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鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

鈴鹿を歩くまちにするには

2013年10月11日 21時13分35秒 | Weblog
今日のパネルディスカッションもおおむねまちを歩くことがキーワードという方向性でした。
東京、大阪、名古屋を比較して、自家用車の利用が少ない都市ほど生活習慣病にかかる人が少ないのは、日常歩く機会が多いからであり、都市と健康を考えるとき、歩く機会を多く持つようにすることが市民の経験的な生活とつながるので、これからはその方向に街づくりを進めていくべきである。コンパクトシティも同じ文脈で考えられるが、市街地の集約化という視点だけでは共感を得にくい、歩くことと健康というキーワードとつなげて考えることがよいのではないか。ということが印象に残りました。

今日のパネルディスカッションでの自分なりに考えたポイントは、ソーシャルキャピタル形成の観点からも、やはり40歳より若い世代が、どれだけ20年後30年後の自分と自分とつながる人の生活のあり方を想像しながら、総合計画や都市マスタープランなどの現在の意志形成過程に関わるようにするかということです。そのような世代が少子高齢化、人口減少、公共施設の維持更新、公共インフラの維持更新、災害リスク低減などなどの今後避けては通れない課題の情報を共有し学んだ上で、それに対応していくためのまちのあり方を議論し、最大公約数として共有できる取り組みの合意形成に取り組むことが重要だと思います。
理由のひとつは、今後これまで形成してきた価値観や制度について、取り組みの方向性や状況に応じて見直さなければいけなくなる可能性があることと、そのようなことも含め、これから現役・責任世代として中心を担っていくことになるからです。

さて、鈴鹿を歩くまちにするには、富山市のコンパクトシティで言われる“ 団子と串 ”の考え方でとらえ直すことが必要と考えます。基本的な“ 団子 ”は、やはり白子、神戸、平田となるでしょうか。これらの地域について災害リスクを加味した上で、旧市街地を位置関係をそのままに再編するのか、それとも想定される災害リスクを避ける形でずらすのかなどを検討する事になるのだと思います。

例えば白子地区で考えると、白子駅から北西側方面にかけて標高も高くなって行き、その先には江島総合スポーツ公園や鈴鹿医療科学大学白子キャンパスなどが存在し、その途中の地域は区画整理事業でランタン通りなどがあり、また様々な診療科目の医療機関が存在するなど、白子駅からの人の導線が形成されています。しかし、その導線上にある商業関連施設などは、やはり自動車での移動を前提としたつくりになっており、歩いたときの魅力に欠ける部分があることは否定できないでしょう。とは言っても、集客できなければ商業が成立しないことも事実で、そのためには移動人口も居住人口も相応の規模であることが必要でしょうから、空間利用のあり方などの点をどう考えるのか、そのためにどのように取り組んでいくのかが非常に重要になると考えます。また、過度の自動車依存から、公共交通の効果を最大限に活かし活用するまちと人への意識変革も必要になると思われます。

また、自動車の移動について一方通行などの交通規制をかけながら、道路での自動車の専有面積を縮減したり自動車通行の方向をそろえることで、歩行者や自転車利用者の使いやすい道路と空間を形成するという発想も大事ではないでしょうか。自動車の便利さをちょっとがまんしてもらうという形ですね。
どのような形にせよ、今の鈴鹿の状況から、みんなで考えるということへの取り組みが必要と思います。

コメント
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