大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

駐米大使と官房長官がワシントンポスト紙を非難だって?―本当のことを云っただけじゃないか

2010年04月16日 19時08分30秒 | Weblog

 平野官房長官と藤崎駐米大使は,14日付けの米国ワシントンポスト紙のコラムの内容について,それぞれ独立に非難と抗議を行っています。
 そのワシントンポスト紙のコラムの一文というのは,核安全保障サミットに出席した鳩山首相に関するもので,鳩山首相を「不運で愚かな日本の首相」と紹介。普天間基地移設問題で鳩山首相を「まったく当てにならない」とこき下ろし,「あなたは同盟国の首相ではなかったか。(鳩山)首相を相手にしたのは中国の胡錦涛国家主席だけだ」という風刺調の内容でした。(→msn産経ニュース4月16日)
 しかし,これって本当のことを云っただけではありませんか。むしろ日本国民の大部分が認識している鳩山由紀夫に関する理解を正確に表しているのではありませんか。
 それに,このワシントンポスト紙のコラムよりも強烈な文言が,日本の週間誌などで踊っているではありませんか。
 例えば,昨日の朝刊各紙に週間文春4月22日号の広告が載っていましたが,「鳩山にアメリカが音を上げた,バカが専用機でやって来た」「ワシントン最終結論―ハトヤマは何も決められない」「総理経験者―アメリカはハトヤマがバカだと言ってるよ」。「ハトヤマはバカ」の連続ですね。
 これが鳩山由紀夫の実体ではありませんか。藤崎駐米大使の発言は,役人特有の保身と売名でしょうし,平野官房長官に至っては,この週刊文春の広告では「“A級戦犯”平野官房長官のアダ名はアナゴさん」とわざわざ別掲しています。
 ともかく本当のことを書いたワシントンポスト紙のコラムに抗議する必要はありませんし,むしろ日本国民からすれば,「アメリカ人よ,よく云ってくれた」と拍手喝采を送りたいところです。
 それとも官房長官は「お前にだけは言われたくないよ」と,自分たちのことは棚に上げて思ったのでしょうか。この台詞も,アメリカが言うのならば分かりますが。
 ともあれ,鳩山由紀夫をこのまま放置すれば,日本国民全体の恥になります。