「いくすぢの銀河にありてわだかまる霧のけしきとおもひけるかな」晶子
今日の「なんでも鑑定団」見てたら、上杉謙信の自筆書状がなんと本物。500万円の鑑定結果に会場どよめいた。なんでも当時の大名、国主の書状は祐筆と呼ばれる秘書が書いて本人は花押のみというのがほとんどで、すべて自筆は珍しいのだそうだ。太くて力強い文字だった。そうしてるうちに外から帰ってきたカミさんが隣町で良寛の書、「一二三」と「いろは」の真筆見てきたとパンフ見せてくれた。かなり以前、谷啓の頃NHK「美の壺」でも取材、放映されたそうで、「いろは」はムシロの上かで書いたようなワラ目のカスレがあったとスマホ画像つきで話してくれた。それはいい目の保養だったねお互いに。
写真は先日、書が趣味のジーさんの運転手して小針の市民会館で見た与謝野晶子の自詠短歌二行書幅。趣味の会主催で写真OKの会場。亀田鵬斎、巻菱湖、会津八一、相馬御風、江戸後期から昭和の文人約40人の軸が並んでいた中で素人なので釈文なしで読めないし、まして漢詩や短歌の意味など味わうこともできないが、晶子のかな文字が興味深かった。
ネット見ても歌の解釈は載っていない。鉄幹との間に12人の子を産んだ頑張り屋の晶子が詠んだ歌は5万首というから解説ないのも無理もないか。季節は?わだかまる霧って?わだかまる【蟠る】→1 輪状に曲がって巻いている。とぐろを巻く。:goo辞書
天空に天の川がかかった満天の星空の昨夜に比べ、放射冷却で秋寒の今朝の渦巻く霧けしきはまるで銀河の筋のようではないか。と感じればいいのかな?3年前鷲さんと寄った秘湯の会会員混浴法師温泉に鉄幹と二人「山のいでゆの丸太のまくら」して浸かっている晶子を想像してしまいました。
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