大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

何が腹案だ,政府案だ―結局は現行案の蒸し返しじゃないか,貴重な時間を無駄にしてしまった

2010年04月28日 22時06分48秒 | Weblog

 最初にお断りしておきます。ここで云う「現行案」とは,沖縄普天間基地移設問題に関して,自民党政権時代の政府と米国との間で16年間協議した結果合意した普天間基地移設計画で,キャンプ・シュワブ(沖縄県名護市辺野古)の海岸にV字型に2本の滑走路を造ることを主体としたものです。
 それでは民主党政権下,総理・鳩山由紀夫が本日明らかにした「腹案」とはどんなものか。「現行案」の蒸し返しに過ぎません。工法が違う,もっと沖合だ,と云うだけのことですし,工法と云っても,数千本の杭を打ち込んでその上に滑走路を造る,と云うだけです。しかもこの杭打ち工法は,メガフロート工法と共に,「現行案」に辿り着く過程で,自民党政府と米国との間でとっくに検討済みのもので,コスト,テロ対策などの理由で捨てられた案です。
 昨年の衆院選での民主党・マニフェストでは,少なくとも県外への移設,と明記していたのではおりませんか。
 本日の「腹案」とやらでは,徳之島への海兵隊一部移転(約1千名)で,先のマニフェストの県外移設のお茶を濁そう,という姑息さです。
 昨年末までに「現行案」を実施に移していれば,もっと穏便に,スムーズに進んだはずではありませんか。
 米国との信頼関係をここまで損ない,日本国民,特に沖縄県民を愚弄することこの上ない鳩山由紀夫が勿体付けながら,ここまでこじらせたのはどういうつもりでしょうか。
 前のブログで,鳩山由紀夫は普天間基地移設問題を解決するつもりは当初からないのだ,と指摘しましたが,まさにその通りでしょう。これからの1ヶ月で纏まるかどうかが危ぶまれています。
 本日発売の週刊新潮には,『普天間移設を迷走させた「鳩山幸」夫人のインド人予言者』という見出しが躍っています。奇しくも私は,鳩山由紀夫のアキレス腱はその夫人だ。と半年前に書きました。
 恩人の妻を寝取って女房にした(こんな下品な表現は,これまで使ったことがありませんが事実のようです)鳩山由紀夫の正体は,このレベルだったのでしょう。アメリカ・スタンフォード大学のPh.D.を取得したとか云っていますが,これもママに億単位の寄付金をスタンフォード大学にして貰った結果かも知れません。つまり金で買ったPh.D.と云うわけです。名門スタンフォード大学だって億単位の寄付には転ぶのではありませんか。
 今の世の中,インド人予言者なんかの言葉を信じるのは愚かな鳩山由紀夫の女房レベルでしょうし,その女房の言葉に唯諾々と従うのは,北海道のバーのママとのスキャンダルで,女房に頭が上がらなくなった愚かな総理・鳩山由紀夫ぐらいのものでしょう。
 このインド人予言者の言葉というのは,「普天間基地移設問題は,こちらから何もしなくとも米国が折れてくるから放っておけ」と云うことだったようです。これは,ネット版msn産経ニュースで昨日読みました。
 ともかく,無節操,無責任の鳩山由紀夫と内閣を早く何とかしないと,日本は取り返しのつかない,後戻りできない破滅への道を転落しつつあります。


