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ふらいすたーげ

人生、一生、日々まじめ

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夏の甲子園 中日寸感

2009-08-17 12:22:06 | 野球
夏の高校野球、第91回大会は大会8日目の中日に入った。

ノーゲーム以来天候にも恵まれて順調に試合が消化されている。やはり如水館―高知戦は不運で終わらせてはいけないと思う。これを機に高野連はノーゲーム制度を抜本的に見直してもらいたい。

7月に私が当ブログで予想した日大三高と智弁和歌山。前評判と比較するとかなりの貧打を露呈してしまった。中京大中京は私が想像していた以上に堂林くんが回復していなかった。1回戦も8回で疲れが見えていた。これでは3校とも最上位は辛いかもしれない。伝統校ならではの試合運びと、修正をどうしてくるか、采配を楽しみにするしかない。
天理帝京は弱点が見えない。この2校を崩すには力で粉砕するか、ビックイニングを作るか、あわてさせるしかないだろう。ペースにはめられたらまず勝ち目はない。
花巻東は被本塁打が目立ったが、順調な勝ち上がりではないだろうか。菊池と猿川も要所で機能している。この状況で勝てることが強さの証である。マー君も3年次の甲子園ではかなり打たれたものだ。

明豊は選手層があつい。投手、捕手、主軸打者すべてが注目選手だ。近年の大分県では最強だろう。山口俊を擁した柳ヶ浦に匹敵するかそれ以上だと思う。例年明豊は試合運びと監督采配が疑問視される。一言で言うと雑な試合、勝てそうなのに負けた試合が多い。その点を克服できると化けそうだ。

日本航空石川は自分たちの得意のパターンで勝利を手に。地方大会からずっと寝技のようなゲームを展開してきた。その持ち味が十分に発揮された。この試合も2-2のまま試合が均衡し、流れがとまったようになった。こうなると彼らのパターンに入る。相手校は初回勝てると思うが、中盤に試合が膠着し、いつの間にか彼らのペースにはまってしまうのだ。この中盤の妙な膠着感を「航空石川フラグ」と命名しよう。
よく下馬評を覆してやってくれた。いいチームだ。選手も笑顔で目が輝いている。失礼だが、失うものはなにもないというのは強みだ。ある意味最強のねちっこさを誇る恐ろしいチームだ。こういうロッキーワンのような高校は怖い。
北信越では最強の力を誇っているのにいつも甲子園でなかなか勝てない日本文理。投打に磐石な今年も劣勢で進み、どうなることかと思ったが、ついに1回戦を勝利した。そして3回戦では航空石川と北信越対決を迎える。
故郷からすれば明豊は大分の、日本文理は新潟の希望の星に違いない。どんな強豪校とあたっても勝てる見込みのあるチームになってきた。両県では私の知る限り珍しいことだ。

常葉橘は3回戦進出が決定した。予想どおり高知高校がただ負けるはずはなかった。終盤にノーゲームで身につけた恐ろしい粘りが炸裂した。公文投手は昨年の甲子園とノーゲームで見続け、私の中では甲子園でおなじみの投手の一人になってしまった。本人もあの過酷な状況を経て、かなりマウンド慣れしてきたように見受けられた。勝った橘、そろそろさすがの庄司君も力だけでは相手打線を抑えられなくなってきた。反省点を加味し、作戦や投球術を練る必要があると思う。

ところで今年は、同じ地区同士の、練習試合のような対決が多い。

ノーゲーム

2009-08-10 15:15:32 | 野球
そこには試合結果も公式記録もない。一瞬のうちに、試合の存在そのものを消し去ってしまう悪夢のノーゲーム。
その甲子園のノーゲーム史にあらたな1ページが。

「第91回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)第2日の10日、第1試合の如水館(広島)―高知は、5回表高知の攻撃途中で降雨のため、前日に続いて史上13試合目のノーゲームとなった。」(朝日ドットコム)

