例年起こることだが、今年も波乱の高校野球地方大会。個人的に気になった県、戦況、有望選手などを概観したい。(大きい字は優勝校です。)
★南北海道
優勝の札幌第一に駒大苫小牧がまさかのコールド負け。
★秋田
明桜は秋田経法大付が校名変更した学校。
★岩手
花巻東はさすがだった。岩手県に強豪私立はいないとはいえ、プレッシャーのなかよく戦ったと思う。夏の地方大会において、データは50%程度しか通用しないだろう。勝って当たり前といわれるからこそ勝つことは難しい。菊池雄星の精神力も見事だが、一番見事というか不思議なのが、非凡な打者が少ない中、よく打線が振れていることだ。春では最強クラスの高校相手でも打ち、このたびの夏ではしっかり平均して打ち、少ないチャンスをものにしている。
★山形
予想通り羽黒と酒田南が来た。経験値からして酒田の貫禄か。去年も甲子園を経験したエース安井は全5試合41イニングを1人で投げきり無失点(asahi.com)。
★福島
聖光学院がゲームのようにデータどおり来た。
★宮城
ここも仙台育英が来るか? 1年からエースの穂積が今年は3年。駒もそろっている。東北の佐藤朔も好投手だが、経験から育英か? 東北勢は予想が当たりやすい。それだけ強豪校と一般校の差が激しいのか。
★茨城
春関東準優勝の常総が、木内マジックにより、接戦になっても、相変わらず磐石野球をしている。注目選手が少なくてもお構いなしのチームカラー。あと2勝で甲子園。
★群馬
優勝候補が消え、4チーム混戦模様。
★埼玉
関東ナンバーワン右腕の中村勝、捕手西村がいる春日部共栄が埼玉栄に1-2で惜敗。ここまで13イニング4安打無失点だったが。序盤の2点を最後まで返せなかったようだ。残る有名校はあの浦和学院を振り切った聖望学園しかいない。恐るべき埼玉。ここも波乱エリアだ。
★千葉
八千代東が優勝。何者だろう。データにはない。千葉大会優勝だけでもかなりすごいことだ。
★西東京
優勝候補の早稲田実が東亜学園にまさかの6回コールド負け。その東亜を13-1で下した日大三高。今年もここの打線は全国トップクラス。相変わらず恐ろしい打線だ。甲子園に出てきたら対戦相手はやっかいだろう。これで優勝確実とか思わないように。間違ってもあとはザコとか思わないように。高校野球精神にも反するし、何しろ佐賀北が全国の頂点にたった高校野球だ。三高ナインは気を引き締めてほしい。残った高校は夢の甲子園目指して頑張れ!
★神奈川
横浜と東海大相模が激突。12対9とすさまじい打ち合いになった。スコアはありがちな展開。途中まで横浜が12対0とリードしていたが、相模が大反撃を繰り広げるという展開だった。そしてついに番狂わせが発生。横浜隼人10-9横浜。終盤の粘りはさすがだが、全国ナンバーワンスラッガー扱いの筒香くんの夏もここで終わってしまった。強豪は桐光、桐蔭、実力校は横浜創学館が残る。
★新潟
もはや北信越最強の名をほしいままにしている日本文理が県内敵なしの勢いで打ちまくって勝ちまくっている。ちょっと強すぎだ。いじめの香りがただよう強さだ。優勝したら甲子園でも勝ってほしい。
★石川
三強(金・星・遊)全滅の危機。金沢は昨夏の好投手桜井と主砲の林、主力の佐々木、山田らが残り期待されていたが、まさかの初戦敗退。好守巧打の三木、土田-山岸のバッテリーが硬く成長してきた遊学館も、日本航空石川に延長戦の後負けてしまった。残る星稜に期待するしかない。宮本が全国に通用するとは思えないが、甲子園で勝てる可能性のある高校はもうここしかない。そんな消去法のような応援は嫌だがしかたがない。
★静岡
今年の常葉菊川は大したことないとされて、下馬評では2位クラス、掛川西有利だった。が、大会に入るとここまで桁違いの強さを見せている。静岡大会に似合わない(皮肉)王者の貫禄だ。萩原も復活し、複数の投手が完全機能している。
