大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

日中韓首脳会談にまで女房を連れて行った馬鹿―この時期にどう云うつもりだ

2010年05月30日 21時49分18秒 | Weblog

 いやはや呆れたものです。自分がどんな状況に置かれているのかまるで判っていないのではないでしょうか。まさに愚かな総理,愚かどころか馬鹿殿様並みです。
 一昨日昨日と,韓国済州島で開催された日中韓首脳会談は,北朝鮮の潜水艦による至近距離からの魚雷攻撃で韓国軍艦が撃沈され,一瞬にして40数名の韓国軍人が犠牲になった事件に対する今後の日中韓の態度を調整しようとして,韓国李明博大統領が呼びかけたものです。
 つまり,極めて深刻な,そして今後の東アジア情勢に及ぼす影響大な会談だったはずです。
 そして,各国首脳の夫人が列席するわけでもなく,夫人同士の交流すらなかったはずです。
 しかるに能天気な鳩山由紀夫夫妻は,済州島で開催されるこの会談に,手をつないで出かけたのです。夫人の同行にいかなる意味があったのでしょうか。
 会談に先立って,韓国国内(テジョン?)の墓地に,今回犠牲になった兵士の慰霊のため参拝したとき,同行した女房の方は,黙祷もせずに終始目を開いていました。(この女房は,日本の天皇皇后両陛下が,諸外国の墓地を参拝される際の様子すら見ていないようです。)
 そして,本日帰国した際には手をつないで夫婦で嬉しそうにタラップを降りてきました。出かけたときには,女房の方がそそくさと機内に隠れるように入って行き,鳩山由紀夫だけがタラップ上で手を振っていました。きっと,こんな時に女房を同行することに多少の羞恥心は働いたのかも知れませんが,それも「往き」だけ。帰国の際にはその羞恥心もすっかり無くなっていたようです。
 女房の方は有名な韓流狂いで,首相官邸に何度も韓流スターを呼び込んでいるそうですから,今回の日中韓首脳会談が韓国第一級の観光地済州島で開催される,というので旦那にねだったのかも知れません。
 これが平常時ならば細かいことは申しません。しかし,出発前日には福島瑞穂を大臣席から放逐したばかりであり,普天間基地移設問題は自ら国民に固く約束したはずの5月末決着が全く絶望的,口蹄疫は未だ進行中。自分のクビすら危うくなっている時です。帰国した本日は,社民党が政権離脱を決定し,明日からの週には鳩山由紀夫を総理の椅子から引きずり落とそうとする動きが,野党のみならず民主党内部からも起ころうとしているのです。
 そんな時期に,女房と手に手を取り合ってのこのこと訪韓するなんて,この男にはまるきり空気が読めないのでしょうか。危機感ゼロです。
 こんな人間が,「沖縄の人たちの苦しみはよく分かります」などと空虚な妄言を繰り返しても,なんの益もありません。益どころか厄を蔓延させるだけです。まるで口蹄疫のウイルスのようなものです。
 民主党自体からの「ノーモア鳩山由紀夫」が湧き起こることを期待していますが,全く自浄作用のない民主党には無理なのでしょうか。
 国民が,この愚かな総理をリコールする手段はないのでしょうか。


