かつての大戦直後,食糧難の時代には,東京など都会の家庭でも卵や肉を得るため
ニワトリを飼っていました。
これらのニワトリは,犬・ネコに襲われないように,材木にトタンと金網で組み立てられた鶏小屋に収容されており,日中小屋から出されて露地の虫などを啄ませたりしていました。
ちょっと観察していると,露地に出されたニワトリは夢中になってエサを食べ過ぎ,胃袋が丸く突き出ていました。夢中になるあまり胃がパンパンにふくれてもまだ食べています。
「ニワトリは3歩歩くと食べたのを忘れるから,胃があんなにふくれても食べ続けるのだ」と年配者がよく語ったものでした。ですから,ニワトリは忘れっぽい,という認識が定着していたものです。
なぜこんなつまらないことを長々と語ったか,と云うと,先日軽井沢で開催された鳩山由紀夫主催の民主党議員らの会合のTV報道を見たからです。
鳩山由紀夫は,いまどきの若者の結構式衣装のような真っ白の上下を着て参会者から浮き上がって見えましたが,本人はそれが嬉しいらしく,盛んにはしゃいでいました。鳩山由紀夫がいつもけったいな服装をするのは,エキセントリックな女房の容喙によるものでしょう。悪趣味そのものです。
それにしても変ではありませんか。鳩山由紀夫は6月始めまで日本の総理大臣であったのに,自身の政治資金問題,いわゆる故人献金問題に関してその顛末を明らかにはしておらず,さらに重大な普天間基地移設問題について日米間の政治的合意事項について全くの無策に終始してその言をくるくると変え,日本の安全保障を根底から危うくしたことで,史上最悪の「愚かな総理」と自ら認めて辞任したばかりではありませんか。
3ヶ月足らず前の辞任当時には,次期衆院選には出馬することなく,事実上政界を引退するようなことを明言していたはずです。
ところが,最近は民主党の代表選挙にも介入しようとしているではありませんか。「舌の根も乾かぬうちに」と云いたいところですが,これでは3歩前に食べたエサを忘れるニワトリよりも程度が悪い。この男の言葉は全く信用できません。
衆参両院の民主党議員ばかりでなく,民主党に共感する周辺の人たちは,こんなニワトリ以下の鳩山由紀夫をいまだ支持しているのでしょうか。自他共に認める「史上最悪の愚かな総理」が,またまた復活するのでしょうか。もしそんなことになれば,世紀の悪党・小沢一郎と共に,日本を滅亡に導く事態となることは明らかです。
それにしても,これほど自身の発言をころころと変える男,ひどすぎませんか。それともこれは,いわゆる「団塊の世代」に共通する傾向なのでしょうか。