大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

愛国心のカケラもない蓮舫を事業仕分けに参画させるな―仕分け人の仕分けが必要だ

2010年04月22日 22時42分08秒 | Weblog

 昨年11月13日に行われた民主党政権の一大ショーとも云うべき事業仕分け(行政刷新会議)において,文部科学省予算仕分けのうちの次世代スーパーコンビュータの評価について,「なぜ世界一でなければいけないのですか,2位では駄目なのですか」と質問した民主党・蓮舫参議院議員。この迷セリフで一躍有名になりました。
この事業仕分けの結果,次世代スーパーコンビュータへの予算削減が決められてしまいました。ただし,この蓮舫の発言は後々ノーベル賞受賞者などを含む科学者などから厳しい非難を浴び,結局この予算の復活という事態にもつながりました。
 この話から直感するのは,いったい蓮舫という人は日本人なのだろうか,ということです。科学研究の世界では,世界一でなければならないものがいくらでもあります。純粋科学に止まらず,科学技術の世界でも,当然のことのようにして世界一を目指しているのです。
 日本に限らず,例えば韓国においても,私が知っている財閥系化学会社の標語は“One,and Only-One”でした。
 科学,医学などの分野において,世界的に権威がある雑誌では,論文発表に際して著者に“Embargo”という制限措置がとられます。通常は「禁輸」と訳されるこの言葉は,論文を投稿した著者が事前に,すなわち雑誌刊行前に他所で内容を発表しないように,雑誌刊行の前日まで沈黙を守ることを求めるのです。もちろん,論文としての発表前の,学会での口頭発表や口頭発表のための講演要旨程度は認めている雑誌もありますが,通常厳しい制約を課しています。
 なぜembargoするかというと,「世界一」つまり世界で最初の研究はどれか,を厳しく定義しているからです。将来ノーベル賞の授与対象になるかも知れない研究の場合,論文の刊行日ばかりでなく,論文受理の時間までが審査の対象になることもあり得るのです。基礎科学ばかりでなく,特許出願においても,出願日時が厳密に確認され,専売特許が与えられるのです。
 そしてそれはその国の国益に寄与することになります。ですから,「世界一」と「世界二」とでは,月とすっぽん以上の開きがあるのです。
 そんなことを知ってか知らずか蓮舫は,「どうして世界一でなければならないのですか,第二位ではいけないのですか」としたり顔で切り出したのです。
 後になって蓮舫は,「一位を目指すのは当然で、あえてそう聞くことにより納得のいく答弁が聞けるかと思ったが、残念ながら聞けなかった」という趣旨の発言をしている一方、「我々は削減するとは決めていない」と明言したそうですが(→Wikipedia),そんなのは後付かも知れませんし,回答者があまりに無知な蓮舫の発言におどろいて,どのレベルの回答をしたものやら,と迷ったのかも知れません。
 しかし,ナンバー・ワンを求めて進む研究者の心は,蓮舫が本当の日本人であるならば理解できたのではないでしょうか。
 国籍の問題を云々するのは気が進みませんが,愛国心を問題とするのであれば,国籍を問わざるを得ません。
 蓮舫の国籍の問題はいささか複雑ですが,少なくとも現在は日本国籍のようです。父親は台湾人,母親が日本人です。1985年に改正された国籍法の規定により,父母両統主義がとられ,誕生と共に台湾国籍と日本国籍の二重国籍を取得しています。そして当初は父方の姓から「謝蓮舫」と名乗っていました。国籍法の規定に従い,22歳までに父母のいずれかの国籍を選択することになり,18歳の時に日本国籍を選択して,「斉藤蓮舫」を名乗ることになりました。その後結婚して「村田蓮舫」となって今日に至っています。
 日本国籍を選択したのは,生活の基盤をもっぱら日本に置いていたからのようです。「帰化」ではありません。
 ですから,蓮舫にとっては日本に対する愛国心が希薄なのではないでしょうか。だからこそ,日本が世界一だろうが世界二だろうがどうでもよかったのではありませんか。
 こういう人物が,自分の売名のために国家百年の計にも影響する予算編成に口出しさせるのは決して好ましいことではないと思います。
 もちろん日本国籍を取得しているのですから,タレントや,参議院議員になることに異論はありません。しかし,国家の大計に参画させるのは如何なものでしょうか。
 仕分け人の仕分けが必要ではありませんか。