鳩山由紀夫の自爆テロ―当初からまとめるつもりがなかった普天間基地問題

2010年04月26日 22時46分00秒 | Weblog

 昨日の沖縄県民大会をもって,普天間基地移設問題は決定的に破局に至ったと見てもよいでしょう。来月5月末になろうがこの問題に糸口すら見出せず,鳩山由紀夫自身が公言しているように責任をとる,と云ってもどうにもならない,と云うのが期限の35日前の現時点でのおおかたの見方でしょう。
 しかし不可解なのは,腹案があるだとか,5月末にはきちんとした政府案を出して結着する,だとか云いながら,政府あるいは民主党内から打開案と目される案が提案されるたびに,鳩山由紀夫自身から,打開案を即座に否定するコメントが発せられることです。その姿は,むきになって,そんな案を出してくるんじゃない,と云っているかのようです。
 最新の案と見られるものは,自民党政権時代に米国側と合意に至ったいわゆる「現行案」を若干修正した案で,岡田外相らが提案したことになっていますが,これすらも鳩山由紀夫は即座に否定し,辺野古の海岸を埋め立てるのは,環境に対する冒涜である,とまで極言しています。
 これでは,米国,沖縄県民,連立与党の3元連立方程式(3次方程式ではありません,マスコミの誤用,念のため)を解けるはずもありません。
 いったい鳩山由紀夫が最初に政府案提案の期日として設定した3月末日を過ぎて唐突に「腹案をもっている」と云いだしてから,腹案なるものが具体的に示されたことはないではありませんか。そして結着の期限として繰り返し表明している5月末日までの残り35日に何も出てこない気配。結局はデッドラインは守られないのではありませんか。
 鳩山由紀夫は,自ら認めているように真実「愚かな総理」なのか,それとも全く別の結着を「腹案」として隠しているのか,に限りない疑問が湧き起こります。
 多分前者,つまり全くの愚かな総理であるのでしょうが,わずかに残るのは,もしかすると何かあるんじゃないか,という疑惑です。
 いままで大新聞すら提起していない疑惑とは次のようなものです。
 「鳩山由紀夫は,日本への米国空軍および海兵隊の駐留を否定するために,まず前政権と米国との合意が成立していたいわゆる「現行案」を否定する。次いで,沖縄県民の痛みはよく分かるから,沖縄県外への移設を軸とする,といかにも沖縄県外への移設案が実現可能なように見せかけた民主党政権としての代替案を提起する。これにより,沖縄県民に過大な期待を与え続ける。
 もちろん,代替案が実現可能であるとは,民主党議員ですら思っても見なかった。なぜなら,前政権が12年の歳月をかけてやっとまとめ上げた「現行案」を覆すような新提案がわずか数ヶ月で,しかも政治に,とりわけ防衛政策に暗い素人の民主党議員から出てくるとは誰しも考えていないからです。(事実,これまでの民主党政権の提案は,すべて空論でした。)
 それを,いかにも新提案がある,5月末日までに結着する,と云い続けたのは,これで米国を怒らせることができる,日米関係を悪化させて,相互信頼関係を失墜させることができる,結果として米国は沖縄からグアムなどに後退して日本を守らなくなることになるだろう。というのが鳩山由紀夫の描いていたシナリオなのではないでしょうか。
 なぜなら,政権交代前,かなり前からの鳩山由紀夫の持論は,日本にとって米国の常時駐留は不要である,有事にだけ出てくればよい,と云うことでした。
 その持論にのっとれば,普天間基地問題などはこじれればこじれるほどよいのです。米国側から見切りをつけてくれればなお結構。日本は結着に向けて首相以下「死にものぐるいで日夜」努力しているのに,米国側が離れていった,と責任転嫁できるからです。
 ですから,普天間基地移設問題に関する今日の混乱は鳩山由紀夫のシナリオ通りなのです。
 じゃ,5月末にどうするか。鳩山由紀夫にとって,「辞めればいいだけの話」なのです。そうでなくとも政権発足当初の支持率75%が,たった半年を経ただけで20%台まで落ち込んでおり,しかも不支持の理由が鳩山由紀夫本人の無能によるものとされているのですから,総理の地位にしがみつく気は毛頭ありません。なあに,辞めたって生活費はママが出してくれるのですから。つまり,自爆テロによって,かねてから夢想していた脱米国を実現しようとしたわけです。
 退陣した後で,「私は,当初からこのような結果になることを望んでいた」とでも胸を張って言明するつもりかも知れません。そして,「これこそが米国離れの究極であり,日本は日本人だけのものではない」などと幼稚な夢の実現を独り喜ぶのかも知れません。
 鳩山由紀夫は,おおかたの日本人にとって,大いに迷惑な人間,いや有害無益,危険な人間なのです。願わくば,鳩山由紀夫がただの馬鹿,愚かな総理であって欲しいものです。