鳩山政権では大規模災害に対処できない―今,大震災が起こったら日本は壊滅する

2010年05月29日 19時24分48秒 | Weblog

 普天間基地移設問題,口蹄疫問題と,政府の決断が求められる場面で,鳩山由紀夫はすべて後手後手に回り,まともな解決ができない状態に陥っています。
 今や,鳩山由紀夫を信頼するに足る首相としてみる人は,全国民の20%以下となってしまっています。これは,鳩山由紀夫の危機どころか,日本国民の危機であります。
 しかし,冷静に考えてみれば,沖縄の基地問題は直ちに日本国民の生命を危殆に陥れるものではなく,近い将来において日本の安全保障について好ましくない状態に導くものである,といういわば強毒性であっても遅効性の毒をもつ問題と云えます。
 宮崎県を源とする口蹄疫問題も,人体に感染するものではなく,あくまでも感染牛の殺処分という,育牛農家を中心とする経済的損失ではあります。
 愚かな総理・鳩山由紀夫に率いられる?現政権の迷走は,すでに生じているこれらの問題の解決をほとんど怠っている,と云えますが,これらの問題は,繰り返しますが,今すぐに国民の生命それ自体を脅かすわけではありません。
 しかし,これが大震災のような国民の生命に対する直接的脅威だったらどうなるでしょう。
云わずと知れたこと,とも云えますが,大地震の発生直後からの展開を時系列的に考えてみましょう。
 まず,地震の発生は時と場所を選びません。もちろんある程度の予測は可能な場合もあり,東海地方などには多数の地震計が埋設されて,ある程度の予知ができるとは云われておりますが,この予知能力を過信してはいけません。地震そのものは予知不能と断言している研究者もいるのが現実です。
 そして,ひとたび大地震―ある程度マグニチュードで表すこともできますが,ここでは単に大地震もしくは大震災としておきます。なぜなら発生場所との関連で被害も異なりますので―発生したら,総理官邸に直ちに対策室が設けられるはずです。「はずです」と云うのは,実際の地震発生から総理に報告されるまでの時間差が懸念されるからです。
 そして,いかなる大地震といえども,連続して揺れが続くわけではなく,最初の揺れから断続的に揺れが繰り返されます。
 しかし,建物の倒壊,出火,…などの被害はすでに始まっています。消防,警察などは初動開始していなければなりません。
 そして,被害の拡大が続き,総理官邸に刻々と被害状況が報告される段階にいたり,自衛隊の救助派遣が決断されなければなりません。
 この過程で,鳩山由紀夫は決断できるでしょうか。普天間基地移設問題にしても,口先では「国民の皆様,特に沖縄県民の皆様の安全を第一と考え…」などと云いながら,結局何もできなかったではありませんか。
 そしてもっとも問題にされるべきなのが,自衛隊を何時,何処に,どれだけの規模で派遣するかの決断です。
 忘れてはならないのは鳩山政権が民主,社民,国民新党の連立政権であることです。それぞれに自党の主張を押し通そうとして,これまでにも普天間基地移設問題を始めとする重要懸案を混迷に導き,ないがしろにしてきた鳩山政権において,特に有害なのが社民党です。何故,こんな吹けば飛ぶような泡沫政党並みの頭しかない社民党を連立の相手にしてしまったのでしょうか。
 もちろん,選挙第一の闇将軍・小沢一郎の差し金であることは公知なのですが,これほど有害無益な政党はありません。
 そして,社民党の前身である社会党には,過去の大震災―阪神淡路大震災において自衛隊の救助派遣にとんでもない横やりを入れて,助かるべき人を見殺しにした前科があります。その罪はどんなに云い繕おうとしても拭い切れるものではありません。
 阪神淡路大震災当時,内閣総理大臣は社会党の村山富市でした。云わずと知れた呉越同舟のいびつな自社さ政権であり,政権構造は今日の鳩山政権と酷似しています。
 そして,村山富市が大震災を知ったのは,たまたまつけていたテレビを通してであり,官房を通してではありませんでした。しかも村山富市は,大震災が起きつつあることを感じつつも,間近に迫った通常国会への対応や,当時の新党問題への対応などを優先した,と後の国会で非難を浴びました。
 しかし,忘れてならないのは,社会党,あるいはその後継である社民党が,本来自衛隊を否定していることです。もちろん村山政権において,村山富市は総理として自衛隊の存在を否定することはできず,やむなく容認せざるを得ませんでした。しかし,今日に至るまで,ことあるごとにこの村山富市の自衛隊容認を誤りとしているのが社民党です。
 阪神淡路大震災当時の自衛隊派遣を逡巡したのは,村山富市並びに社会党の連中であったと見てよいでしょう。
 そして,今日の鳩山政権においても,社民党を抱え込んでいるのです。さいわい,硬直した福島瑞穂は,昨日大臣を罷免されましたが,まだ社民党そのものを政権から排除するか否かは確定していません。そこには,愚かな総理・鳩山由紀夫の優柔不断,闇将軍・小沢一郎の存在が,社民党排除を妨げています。
 もし,いま阪神淡路大震災級の大地震が発生したら,日本は壊滅してしまいます。


