かつてNHKの女子アナの声はおしなべてアルトに近く、しっとりとして落ち着きがあり、長時間聴いていても疲れることはありませんでした。
例えば、昭和天皇ご不例の折に、その報道に任じていた中年のアナウンサー(確か広瀬さんと云いましたか)は、実に落ち着いた声で、あるときには沈痛さを適切に表現していました。
その声調の系譜は、その後の森田美由紀さん、高橋美鈴さんに継承されたと認識しています。
ところが、近年耳にせざるを得ない-半ば芸人の民放女子アナなぞ論外なので-NHK女子アナまでが、甲高い声でがなり立てるようになり、聴きづらくて疲れます。
甚だしいのは、アニメのマンガ声で得意そうに喋り続けるので、思わずスイッチを切らざるを得ません。
NHKの報道すら聴けないのでは、公共放送としての存在意義自体危ういのではないでしょうか。
かかる憂うべき傾向は、この数年日本国中を席捲しているAKB(わたくしは、「アカンベー」と読んでいます)とやらの幼稚な子供集団の影響かもしれません。
NHKは、放送の内容ばかりかアナウンサーの声まで大衆迎合主義に走っているようです。媚中親韓、意識的原発反対、新型輸送機オスプレイ配備反対と、大衆迎合主義のオンパレード、公共放送のあるべき姿から逸脱しつつあるNHKです。
NHKを実質上牛耳っているのは労働組合、すなわち放送労連でしょう。しかし、その放送労連を支配下に置く民主党どころか、社民党、さらには共産党がかなりの影響力を持っているかと推察されます。三宅民夫と云う一見朴訥そうな外見のアナウンサーがいましたが、この人物は要注意です。いまは現役から退きつつあるようですが、その偏向ぶりはいまだ無視できません。監視を続ける必要があります。
しかし、先の都議選と参院選で民主党、社民党は敗北して、哀れ消滅の危機に瀕しており、共産党だけが自民党のカウンターパートと云う単純な発想から多少生き残っただけなのに、NHK労組はその変化に気付いていないようです。
こんな公共放送とも思えないNHKは早々に解体改組すべきでしょうが、その前に取り敢えずAKB紛いの甲高い女子アナの声だけは先行して無くして欲しいものです。