愛国心のカケラもない蓮舫を事業仕分けに参画させるな―仕分け人の仕分けが必要だ

2010年04月22日 22時42分08秒 | Weblog

 昨年11月13日に行われた民主党政権の一大ショーとも云うべき事業仕分け(行政刷新会議)において,文部科学省予算仕分けのうちの次世代スーパーコンビュータの評価について,「なぜ世界一でなければいけないのですか,2位では駄目なのですか」と質問した民主党・蓮舫参議院議員。この迷セリフで一躍有名になりました。
この事業仕分けの結果,次世代スーパーコンビュータへの予算削減が決められてしまいました。ただし,この蓮舫の発言は後々ノーベル賞受賞者などを含む科学者などから厳しい非難を浴び,結局この予算の復活という事態にもつながりました。
 この話から直感するのは,いったい蓮舫という人は日本人なのだろうか,ということです。科学研究の世界では,世界一でなければならないものがいくらでもあります。純粋科学に止まらず,科学技術の世界でも,当然のことのようにして世界一を目指しているのです。
 日本に限らず,例えば韓国においても,私が知っている財閥系化学会社の標語は“One,and Only-One”でした。
 科学,医学などの分野において,世界的に権威がある雑誌では,論文発表に際して著者に“Embargo”という制限措置がとられます。通常は「禁輸」と訳されるこの言葉は,論文を投稿した著者が事前に,すなわち雑誌刊行前に他所で内容を発表しないように,雑誌刊行の前日まで沈黙を守ることを求めるのです。もちろん,論文としての発表前の,学会での口頭発表や口頭発表のための講演要旨程度は認めている雑誌もありますが,通常厳しい制約を課しています。
 なぜembargoするかというと,「世界一」つまり世界で最初の研究はどれか,を厳しく定義しているからです。将来ノーベル賞の授与対象になるかも知れない研究の場合,論文の刊行日ばかりでなく,論文受理の時間までが審査の対象になることもあり得るのです。基礎科学ばかりでなく,特許出願においても,出願日時が厳密に確認され,専売特許が与えられるのです。
 そしてそれはその国の国益に寄与することになります。ですから,「世界一」と「世界二」とでは,月とすっぽん以上の開きがあるのです。
 そんなことを知ってか知らずか蓮舫は,「どうして世界一でなければならないのですか,第二位ではいけないのですか」としたり顔で切り出したのです。
 後になって蓮舫は,「一位を目指すのは当然で、あえてそう聞くことにより納得のいく答弁が聞けるかと思ったが、残念ながら聞けなかった」という趣旨の発言をしている一方、「我々は削減するとは決めていない」と明言したそうですが(→Wikipedia),そんなのは後付かも知れませんし,回答者があまりに無知な蓮舫の発言におどろいて,どのレベルの回答をしたものやら,と迷ったのかも知れません。
 しかし,ナンバー・ワンを求めて進む研究者の心は,蓮舫が本当の日本人であるならば理解できたのではないでしょうか。
 国籍の問題を云々するのは気が進みませんが,愛国心を問題とするのであれば,国籍を問わざるを得ません。
 蓮舫の国籍の問題はいささか複雑ですが,少なくとも現在は日本国籍のようです。父親は台湾人,母親が日本人です。1985年に改正された国籍法の規定により,父母両統主義がとられ,誕生と共に台湾国籍と日本国籍の二重国籍を取得しています。そして当初は父方の姓から「謝蓮舫」と名乗っていました。国籍法の規定に従い,22歳までに父母のいずれかの国籍を選択することになり,18歳の時に日本国籍を選択して,「斉藤蓮舫」を名乗ることになりました。その後結婚して「村田蓮舫」となって今日に至っています。
 日本国籍を選択したのは,生活の基盤をもっぱら日本に置いていたからのようです。「帰化」ではありません。
 ですから,蓮舫にとっては日本に対する愛国心が希薄なのではないでしょうか。だからこそ,日本が世界一だろうが世界二だろうがどうでもよかったのではありませんか。
 こういう人物が,自分の売名のために国家百年の計にも影響する予算編成に口出しさせるのは決して好ましいことではないと思います。
 もちろん日本国籍を取得しているのですから,タレントや,参議院議員になることに異論はありません。しかし,国家の大計に参画させるのは如何なものでしょうか。
 仕分け人の仕分けが必要ではありませんか。