好投手の庄司隼人がいる兄弟校の常葉橘もいい。打線も好調でかなりの強さだ。総合力の掛川西に安定感のある静岡学園を加えたこの4強にダークホースで浜名の奇跡を期待したい図式になった。
決勝では常葉対決の可能性もある。橘もあのヤンキースを真似たようなユニホームでなくてよかった。智弁対智弁みたいになってしまう。
★京都
福知山成美はやはり強い。近年レベルの高い京都で急激に台頭している。
★奈良(智弁ゾーンA)
智弁学園は郡山に8対10で負けた。でも7回表で10対2という劣勢から6点返すところが、すでに智弁らしい。終盤の粘りは甲子園最強レベルだ。エリート軍団の天理が下馬評どおりの優勝。
★和歌山(智弁ゾーンB)
例年、出場が当然視される智弁和歌山。昨年のように豪快な選手層ではない。が、巨大な経験値を誇るエース岡田が健在である。懸念材料だった不安定さもなくなってきたようだ。打線は1年からスタメンの西川がいるくらいで例年ほどではないが、粘りと経験値とテクニックと魔物を召喚する音楽は今年も健在。
★岡山
プロ注目の選手はすくないものの、ハイレベルな選手が多く、大会レベルが高いようである。
★広島
今年の広陵はノーシードで大して強くない。注目選手も強肩捕手の石畑くらい。
★福岡
強力打線の九州国際大付が不気味に強い。準決勝に進出。監督がダルビッシュ時代の東北で指揮を執った若生監督だそうで、その辺もこわい。
★長崎
選抜優勝の清峰が散った。その準々決勝までは二戦を完封。この試合も相手打線を6安打に抑えていた。今村君がまた見たかった。
★沖縄
九州最強といわれている興南が順当に優勝。2年生の左腕、島袋洋に注目が集まる。
(参考資料:「高校野球小僧2009夏号」「報知高校野球7月号」)
★南北海道
優勝の札幌第一に駒大苫小牧がまさかのコールド負け。
★秋田
明桜は秋田経法大付が校名変更した学校。
★岩手
花巻東はさすがだった。岩手県に強豪私立はいないとはいえ、プレッシャーのなかよく戦ったと思う。夏の地方大会において、データは50%程度しか通用しないだろう。勝って当たり前といわれるからこそ勝つことは難しい。菊池雄星の精神力も見事だが、一番見事というか不思議なのが、非凡な打者が少ない中、よく打線が振れていることだ。春では最強クラスの高校相手でも打ち、このたびの夏ではしっかり平均して打ち、少ないチャンスをものにしている。
★山形
予想通り羽黒と酒田南が来た。経験値からして酒田の貫禄か。去年も甲子園を経験したエース安井は全5試合41イニングを1人で投げきり無失点(asahi.com)。
★福島
聖光学院がゲームのようにデータどおり来た。
★宮城
ここも仙台育英が来るか? 1年からエースの穂積が今年は3年。駒もそろっている。東北の佐藤朔も好投手だが、経験から育英か? 東北勢は予想が当たりやすい。それだけ強豪校と一般校の差が激しいのか。
★茨城
春関東準優勝の常総が、木内マジックにより、接戦になっても、相変わらず磐石野球をしている。注目選手が少なくてもお構いなしのチームカラー。あと2勝で甲子園。
★群馬
優勝候補が消え、4チーム混戦模様。
★埼玉
関東ナンバーワン右腕の中村勝、捕手西村がいる春日部共栄が埼玉栄に1-2で惜敗。ここまで13イニング4安打無失点だったが。序盤の2点を最後まで返せなかったようだ。残る有名校はあの浦和学院を振り切った聖望学園しかいない。恐るべき埼玉。ここも波乱エリアだ。
★千葉
八千代東が優勝。何者だろう。データにはない。千葉大会優勝だけでもかなりすごいことだ。
★西東京
優勝候補の早稲田実が東亜学園にまさかの6回コールド負け。その東亜を13-1で下した日大三高。今年もここの打線は全国トップクラス。相変わらず恐ろしい打線だ。甲子園に出てきたら対戦相手はやっかいだろう。これで優勝確実とか思わないように。間違ってもあとはザコとか思わないように。高校野球精神にも反するし、何しろ佐賀北が全国の頂点にたった高校野球だ。三高ナインは気を引き締めてほしい。残った高校は夢の甲子園目指して頑張れ!