2日連続ノーゲームは初めてとのこと。しかしそんなことより選手たちがかわいそうだ。特に如水館である。

9日は2-0(3回裏)
10日は6-5(5回表)

とリードするなかでのノーゲーム。これは辛い。高知が何度でも再チャレンジしてくるように見える。高知は2回目のコンティニューとなり、精神的に有利だ。

審判はなぜ早めに中止しなかったのだろう。今朝の雨も普通なら中止、最低でも中断すべきな大粒の雨だった。
兵庫県では豪雨で深刻な被害が起きている。県内ではすでに12人が死亡した。数万世帯に避難勧告が出ている。そして「兵庫県によると、連絡が取れない住民も複数おり、さらに被害は拡大する可能性がある」(読売新聞)というなか、なぜ?と疑問に思う。

2日連続で、選手たちは雨の肉体的な打撃と、ノーゲームの精神な打撃を受けた。天候だから仕方ないとはいえ、「せっかくの球児の夢の舞台が、思い出が」と思ってしまう。でも、それでも環境にとらわれない、思い出を残してほしいと願う。

この逆境、試練をバネにできる人間は強い。駒大苫小牧はノーゲームの悔しさを味わい、翌年それをバネにして全国優勝した。如水館、校名の通り水をもろともしない、まさに水の如き心で、水をさえぎってほしい。

甲子園開幕

2009-08-09 19:35:42 | 野球
夏の高校野球、甲子園大会がいよいよ開幕。
選手宣誓の選手は紙を見て宣誓していたが、良い悪いはぬきにしよう。迷った末の彼の決断を尊重してあげよう。
彼のインタビューにあった「ほぼ満員の球場で」というセリフが面白かった。「ほぼ」って……。なんだっ、この報道的枕詞は。高校球児にしては意外なセリフ。いい味だしていました。
皇太子さまのご挨拶も素晴らしいものでした。この夏、もし松山商-三沢のように、球史に残る死闘があれば、愛子さまも高校野球ファンになられるかもですね。

NHKの解説は第一試合からいきなりマニアックな鍛冶舎さんだった。
第一試合。常総は序盤から木内マジックが炸裂。実力以上の力を発揮するが、徐々に九州国際大付の選手層の厚みが巻き返してきた。この高校、みな体格のいい選手が多い。第二試合。下馬評では不利だった明豊。興南は経験、巧者度の低さが露呈したと思う。島袋洋も甲子園レベルでは甘い球が命とりになってしまった。第三試合はしっかり見なかったが西条が勝ったようだ。初めて動画で見た秋山は巨大だった。投げ方も大魔神佐々木の高校時代みたい。

さて、次は応援している常葉橘の庄司くんが登場する。速球には力があり、変化球は多彩、バランスがいい右腕、打っても柱だ。一番好きなのは、魂がこもっていそうな全力投球。背筋でなげるあの投げ方もいい。高校時代の松坂を思い出す。
もし上位にいけば絶対人気がでるだろう。頑張ってほしい。ひいき盛りだくさんですみませんが。

さて写真は、
先日、行きつけのネットカフェにあった貼り紙。エコの取り組み以前に、当たり前ではないかと思わせる内容では? パソコンは客が入ってから電源を入れればいいのでは? 夜中につけっぱなしたら、熱で発火したりしないかとこわくなった。

第91回 高校野球 甲子園予想

2009-07-31 17:49:49 | 野球
私の独断と偏見の今年の夏の高校野球、甲子園予想展望。

まず、チーム総合力、試合巧者度、勢い、甲子園経験などすべてを考慮して、優勝を狙えそうなチームを書き出してみた。

常総は不安定さがあるから、東北は投打のまとまりはいいが甲子園で勝てる力があるかはわからないから、大阪勢(PL、関大北陽)は実力にばらつきが多いから、この3校はハイリスクということでカットした。
ほとんど負けなしのPLは怖い存在だが、なぜかエースの中野と2年生主砲の観野がいない。この辺が不安なのでやはりカットした。