温暖化どころじゃない,今年は冷夏になる―アイスランドの噴火は世界に影響する

2010年04月17日 21時03分02秒 | 地球環境

 アイスランドで大噴火があり,その噴煙の影響でヨーロッパを飛び立ち,あるいは飛来するエアラインがほとんどすべて飛行停止して,世界の航空路は麻痺状態にあります。そして,この状態がいつまで続くのかも予測不能との悲観的見解が出されています。
 アイスランドと言えば,文字通り氷の国のイメージが強く,しかも氷の下には有数の火山帯が隠れている,という国です。しかも運の悪いことに,ここ数年経済的に行き詰まっており,ほとんど破綻しているとさえ云われています。
 そこに大噴火です。この国の噴火が世界に影響を及ぼすことは,過去の噴火の記録からも明らかで,今回も噴火直後のみならず,今後数年,あるいは10年以上にわたって近接するイギリスを含むヨーロッパ諸国のみならず,世界中に冷害などの被害を及ぼすことが予想されています。
 火山の大規模噴火の影響は,その大部分が噴煙によるものとされています。特に,噴煙に含まれる二酸化硫黄(SO2,亜硫酸ガス)は大気圏の遙か上空まで舞い上がり,世界を覆いつくすことになります。そして,太陽の光を遮り,酸性雨(希硫酸)を降らせ,植物の繁茂を妨げて農業にダメージを与え,家畜に影響し,結局世界の人々に飢饉をもたらしたりします。
 古代から火山国日本でも多くの噴火を経験し,それは歴史に残る大飢饉に結果したことはよく知られています。
 今回のアイスランドの大噴火も,まず今年の夏を冷夏に導き,コメの収穫不足,野菜類の品薄と高騰に至ることは容易に見て取れます。
 その影響は,目下騒がれている温暖化とやらを遙かにしのぐでしょう。
 そもそも,人為的二酸化炭素が温暖化をもたらしている,ということ自体,アル・ゴアらを始めとする策謀家とそれに与するIPCC参加科学者,さらにはその末端につながりおこぼれに預かろうとする(元東大総長・小宮山宏のような)御用学者くずれらによって考え出された,意図的かつ作為的虚構なのではありませんか。(小宮山宏は,化学工学出身のはずなのに,平然と化学工学に反するメカニズムを主張する人為的二酸化炭素主因説に与する困った人物です。)
 すべては石油元凶説を前提として意図的に作られた,大きな疑惑を内蔵しているモデルなのです。そして,彼らの陰謀が,べらぼうな金額の二酸化炭素排出量取引の利権を隠そうとしていることは明らかになりつつあります。
 もともと人為的二酸化炭素による地球温暖化というモデルに無理があるからこそ,それを読み取った中国を始めとするBRICS諸国および開発途上国が,昨年末開催されたCOP15を合意調印には至らない,事実上無意味なものとしました。さらに今年末に開催予定のCOP16も結論には至らないだろう,という極めて悲観的な予想さえ立てられているのです。むしろ賢明な選択と云えますし,結構なことだと思います。
 それは当然の帰結だと思います。その点についてこのブログでは,人為的二酸化炭素による温暖化,という虚構が近い将来崩れるだろうと数年前から書いてきました。
 わずか350~380ppmしか存在しない空気中の二酸化炭素の,さらには一部である人為的二酸化炭素(空気中のどの分子が人為的由来で,どの分子が自然由来かなんてもちろん区別がつきません,マクスウェルの悪魔じゃあるまいし)に,ここ何年か続いた温暖化の原因の全てを押しつけることがおかしいのです。
昨今,この虚構成立のブレーンとも云えるIPCCのスキャンダル―金銭の授受やデータ改竄など―も指摘されるようになりましたが,要するに世界の産業を,いや日本など特定の国の産業を弱体化して,すでに斜陽化しているイギリスなどの二酸化炭素排出量取引を盛んにさせよう,などと云うは,世界にとって不要どころか有害なのです。
 奇妙なことに,世界の平均気温などというあやふやな数値をあげつらっていながら,海面上,あるいは海中の状況には全く目を向けないで,もっぱら空気中の人為的二酸化炭素が温暖化の原因である,としているのが「温暖化」を唱える連中です。深海底から噴出しているマグマの量の変化などにも無頓着でいながら,大気中の二酸化炭素,しかも人為的由来―つまり化石燃料由来の二酸化炭素だけが海水を温めるから海水温が上がるのだ,と強弁している手合いです。
 彼らに決定的な鉄槌を下すのが今回のアイスランド大噴火となるでしょう。 
 温暖化どころか寒冷化の引き金が引かれたのです。もしかすると,もっともっと二酸化炭素を放出しないと「平均気温」が維持できなくなるかも知れません。
 今年のCOP16では,アイスランドの火山から噴出したマグマが,アル・ゴアとIPCCが画策する人為的二酸化炭素主因説とそれにもとづく排出量取引を雲散霧消してしまうことでしょう。
 それとも,100年後の気候を予測したと称するIPCCのことですから,今回のアイスランドの大噴火という天変地異も予測済みだったと云い張るのでしょうか。


