卯月の手鏡

小さな手鏡でも、広い世界が映る。

ごんぎつねの里 

2009年09月24日 | お出かけスポット
お隣の半田市は新美南吉の故郷で、新美南吉記念館があったり生家や養家が残されている。

子どもの頃は南吉の童話はあまり好きじゃなかった。
子どもの頃っていうか、中学生くらいかな?あんまり小さい子向けじゃないよね。

今、あらためて読むと知多半島が誇る素晴らしい童話作家だと思う。
過去に読んだはずの「手袋を買いに」とかは、親子の暖かさがしみじみと切ないほどに伝わってくるし、
「ごんごろ鐘」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」とかは、
ふいに胸を突かれたり考えさせられたりする。

その南吉のふるさとで開催中の「童話の村秋祭り」に行ってきた。

秋祭りと言っても御輿を担ぐのではなくて、矢勝川沿いに咲き揃った彼岸花を眺めながら散策をする。





見頃にはまだ少し早いみたいだったけど、
川沿いに延々と続く彼岸花は見事だった。





所々、品種の違う花が咲いていた。




















子どもの頃、彼岸花には死んだ人の魂が宿ってるから採っちゃダメと親に言われていた。
お墓に咲いていた事もあってか、不吉というかむしろ怖い花だった。
彼岸花が咲いていると目をそむけて通り過ぎたっけ・・・。




「全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイド(リコリン)を多く含む有毒植物。
誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたる。
水田の畦(あぜ)や墓地に多く見られるが、これは前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物が
その鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、
後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、
人手によって植えられたためである。
ただしモグラは肉食のため、ヒガンバナに無縁という見解もあるが、
エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まない。
そのためにこの草の近くにはモグラが来ないともいう。」
                     
                            (ウィキペディアより)





なるほど、子どもが花に触わらないようにと、昔の人の知恵がずっと伝えられてきたらしい。
必ずお墓に咲いていたのも納得。








花も良いけど団子もねって事で、あちこちにテントを張った模擬店が並んでいた。




インドのおじさんがタンドリー釜で焼くナン。
試食させてもらったら、ほんのり甘くてほんのり酸っぱくて
モチッとして美味しかった。






日本人好みの本格インドカレー。






知多牛のハンバーガー。あっさりしてヘルシーな感じ。
何個でも食べられそう。











今度はゆっくり南吉記念館や生家をまわってみたい。