生活は、苦しく、大変なことも多いだろう。でも生徒さんたちを見ていると、こんなに静かにゆったりした環境に恵まれて勉強できる時間があることはやはり社会人ななるとうらやましかった。


*「中学時代は明るくて、楽しいことばかりでねぇ~」という人はいない。誰もが憂うつに暗く重い気持ちになる。その雰囲気は学校をも包んでいるようだ。昔は大人になったら平気になるのかと思っていたが同じだった。でも心は広くなり、違う世界をいっぱい見て、辛いことも増えたから平気なのだが。それでもどこか息苦しい感じはする。するというか思い出す。
**こう思うこと自体、楽しいこともあったが、中学時代は悪夢の塊であったことを物語る。人を信用できない、戦場のような妙な敵対心を持って自分が中学時代生きていたことに気づいた。自分の影に出会った。

理科室

2008-11-27 14:45:57 | イベント
中学校の理科室にて。発明品の紹介なのか、昔の機械を集めたものが展示されていた。なぜかかわいい。自分もうっすら写ってしまった。
古臭いにおいがする資料室や理科の薬品系のにおいがただよう空間は日本でここしかない。高校や大学とはなぜか違う独特のかおりがする。実験したりもぐったり昼休みにかくれんぼしたり暴れていたのを思い出す。

兄弟の力

2008-11-27 14:44:30 | ワーク
昨日は会社の送別会だった。また会社内部については書けないので、多少抽象的な表現になるがお許し願いたい。私は本職でそこに勤めている人間ではないが、本職の方たちには実に惜しい人が栄転となった。最近このパターンが多い。年配でもなく、つまりお父さんでもなくちょっと頼れる兄貴分のキャラが次々と転勤する。中心人物がいなくなっていくのは寂しいが、それが後輩を促すのだろう。というかそうしないといけないものなのかもしれない。人が育たないから。それで私たちも育てられたのかもしれない。
リーダーが不在になったとたん、だらしなかった人がしっかりするパターンはよくある。私はこれを見ているとついフロイトの父親=モーセ殺しを想像してしまう。人類の文化はそうやって成長してきたと信じている。「偉大な」先輩がいなくなったら、若手で支え合うしかない。とはいっても、とても「あの人」のようになれないから、彼らのパワーや兄貴のマネではどうにもならない。ここで止揚が起こる。何らかの「トリキメ」が、何かを別の形で創造することが強力な魅力を帯び始める。これが道徳や文化的規則の起源だろう。兄弟-世間を生む力だ。
皆さんには兄弟で支えあって「新たなるもの」を創って成長していってもらいたい。

金沢集会

2008-11-26 17:00:46 | 正教会
集会と言っても、今回は左系のデモではありません。
正教会が久しぶりに金沢に来ました。(^-^)
以前にも書いたかもしれませんが、信徒さんのお宅の一部を拝借し、至聖所として使います。
そこで聖体礼儀を行うのです。まるで初代教会のように、部屋の一室で神父と参祷者で祈り歌いパンと葡萄酒を分かち合います。正教のお祈りが好きな方には是非とも一度見てほしいです。(が、部屋なので見学というより必然的に参加せざるをえないが…)。ニコライ堂やモスクワの大聖堂とはまた全然違った感慨があるでしょう。どんな巨大な教会も小さな教会も一つの教会というのが正教の教えです。
信徒になってから初めてでしたからとても新鮮でした。ただの民家の居間で痛悔し、お祈りし、聖体をいただくのも。畏れ多い気がするのかと思っていたら案外、喜びにあふれていました。古代の信徒は文字どおり、命をかけ、必要ない縁は切り、持ち物を売り、貧乏生活をしていたのだろうけど、まず楽しんでいたんだなあと実感する。それもニーチェの言う生を弱めそらす病的な喜びではなく、人間的かつ高貴なつまり全人的な喜びで。
お祈りのあと、お子さんには七五三に合わせて、幾年もの歌と教会版「千歳飴」と称してお菓子が詰まった「幾年も袋」が進呈された。うう、神父さんあなたはいい人だなあ、まさか金沢でも配るとは思っていなかった。なぜか感動しました。前回の日曜もイエス様が子どもを本当に大事にしたことを話していたし。まあ、それが一番温かくなによりでした。
今日は、いえ、この日は、会社を遅刻にして、朝は教会、ロシア人の方と新たなる出会いもあり、入ったとたん痛悔、お祈り、昼食の準備と昼食後歓談し、タクシーに乗って、会社についたら変な人から電話があり、新人さんが来て、FAXまで壊れていろいろなことがありました。
いつも私は名古屋に通っているので、とても嬉しかったです。信徒で同世代の友達もいないし、「この地」では正教は縁がないのか、通用しないのか、その生活は難しいのかなどと、根拠のない弱気に陥りやすかったので。また、この地での生活で、あまり精神に素晴らしい影響をいただいた生活を私はあまり記憶していません。つまりは少年時代から、人間関係と生活によい思い出がなかったので、ついマイナス思考にハマリますが、そんな我が金沢の「呪縛」も吹き飛んでしまいました。誰かに感謝できる話しではないのでそれこそ神様ありがとうです。