駐米大使と官房長官がワシントンポスト紙を非難だって?―本当のことを云っただけじゃないか

2010年04月16日 19時08分30秒 | Weblog

 平野官房長官と藤崎駐米大使は,14日付けの米国ワシントンポスト紙のコラムの内容について,それぞれ独立に非難と抗議を行っています。
 そのワシントンポスト紙のコラムの一文というのは,核安全保障サミットに出席した鳩山首相に関するもので,鳩山首相を「不運で愚かな日本の首相」と紹介。普天間基地移設問題で鳩山首相を「まったく当てにならない」とこき下ろし,「あなたは同盟国の首相ではなかったか。(鳩山)首相を相手にしたのは中国の胡錦涛国家主席だけだ」という風刺調の内容でした。(→msn産経ニュース4月16日)
 しかし,これって本当のことを云っただけではありませんか。むしろ日本国民の大部分が認識している鳩山由紀夫に関する理解を正確に表しているのではありませんか。
 それに,このワシントンポスト紙のコラムよりも強烈な文言が,日本の週間誌などで踊っているではありませんか。
 例えば,昨日の朝刊各紙に週間文春4月22日号の広告が載っていましたが,「鳩山にアメリカが音を上げた,バカが専用機でやって来た」「ワシントン最終結論―ハトヤマは何も決められない」「総理経験者―アメリカはハトヤマがバカだと言ってるよ」。「ハトヤマはバカ」の連続ですね。
 これが鳩山由紀夫の実体ではありませんか。藤崎駐米大使の発言は,役人特有の保身と売名でしょうし,平野官房長官に至っては,この週刊文春の広告では「“A級戦犯”平野官房長官のアダ名はアナゴさん」とわざわざ別掲しています。
 ともかく本当のことを書いたワシントンポスト紙のコラムに抗議する必要はありませんし,むしろ日本国民からすれば,「アメリカ人よ,よく云ってくれた」と拍手喝采を送りたいところです。
 それとも官房長官は「お前にだけは言われたくないよ」と,自分たちのことは棚に上げて思ったのでしょうか。この台詞も,アメリカが言うのならば分かりますが。
 ともあれ,鳩山由紀夫をこのまま放置すれば,日本国民全体の恥になります。