★神奈川
横浜と東海大相模が激突。12対9とすさまじい打ち合いになった。スコアはありがちな展開。途中まで横浜が12対0とリードしていたが、相模が大反撃を繰り広げるという展開だった。そしてついに番狂わせが発生。横浜隼人10-9横浜。終盤の粘りはさすがだが、全国ナンバーワンスラッガー扱いの筒香くんの夏もここで終わってしまった。強豪は桐光、桐蔭、実力校は横浜創学館が残る。
★新潟
もはや北信越最強の名をほしいままにしている日本文理が県内敵なしの勢いで打ちまくって勝ちまくっている。ちょっと強すぎだ。いじめの香りがただよう強さだ。優勝したら甲子園でも勝ってほしい。
★石川
三強(金・星・遊)全滅の危機。金沢は昨夏の好投手桜井と主砲の林、主力の佐々木、山田らが残り期待されていたが、まさかの初戦敗退。好守巧打の三木、土田-山岸のバッテリーが硬く成長してきた遊学館も、日本航空石川に延長戦の後負けてしまった。残る星稜に期待するしかない。宮本が全国に通用するとは思えないが、甲子園で勝てる可能性のある高校はもうここしかない。そんな消去法のような応援は嫌だがしかたがない。
★静岡
今年の常葉菊川は大したことないとされて、下馬評では2位クラス、掛川西有利だった。が、大会に入るとここまで桁違いの強さを見せている。静岡大会に似合わない(皮肉)王者の貫禄だ。萩原も復活し、複数の投手が完全機能している。
好投手の庄司隼人がいる兄弟校の常葉橘もいい。打線も好調でかなりの強さだ。総合力の掛川西に安定感のある静岡学園を加えたこの4強にダークホースで浜名の奇跡を期待したい図式になった。
決勝では常葉対決の可能性もある。橘もあのヤンキースを真似たようなユニホームでなくてよかった。智弁対智弁みたいになってしまう。
★京都
福知山成美はやはり強い。近年レベルの高い京都で急激に台頭している。
★奈良(智弁ゾーンA)
智弁学園は郡山に8対10で負けた。でも7回表で10対2という劣勢から6点返すところが、すでに智弁らしい。終盤の粘りは甲子園最強レベルだ。エリート軍団の天理が下馬評どおりの優勝。
★和歌山(智弁ゾーンB)
例年、出場が当然視される智弁和歌山。昨年のように豪快な選手層ではない。が、巨大な経験値を誇るエース岡田が健在である。懸念材料だった不安定さもなくなってきたようだ。打線は1年からスタメンの西川がいるくらいで例年ほどではないが、粘りと経験値とテクニックと魔物を召喚する音楽は今年も健在。
★岡山
プロ注目の選手はすくないものの、ハイレベルな選手が多く、大会レベルが高いようである。
★広島
今年の広陵はノーシードで大して強くない。注目選手も強肩捕手の石畑くらい。
★福岡
強力打線の九州国際大付が不気味に強い。準決勝に進出。監督がダルビッシュ時代の東北で指揮を執った若生監督だそうで、その辺もこわい。
★長崎
選抜優勝の清峰が散った。その準々決勝までは二戦を完封。この試合も相手打線を6安打に抑えていた。今村君がまた見たかった。
★沖縄
九州最強といわれている興南が順当に優勝。2年生の左腕、島袋洋に注目が集まる。
(参考資料:「高校野球小僧2009夏号」「報知高校野球7月号」)