「首長」を「クビ長」だって―驚くべき福島瑞穂の国語力

2010年05月25日 18時54分25秒 | Weblog

 こんなに驚いたことはありません。これが日本の政治家,しかも小なりとは云え一政党の党首の国語力とは。
 たまたま,本日午後5時頃のTBSテレビ,堀尾正明が司会するNスタを見ていたら,大変衝撃的な場面にぶつかりました。
 番組が始まって直ぐに,社民党党首の福島瑞穂が沖縄に行く直前のインタビューがありました。その中で,福島瑞穂は「沖縄のクビ長さんたちと直接お話しするために…」と云っているのです。一瞬迷いました。はて,組長さんとは変だな」と。
 テロップには首長とはっきり出ていたのです。そして,「首長」を「クビ長」と云ったのだな,と気が付きました。
 これがメモでも読んでいるのではなく,全くの口から出た言葉であることに驚きました。
 口から出たわけですから,福島瑞穂の頭の中では「首長」イコール「クビ長」なのでしょう。
 ひどいものです。一般の中学生でも「クビ長」とは云わないでしょう。活字を見てもまさか「首長」を「クビ長」とは読まないでしょう。(もっとも福島瑞穂の出自を考えれば,むべなるかな,かも知れませんが。)
 私の聴き間違えとは到底思えません。
 他のチャンネルでも出てくるかも知れません。みなさん,耳を澄まして聴いてみて下さい。
 「クビ長」では冒険ダン吉の世界ですね。

(冒険ダン吉:1933年から講談社の少年倶楽部に連載された島田啓三の冒険マンガ。戦前戦中を通じて絶大な人気がありましたが,戦後の民主主義に反するとか,差別用語があるとか指摘されて,現在では過去のマンガとしてほとんど葬り去られています。→Wikipediaを参照して下さい。私が冒険ダン吉を持ちだした意味も分かって頂けるでしょう。)


何を根拠にしてオバマ大統領に“Trust me!”と云ったのか―中身空っぽの鳩山由紀夫

2010年05月24日 17時59分46秒 | Weblog

 鳩山首相自身が沖縄普天間基地移設に関する合意のデットラインと公言していた5月31日まで,残すところわずか1週間。行き着くところは事実上のいわゆる現行案回帰であることが明らかになってしまいました。
 鳩山由紀夫がどんなに云い繕っても,沖縄県民のみならず,全ての国民が,過去13年間をかけて日米両国が合意に至った,そして愚かな総理がそれを一瞬にして否定し去ってしまった辺野古への移転を主体とした現行案が結論であるとの認識に至っているのです。
 とすると,昨年11月にオバマ大統領が来日した際に,鳩山由紀夫が直接オパマ大統領に伝えた“Trust me!”は,一体何を根拠にして発した言葉だったのでしょうか。
 まさか,あれこれ見せかけの曲折を経るかも知れないが,結局は現行案に落ち着かせるから“Trust me!”だったのでしょうか。
 それとも,なんの確信もないままに,ただ出任せに“Trust me!”と口走っただけなのでしょうか。
 何度も繰り返していますが,最高権力者の言葉は「綸言汗のごとし」で,一度発せられた言葉は取り返しがつきません。
 一体何の根拠があって“Trust me!”だったのでしょうか。
 たまたまテレビドラマ「TRICK」の一話を見ていたら,阿部寛演ずる物理学教授・上田次郎が,仲間由紀恵演じるヒロイン山田奈緒子に向かって,“Trust me!”と叫んでいる場面が出てきました。もちろん,信用されていないからのひと言であって,決して自分が間違いなく実行するから信用してくれ,という意味で使われた言葉ではありませんでした。
 最近の雑誌の見出しにも,作家・曾野綾子さんの一文の見出しとして「“Trust me!”と云われたら信用するな」と云った表題が掲載されていました。
 つまり,“Trust me!”は,いい加減なのです。このブログの中でも,映画ビバリーヒルズ・コップ2の中でのエディー・マーフィーの“Trust me!”を挙げたことがありますが,要するにいい加減なのです。
 そんな使われ方をする“Trust me!”を,こともあろうにオバマ大統領に対して使った鳩山由紀夫。自らのいい加減さを表明したようなものであり,しかもそれが全く空虚な口から出任せであったことを自ら示してしまった鳩山由紀夫。
 日本という国は,こんな男を首相にしたまますでに6ヶ月以上をムダに費やしてしまっているのです。
 自他共に許す「愚かな総理」を引きずりおろす手立てはないものでしょうか。