5月末決着失敗も詭弁でごまかすつもりか―鳩山由紀夫の言動は,退却を転進と云った旧日本軍と同じだ

2010年04月14日 23時21分09秒 | Weblog

 鳩山由紀夫の迷言妄言は日本国中に知られており,いまや世界でも周知されるようになっています。これがひとりの馬鹿者の個人的な発言ならば無視も冷笑もできるでしょうが,一国の宰相としてははなはだ危険な状況です。
 云うまでもなく,一国の指導者から発せられた言葉は,古くから「綸言汗のごとし」と云われているように,取り返しのつかぬ重みを持っているはずです。
 ところが鳩山由紀夫の口から発せられる言葉は,あまりにも軽く,一貫性に欠け,そのいい加減さはオバマ大統領さえもあきれるほどです。
 そして今回,民主党政権が抱える最大の難問とも云える沖縄普天間基地移設問題においても,鳩山由紀夫が命がけで取り組むと自称していた5月末決着がどう見ても不可能な状況となってきました。政権内の岡田外相,北沢防衛相,平野官房長官は,そろって5月末決着が不可能との見解に達しているようです。 
 そうなると,当然自民党などの野党がとなえるように,鳩山首相の引責辞任という事態が出現してきます。最近の世論調査も,国民の半数以上が普天間基地移設問題の失敗をもって,鳩山首相の辞任を求めていることを示しています。
 この土壇場に追い込まれて民主党政権は何を考えたか。なんと,5月末決着の「決着」の解釈を変えようというのです。
 通常「決着」と云えば,懸案か結論に達して解決する,と云うことのはずですが,それをそうではなく,懸案の糸口が見つかった,と云った意味にしてしまおう,と云うのです。糸口ですよ,お間違えなく。
 普天間基地移設問題に関して云えば,アメリカも,沖縄も,そしてもちろん国民も納得する具体的な移転先を見出して公開し具体化する,と云うのが少なくとも常識的な意味での「決着」だと思いますし,おそらくは大多数の国民がそう理解していたはずです。
それを具体的な移転先候補を提示して,米国,沖縄県民,移転先住民との協議に入ることを「決着」としよう,それを5月末の「決着」としよう,と云うのです。要するに,常識で云う決着よりも時計の針を戻して単なる出発点を「決着」の定義としよう,と画策し始めたのです。全くの詭弁です。日本国民どころか米国首脳までも愚弄しようとしているとしか思えません。
 こんな詭弁を本気で行使しようとしている鳩山由紀夫と民主党の醜い姿を見て思い出したのが,太平洋戦争当時の旧日本軍です。
 戦争末期,日本軍が負け始めて各地で退却せざるを得ない事態に立ち至ったとき,当初は報道管制で国民の眼を現実から遠ざけようとしました。しかし,退却が重なると,それを隠しおおせることも困難になりました。
 そこで軍部が考えついたのが「退却」を「転進」と云い変える欺瞞でした。当時の新聞には毎日のように「転進」の文字が踊りました。それも如何にも勝利した上での戦略的移動の様に見せかけて。
 普天間基地移設問題に止まらず,民主党は昨年の選挙で掲げたマニフェストの矛盾が明らかになるにつれ,これまでに何度「退却」を「転進」と云い変えて国民の眼を欺こうとしてきたでしょう。
 5月末の普天間基地移設問題決着不能で,民主党政権は終わりになって欲しいものです。


