昨日は、宝塚市で開かれた「市民と議員の条例づくり交流会議in宝塚」に参加しました。目的は交流会議の内容も関心があることはもちろんですが、来年5月に岐阜で開催予定の、市民と議員の条例づくり交流会議のPRもできればということがありました。
さて、交流会議は全体会と分科会で構成されているのですが、分科会について、特別分科会となる“E”に参加しました。以降、そこで出された意見についてまとめます。

分科会Eは「未来夢議会」と題して、議会事務局研究会に関係する方々が運営されていました。「開かれた議会を推進」、「政策提案する議会を推進」、「審議が活性化する議会を推進」の3グループに分かれ、それぞれが1時間半程度の間議論をする構成でした。(詳細は画像を参照)
私は「審議が~」のテーブルに入り、意見の推移などを聴きながら、もちろん議論にも参加していました。
最終的な発表の内容が以下のものになります。
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▼分科会E 報告▼
■開かれた議会を推進
現状: ネット中継もしている、やり方に問題があるのでは。どのような議論で結果がでたのかわからない。
課題:
市民にも問題があり、意識、関わりたくない → 議員と意識にギャップがある。
必要: 議会の議論を活発に。議会報告会のやり方の見直し、委員会がテーマ型など。市民と議会がうまくコミュニケーション。議員個人としてではなく、委員として参加する報告会。
事務局: 市民と議会の橋渡し役。
副議長(神戸市会):徹底的に議会のしていることを市民に提供したい。関心を持たれているのは、大阪や名古屋などのようなところ、平穏なところはそうではない。首長ががんばっているだけに見えて、議会ががんばっているように見えない。動員をかけないと人が集まらない報告会。
住民の言いたいことを聞く報告会を、中学校区などで実施もありか。
■政策提案する議会を推進
現況: こんなことをやっているのか。議案審議ができているのか、それを抜きに政策提案ができるのか。執行機関がやらないことを、神戸市会では出したことが例か。
課題: 意見書について会派一致でなければと行うことがあるが、そうなると事務局の立ち位置は?委員会提案になると、いきなり本会議になり議論がわかりにくい。
必要:
会派ではなく議会として審議することが大切か。政策提案に至る仕組みづくり。修正も含めたことをやりやすくする。市民の意見も吸い上げる。議会の中で議論をする。議員が勉強する、それを市民に返していく仕組み。
事務局: 後方支援の能力を高める。先任の担当をつけるべきか。事務局機能の充実。住民の知恵を議論に生かす仕組みを事務局も。
明日から: ネットやフェイスブックの活用。
全国市議会議長会: いかに事務局が関与できるか、できることをする。議会としてこの年度に作る目標の条例案など。
議長:
政策提案する議会に。まず予算修正に取り組むことから、提案権は首長だけだが、市民・住民の意見を取り入れて修正に取り組むことは。
■審議が活性化する議会を推進
現状: 活発でない、議論はない、白か黒かの審議。執行部への質疑だけ。
大量の資料を読んでいるのか。
課題: 資料がわかりにくい。意見が反映される仕組み、予算案がでてからではなく、その前に議会が意見を言える仕組み。
議員の資質の課題。
必要: 市民が議員に足を運んでもらえるように。活性化しているかをチェックする仕組みも必要か。
議会は: 課題があったときに地域に意見を聞く場の設置。後での報告だけでなく意見を聞くこと。
事務局:
議員に意見を言っていく。先進事例なども。事務局の拡充。事務局員の質向上。
質問: 事務局をどうするかということ、事務局のある部分を市民の協力を得てはどうかという意見。議員を経由した形もあるが、
事務局が直接市民と手をつなぐこともあるか。
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自分としてピンとくるところを太字にしていますが、分科会での議論もまだまだ足りない感じでした。
この中で、予算の修正についてが取り上げられていますが、私も予算の修正案の提出に取りくんだことがあります。このときは、議案の提出にも必要な3人の議員で修正案の提出の動きを取り、事務局を通じて修正案の素案を作成したのですが、後で、そのように議会事務局を関係させるのはいかがなものかということが、他の議員から意見されました。
少なくとも、私が議員になってから予算の修正案の提出ということは一度もなく、その手順を追うことさえ手探りでした。修正案については、単純にお金をやり取りするだけでなく、その後のことも含めての修正ということでした。このような取り組みをするために、本来は議会事務局があると思うのですが、残念ながらまだそういう意識がないのかもしれないと思いました。
そのような経験を踏まえながらの分科会での意見交換は、非常に意義のあるものでした。なかなか、議会事務局と議会や議員の関係、事務局と市民との関係を正面から話しあうこともないのですが、鈴鹿市が、鈴鹿市議会がよりより進路を選択するためにも、議会事務局の存在は大きいとあらためて感じた分科会となりました。