黒い瞳のジプシー生活

生来のさすらい者と思われた私もまさかの定住。。。

一本道同然の人生

2008-06-08 23:59:59 | 思索系
少し間があいたが、今週は大河ドラマの話をしたいと思う。
エディプス・コンプレックスの変形ということかもしれないが、
篤姫はライバルである側室と対面したのを機に
公方さまに恋愛感情(?)を持つようになり、
「妻になりたい」と思うようになった。

想像の域はでないが、ドラマの公方さまは
「生まれながらの将軍」などと言った江戸初期の将軍たちとは
人生のおくり方が違うように感じる。
もちろん、将軍さまはいつの時代も周囲の権力闘争に
巻き込まれたり、違う身分にはなれないとか、
行動の自由がないということもあっただろう。
ただ、少なくともドラマの公方さまには、
押しも押されぬ将軍なんだから周囲を逆に利用してやろう、
そして思い通りの人生をおくろうという気概がない。
つまり、自分の意志で自分の人生を選びたいという意欲が無い。
きっと私も同じ立場だったらそうなるところだが、
こうした人であれば、いくら将軍とはいえ
その人生は一本道の人生に等しい。
「一本道の人生」とは、生き方を選べない人生のことで、
一方、彼の人生とは生き方を選ばない人生なのだから。

篤姫と公方さまは、物事の進め方を自分で選べる
碁で遊んでいたが、篤姫もやっぱり一本道の人生。
たとえ、個人的には
慶福公のほうが慶喜公より優れていると思っても、
立場上、慶喜公を推薦しなければ「恥」となる。
せめて、2人でもっと碁をやって
スキンシップをとってほしいものだと思う。

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