「愚かな総理」鳩山由紀夫の二枚舌―虚言の極地

2010年05月08日 12時16分00秒 | Weblog

 昨7日に東京で行われた,徳之島の3町長と鳩山首相の会談は,結局平行線に終わったことはマスコミで報道されているとおりです。
 本日8日付の読売新聞(14版31面)には,新聞の1面には書かれていないニュアンスが書かれています。その中に,私の目にとまった文言がありました。誤解のないよう,読売新聞の記事の一部を転載します。
《100人以上の報道陣が見守る中、鳩山首相は、3町長や鹿児島県の伊藤祐一郎知事に向き合うと、今月4日に沖縄を訪問して「すべてを県外にというのは難しい」と語った時とほとんど同じように、伏し目がちに切り出した。

 「普天間飛行場の機能の一部を、徳之島にお願いできないか」「遅きに失してしまったことを申し訳なく感じているが、率直にお願いをさせていただきたい」

 黙って聞いていた3町長のうち、天城町の大久(おおひさ)幸助町長は、移設に反対する島内外の住民ら約2万6000人分の署名を首相に手渡しながら「重いですよ」。伊仙町の大久保明町長は、「沖縄県民の気持ちは痛いほど理解できる」と述べた後、首相が今年1月の施政方針演説で、「非暴力」を掲げたインド独立の父、マハトマ・ガンジーを取り上げたことも持ち出し、今回の移設案の再考を訴えた。

 うつむき加減に聞いていた首相が「私は奄美大島、徳之島にあこがれていた。大好きだった相撲取りが島出身と聞くたび、行きたいなと考えていた」と話題を変えても、徳之島町の高岡秀規町長はじめ3町長は険しい表情を崩さなかった。》
 注目したいのは,最後の部分です。
「私は奄美大島、徳之島にあこがれていた。大好きだった相撲取りが島出身と聞くたび、行きたいなと考えていた」。
 なんですか,これは。幼稚すぎます。
 場当たりの口からの出任せではありませんか。よしんば鳩山由紀夫の少年時代に贔屓の奄美大島なり徳之島なりの出身力士がいたとしても,それで島にあこがれるには,少年時代からこれらの島に関する並々ならぬ知識がなければならないでしょう。私なんか,徳之島と云えば「五つ子ちゃん」が話題になったときに,初めて知りました。
 百歩譲って鳩山由紀夫が少年時代から奄美大島,徳之島にあこがれをもっていた,としましょう。そうすると,そこまであこがれていたこれらの島に,今や日本中から忌避されているとも云える基地の機能を,たとえ一部たりとも移転させる,というのは矛盾しませんか。
 憧憬の島に基地を持ち込み,米兵を闊歩させてよいのでしょうか。少なくとも徳之島の3町長を前にして,こう明言するのは完全な自己矛盾ではありませんか。
 ですから,いかに云い逃れしても,これは従来通りの虚言の域を出ないのです。
 もしも,鳩山由紀夫が徳之島3町長との会談の前から「あこがれ」云々のセリフを考えていた,と主張するのであれば,それが熟考の賜物とは到底云えない駄言であることに思いがおよばない,お粗末な頭のお粗末な思考の結果に過ぎない,と断ぜざるを得ないではありませんか。
 こんな愚かでお粗末な人物を,少しでも早く総理の座から引きずりおろす手立てはないものでしょうか。日本の存続にとって,これほど有害な人物はありません。