あとさらに一つ今日気づいたのは、別に大聖堂や宝物の数々がなくとも教会は簡単に、当たり前に、本当に身近に存在できるということ。
私がキリスト教に大きな不信感を抱いていた理由の一つに壮大な細かい儀式性がありました。聖書に偽善者のように長くくどくどと祈るなとあるのに、なぜ細かい祭式や長い呪文の連呼があるのか? 律法宗教と同じではないか? 南無阿弥陀仏の鎌倉新仏教の方が、原子崇拝や「軽装備」の神道の方がよっぽど真理に近いのでは? と思ってました。
その批判には聖神の継承や教会論などを話さなければならないので、ここでは省くとして。ただ、この日感じたことは、2千年の重い伝統も神父と部屋さえあれば簡単に教会化する、ハリストス・イイススの臨在の場となることです。全然「重装備」宗教ではないのです。神職を受けしものが、祭りを司どり、私たち皆が神の前に立つという、太古の人間がなしてきた世界をしっかりと受け継いでいるのです。

麻生邸見学事件

2008-11-16 01:57:57 | イベント
雨宮さんのブログを見てみようと思ったら、世間では大変な事件が起きていた。
なんでニュースでもっと報道しないんだよ!

11月29、30日に行われる「反戦と抵抗のフェスタ」。フリーター労働組合などが実行委員会をしている。そのプレ企画として、60億の豪邸を見に行こうと、軽い(?)気持ちで行われた、「麻生邸見学ツアー」で3人逮捕者が出たらしい。
すでに釈放済とのことだが、これは大変な事件だ。

まず、警察側が明らかにうそをついている。参加者が暴行してきたということだが、映像では明らかに警察が参加者に殴りかかっている。
警察の言い分はデモの届け出をせず、集団で圧力をかける行為にでたことが法に触れるというのだろう。
主催者側は、事前に警察と打ち合わせをして、デモ形式ではなく約束通り行動したとしている。
確かにデモの届け出をせず、それ系の装備で大人数がうろうろしていたのは、多少の問題はあったかもしれない。
しかし問題は私邸を見学に集まり行進しただけで市民が逮捕されたことと警察が嘘をついていることだ。
ここまでひどい不当逮捕は初めてみた。
デモならともかく、まさかギャグみたいな麻生邸ツアーで。
橋本知事も警察の情報をペーストした朝日の記事を強く批判、国民新党の亀井静香までやり過ぎではないかと発言し、著名人からもすごい波紋が出ている。youtubeの閲覧数も桁違いだ。
さらに、首相の私邸を見学しただけで殴る蹴るの暴行を受ける様は、海外でも波紋を呼んでいるらしい。
日本は恐ろしい国になった。いや、はっきり言うと、かつての私たちが知ってる日本は本当になくなろうとしているのだ。
とりあえずこの程度しか書けないが真相と詳細を探りたい事件だ。