日本でも昆虫食は、長野など海から遠い内陸部に多く見られる。海産物が手に入りにくく高価であれば、貴重なタンパク質として必要だったのだろう。マーヴィン・ハリスを読むと食物禁忌が必要に応じて生じ、また変わるというのが良く分かる。中東では豚肉がタブーの宗教が多いが、キリスト教は豚肉を許容した。ヨーロッパの人々は豚を飼って食べなければ生きていけなかったからである。豚肉を禁止したら誰もキリスト教徒にならない。マーヴィン・ハリスを非難する人が多いのは、宗教的や民族的に極めて微妙な事柄をずばずば本音を述べたからだと思う。
wikipedia「原作ではセバスチャンが執事で、ロッテンマイヤーはその下の家政婦長であるが、本作品ではロッテンマイヤーが執事でセバスチャンが使用人の一人となっている。」
アルプスの少女ハイジ「アニメ」のWikipediaにはこう書かれていて意味不明である。「執事」は古い日本の役職を海外の使用人に当てはめたもので英語だとバトラーとなり召使たちのトップである。またハウスキーパーは家政婦長であり女中たちのトップである。この両方がいる場合は「ダウントンアビー」のようにほぼ同格で、お互いに協力し合って屋敷を管理している。
セバスチャンは原作でもロッテンマイヤー夫人より立場が下であり、明らかに召使であり執事などではありえない。海外の「ハイジ」の映画を見ても全て召使として描かれている。ロッテンマイヤー夫人は明らかに家政婦長であり、執事と呼ぶのは不適当だと思う。
セバスチャンが「執事」などという無知な考えがどこから湧いたのかは知らないが、海外に知られたらみっともないから止めてほしい。
私はこのブログで「BTSにコンサートさせて恥をさらした日本」という画像
と文章を出したが、それがランキングの一位になったのはいいのだが文字が一部消えていた。「トサツジョウ」が消えて意味不明なので家畜処理場に直した。これは検閲なの?誰がやっているのか知らないが本当に愚劣だよね。
日本で漢字を廃止するなら、民主主義と資本主義はデモクラシーとキャピタリズムなどに変換しなければ「ミンシュシュギ」「シホンシュギ」では漢字を知らない後世の人々に意味不明の言葉を無理やりに覚えさせる苦行を押し付けることになるだろう。それを示すものとして有名な文章を書いてみる。
にわには2わ、うらにわには2わ、にわとりがいる。
庭には2羽、裏庭には2羽、鶏がいる。
漢字がいかに文章の読解力に優れているかが分かるであろう。確かに漢字を覚えるのには長い教育が必要で、昔は少数の特権階級にしか自在に使うのは出来なかったであろう。しかし覚えてしまえばこれほど便利なものはない。昔、難破した遣唐史の船が唐の役人の取り調べを受けたが、言葉は全く分からなくても筆談で完全に自分達の立場を説明出来たので、賓客として扱われたそうである。中国で漢字が使われたのも多数の言語を持つ人々を統治するのには最適だったのだろう。各地のエリートが漢字教育を受けていれば、どんなに遠隔の土地でも文書で命令を伝えられる。昔の欧州ではラテン語が同じように使われていた。言葉の全く違う君主や知識人がラテン語で手紙のやり取りをしていたという。今では英語が国際的共通語になりフランス人はそれに不満らしいけど、実力が圧倒的に違うからしょうがないよねぇ。
ハングルでの民主主義と資本主義はカナにすると「ミンジェジュイ」「チャポンジュウィ」なのだそうである。明らかに和製漢語をそのまま使っている。すでに漢字を知らない世代には意味不明の言葉であろう。漢字を知らずにミンシュシュギを覚えさせられたら苦痛でしかない。デモクラシーなら英語の辞書を引けばdemocracyだとすぐに分かる。韓国は漢字を廃止するときに和製漢語は英語に替えるべきだったと思う。まあ、漢字廃止そのものがとてつもない愚行なんだけどね。朴正熙大統領は韓国を経済発展させた功労者だが、漢字廃止によって韓国没落の道を開いたと思う。韓国にももちろん賢い人々はいるが、あまりに多くの愚劣な言動が近頃目立つのは、ハングル教育による知的劣化が進んだためなのであろう。
韓国でショーペンハウワーが翻訳され読まれているか知りたい。私はカナだけのショーペンハウワーなど読む気になれない。ハングルなら出来るのかな?