民主党の火事場ドロに心せよ―断末魔の鳩山政権

2010年05月04日 19時13分01秒 | Weblog

 「愚かな総理」と自他共に許す鳩山由紀夫が率いる?民主党政権はすでに断末魔の様相を示し(→正論6月号),崩壊は早ければ5月末になりそうです。
 この期に及んでくれぐれも注意しなければならないのは,政権崩壊を狙っての火事場ドロです。
 昨年10月に行われた歴史的な?(あちこちに“?”がつきますが)政権交代は,これまでの自民党内での首相交代とは異なり,自民党から民主党への交代でした。
 そして,意気揚々と(当時)登場した鳩山由紀夫は,「コンクリートから人へ」,「官僚主導から政治主導へ」など,もの新しい文言をちりばめて,「友愛政治」?なるものを始めたわけですが,今や全てが破綻の淵に至っております。
 政権交代直後から鳩山政権が始めたことは,奇妙なことに自民党政権時代に確立していた政策をほとんどすべて否定,廃棄して,法律そのものから改変してしまおう,と云うことでした。その中には,夫婦別姓や外国人参政権など国の根幹に関わる,国家としての道徳観にまで悪影響を及ぼす法律があり,また郵政再改革,事業仕分けによる科学技術の目先の取捨選択などが含まれています。
 わずか半年あまりで当初70%あった支持率は,いまや20%台まで急降下してしまいましたが,断末魔にあるとはいえ,衆参両院では過半数を維持していますので,法案は通し放題とも云える状況にあります。
 上に挙げたような外国人参政権や夫婦別姓に関わる法案は,元々ある種のイデオロギー的な動機から,民主党や連立与党の社民党などが売国的な動機を秘めて画策しているものです。
 そして彼らは,現在の鳩山政権の命脈が尽きつつあることを感知して,ともかくこの政権が維持されている状態,衆参両院での優位性が保たれている状態の間にこれらの法案を成立させてしまおうとしています。
 これが鳩山政権第1番目の火事場ドロです。ここでは「第1種火事場ドロ」と命名しておきます。この危険性はかなり高いと思います。そして,一度通過してしまった法律を改正するには大変な時間と労力を必要とします。
 国民の半数以上が問題あり,としている「子ども手当」にしても,次期政権で本年度の半額支給から来年度の全額支給に移行せずに廃止とすれば,今年度受益対象となった家庭からは怨嗟の声が聞こえてくるかも知れません。まさに朝三暮四のサルの怨嗟ですが。
 この「第1種火事場ドロ」にはくれぐれも気を付けなければなりません。
 そして,今回の鳩山政権の崩壊には,文字通りの火事場ドロとも云うべきものが控えています。それを「第2種火事場ドロ」としましょう。それは,政党としてのれっきとした資金の泥棒です。
 それは,金と不動産に異常な執着心を示す小沢一郎による火事場ドロです。思い出して下さい。民主党幹事長の座を確保している小沢一郎には,この「第2種火事場ドロ」とも云うべき実績があります。
 スクラップ・アンド・ビルドが性癖の小沢一郎は,かつての自由党の崩壊に際して,自由党の政党としての資金(政党助成金などの公金)を着服した疑惑が持たれています。証拠がないのですから,あくまでも疑惑ですし,マスコミもこの問題に関しては妙に逃げ腰ですが,確か15億円近い自由党の資金が,自由党解散時に跡形もなく消えてしまったのです。
 当時の自由党幹事長が,件の小沢一郎です。小沢一郎にとって,鳩山由紀夫は単なる金づるに過ぎません。これまで鳩山由紀夫が説明すると云いながら実行していなかったいわゆる「ママからの月1500万円の資金」の多くは,小沢一郎の「黙らせ料」,暴力団風に云えば「みかじめ料」だったとも見られます。だからこそ,ママからのお小遣いの使途を公にできないのです。鳩山由紀夫の政治家としての能力なんかとっくに見通して,見切りをつけているはずです。
 ですから,まもなく実現する鳩山政権の崩壊に当たって,小沢一郎がしようとしていることは,昨年の衆院選でかき集めたフリーターなどの新人議員約100名を引き連れて,崩れゆく民主党を後にすることです。雨後の竹の子のごとく乱立する新党の中には,小沢一郎と組もうと心底で思っている人間もいるはずです。
 そして,小沢一郎が民主党を見捨てる際に画策するのが,第2種火事場ドロでしょう。
 よくよく監視する必要があります。