民主党・小沢幹事長を辞職させるな―ヘビは頭を潰すまで

2010年04月13日 23時21分31秒 | Weblog

 もう何十年も前の文藝春秋の巻頭随筆欄の一文が,未だに記憶に残っています。筆者は富士ゼロックスの小林陽太郎氏,表題は「蛇は頭を潰すまで」だったと思います。
 小林陽太郎氏は,富士フイルムの社長だった小林節太郎氏を父に持ち,富士フイルムを経て富士ゼロックスに転じ,社長,会長を歴任しました。現在は富士ゼロックス相談役最高顧問,経済同友会終身幹事,国際大学理事長などの地位にあるようです。
 巻頭随筆の大略は次のようなものだったと記憶しています。
 《太平洋戦争直後,いまだ占領軍総司令部(GHQ)が日本の全てに支配権を維持していた時代,小林氏はGHQとの各種折衝に困難を極めていたそうです。
 なかでも小林氏を悩ませたのは,GHQのある佐官級の将校で,なにかにつけて無理難題を吹きかけたり,話をおかしな方向に持っていったりして,やりきれない思いでGHQを後にする毎日だったそうです。
 ところがこの将校がGHQ内で大きな失敗を犯したのか,あるとき小林氏にしおらしく下手に出て失敗の後始末を頼んだのだそうです。
 小林氏も日本人,過去のいきさつはさておいて,何とか助けようと苦心したそうです。おかげでこの将校のクビはつながったそうです。
 ところが,こんな負い目を受けたにも拘わらず,この将校は,その後も変わらず無理難題,むしろ以前よりも酷く小林氏に当たったそうです。
 そして,この将校との苦々しい経験から,小林氏がつくづくと思ったのは,「蛇は頭を潰すまで」。要するに,邪悪なもの,すなわち蛇は頭を潰して完全に死滅させなければならない,と云うことだったそうです。》
 私がこの小文を何十年も経て今日,未だに心に刻んでいるのは,真に邪悪なものはヘビの頭を潰すように息の根を断たねば,ふたたび息を吹き返して邪悪を繰り返す,という箴言としてです。
 国家としての今の日本にとって最も邪悪な人物は,云わずと知れた小沢一郎です。この男の頭の中の大部分を占めているのは邪悪な権力欲です。
 日本がどうなろうと自分が支配する,天皇さえも自分の支配下に置くことも厭わない,ましてや政界の有象無象は自分の前に平伏するのが当然だ,鳩山民主党なんかただの手段に過ぎない,と信じて疑わない,とんでもない邪悪に手足を付けたような人間です。
 鳩山由紀夫なんかを政界から放逐する,なんて甘いことをしても日本は唯々堕ちて行くばかりです。傀儡としての鳩山由紀夫を操っている人形師・小沢一郎を政界から抹殺しなければならないのです。
 昨今の大新聞を見ても,みんな小沢一郎に関して腰が引けています。どちらに転んでも逃げが効くようにしているのです。もちろんかつて大連立を画策した読売新聞の渡辺恒雄がその典型でしょう。大新聞のずるさの象徴のような男です。今や,半年でボロが出た鳩山由紀夫の後釜を探して,小沢一郎となにか画策しているようです。
 しかし,渡辺恒雄にしても自らが表に立つことは,新聞屋を装っている限りできないわけですから,小沢一郎の背後に隠れているよりほかありません。
 ですから,小沢一郎の息の根を止めてしまえば,渡辺恒雄も動きが取れないのです。
 小沢一郎という邪悪なヘビの頭を潰してしまわなければならないのです。それには小沢一郎を単に民主党幹事長の座から叩き出してはいけないのです。幹事長の座にある間に「ヘビは頭を潰すまで」なのです。そうでないと,未だにお人好しが多い日本では,幹事長の座から離れただけで小沢一郎を許してしまう可能性が高いからです。
 なにせ麻薬密売人が中国で逮捕され,中国の法律に基づいての正式裁判で死刑判決を受け,現実に死刑執行されただけで,「そこまでしなくとも。ちょっと厳しすぎると思います。」などとしたり顔で街頭インタビューに答える人間がうろうろしている日本です。法律として死刑が存在する日本で,死刑廃止を唱えながら法務大臣の地位に平然と居座る人物がいるではありませんか。
 小沢一郎のような邪悪な人間は,そのような矛盾に充ちた日本人を冷ややかに観察しているのです。ヘビの眼で獲物を窺っているのです。ヘビの頭は潰さなければなりません。