残ったベスト8は、花巻東、天理、智弁和歌山、帝京、日大三、中京大中京、西条、九州国際大付。

センバツ準Vの花巻東は打線も安定してきた。菊池も好調をキープ。投手も彼以外に2人育った。総合点では最強クラス。ただ洗練されているゆえに、欠点もありそうだ。夏に強いかどうかも岩手大会ではまだわからない。今年は強打チームも多い。マークされることも考えると優勝は難しいだろう。
今年は小粒で打線がいまいちの智弁。でも精鋭軍団に変わりはない。経験値と巧者度はS級クラス。相変わらずのローリスクなので予想に挙げた。エース岡田は安定感が増した。あとは崩れるクセを修正できるか。課題の打線は高嶋監督の修正指導にかける。
東京の帝京は打線好調。勢いがある。
同じく打力の日大三は関谷以外の二番手投手が台頭できるかにかかっている。打線はあたっているが、常葉菊川のような恐ろしさが足りない。個人化してばらつく危険がある。
巧者ぶりはないものの、データ的にかなり強く、欠点の少ないのが中京。注目の堂林が復活し、絶好調の打線が引っ張っている。バランスもいい。
天理は逸材軍団で、チームも負けにくくなってきた。
愛媛の西条は投手力が高く、打線も乗っている。新チーム結成以来、不安な戦績が全くない。大化けする可能性はある。
新しき脅威の九州国際大付。甲子園で成長しようものなら手がつけられなくなるだろう。しかし経験力で優勝は難しいか。

優勝予想
消去法でそろそろ智弁和歌山が来るということにする(去年と同じ)。毎年智弁と言っておけば10年に1回は当たる気がする。

4点予想
本命◎中京大中京
対抗〇日大三
単穴▲智弁和歌山
連下△九州国際大付

とにかく今年は本命不在だ。2003年に似ていると思う。たぶん優勝候補がいないので、波に乗ったチームが勝つだろう。
あえて花巻を外しての勝負にでてみた。化ければ最強になりうる中京にかける。修正がきき、台頭すれば妥当な線である日大と智弁、ダークホースに未知数の国際大を置く。

次点は優勝候補の花巻東に帝京、天理、西条といったところだろうか。

昨年の予想が4校とも確かベスト8くらいまであたった。なので、今年もつい調子に乗ってしまった。これはあくまで単なる個人の予想。球児たちにはこの前評判を覆す活躍、プレーを願う。

高校野球地方大会・戦況概観2

2009-07-31 17:24:23 | 野球
大阪を除いて代表校が出そろいました。残りの注目高校について。

★石川
ついに日本航空石川がまさかの能登勢初の甲子園出場を決めた。投手力、打力、守備力、機動力すべてにおいていまの戦力ではきつい。戦略、補強、調整を万全にして、あとは身分相応に全力であたってくだけて、番狂わせを目指してほしい。

★静岡
常葉菊川のようなエリートぬきで常葉橘はよくやった。絶対的なエースに得点できる打線をもつ好チームだ。何より静岡大会をほぼ1人で投げきり、防御率が2をきる庄司君がすばらしい。彼以外の投手を調整すれば、優勝を狙える可能性も出てくる。
これで常葉の名前がまた一つ全国に知れ渡るきっかけがつくられた。

★大阪
ここだけが決まっていない。残るはPLか関大北陽か。

★愛媛
今年は力のあった済美だが、決勝で西条に13-2とまさかの大差で敗退。西条はセンバツでPLと投げ合った好投手の秋山を擁する。2番手徳永もいい投手。かなりの力をつけているチームだ。

★高知
決勝は二強対決。これまた前評判の高かった明徳だが、決勝で高知に3-2と惜敗した。高知は相変わらず投手と守備が固いチームだ。

★広島
如水館が広陵に辛勝。今年の広陵は期待されていなかったにもかかわらず、投手が本当に良く投げた。見事な投手戦が多かった。如水館は接戦をものにして勝ち上がった。その勝負強さで、いつも勝てない甲子園で奮起してほしい。