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大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

谷垣総裁では自民党は勝てない―「良い子」になりたがる

2012年06月26日 11時28分28秒 | Weblog

 国会の代表質問も終わりましたが,谷垣総裁の迫力のないこと。自民党の復活を期待している者としてはどうしようもない無力感に襲われます。
 そもそも谷垣総裁の座右の銘は「和を以て貴しとなす」とか「和して同ぜず」と云った「和」を尊重するものだったと記憶しています。
 しかし,現在のような与野党逆転,民主党と対決すべき立場にあって,「和」優先ではどうにもならないのではありせんか。
 今国会に限らず,過去の党首討論でも,谷垣総裁の弱腰には辟易したものです。そしてふと気が付きました。民主党攻撃を前面に出し,対決姿勢をあらわにすると,万一政権奪取に成功して自分が総理大臣にでもなったら,立場が逆転して攻撃される立場になるわけですから,攻撃的態度はそっくり自分に返ってくる。だから今はできるだけ穏便に済ませておこう,と打算的に考えているのではないでしょうか。
 こんな姿勢で政権奪取は到底できません。そうならば,総裁の椅子なんぞさっさと放り出して,対決色のあらわな人物に代わって貰うべきでしょう。
 ともかく谷垣総裁では自民党は勝てません。世論調査でも,増えるはずの自民党支持率がいっこうに増えないではありませんか。


小沢一郎なんか相手にするな―政治的どころか家庭的にも終わっている

2012年06月18日 08時17分26秒 | Weblog



大新聞をはじめとするマスコミが,小沢一郎の言動を毎日のように書き立てています。
日本では,そんなに書くことが少ないのでしょうか。
とんでもない。書くこと,書かねばならないことは内外に山積しています。それなのにマスコミは小沢一郎という男の言動を,いかにも国家を揺るがす大事のように騒ぎ立てています。
そんなに大問題なのでしようか。
とんでもない。小沢一郎はとっくに(政治的には)死んでいます。仮に,野田総理を倒して民主党のトップに躍り出ようとしても,国民がそれを許さないでしょう。なにせ多くの世論調査では,国民の7割近くがこの男の金銭感覚を疑い,不正ありと見なしているのです。その結果が,通常裁判で限りなく黒い判決だった陸山会事件を,検察審査会が再審に持ち込み,その一審では無罪と判決されつつも,さらに上告に持ち込もうとしているのです。
そして,国民の大多数は検察審査会の上告も支持しようとしています。
それは当然のこととしての民意の反映だからでしょう。
この検察審査会の動きを別としても,国民は小沢一郎を限りなく黒い人物だと見ています。
それは,この男が人相の悪い,なにか裏で悪いことをしてきた人間だと,本能的に感じ取っているからでしょう。何がなんでも,元秘書らを有罪にしても自分だけ生き残ろうとする,日本人が最も嫌う悪人根性の持ち主と見なしているのです。なにが,「私は天下国家のことで頭が一杯だ」ですか。片腹痛いとはこのことです。
ですから,万が一この男が民主党党首になれば,あるいは陰の首領になれば,それでなくとも次期総選挙では民主党総崩れと見られている現状に拍車が掛かるだけに過ぎません。
マスコミは,小沢派の数を無視できない,と言い訳するかも知れませんが,目下の小沢派に与する民主党員は,内心恐々としているに違いありません。
なにせ渋谷の繁華街で拾われたような連中で,たまたま前回の総選挙に「流行」として乗れたに過ぎないのです。演説一つまともに打てる連中ではありません。それは,野田内閣の大臣,副大臣でも同じですが。
ですから,熾烈な選挙戦になれば勝ち目はないでしょう。
つまり,もう(政治的には)死んだも同然なのです。
小沢一郎自体,いまの民主党から出るに出られずの状態まで追い込まれているではありまませんか。かつてのこの男の所業を見れば,それは一目瞭然です。かつての小沢一郎であれば,とうに自ら民主党を割って新党を結成しているはずです。
それなのに,マスコミはこの男の一挙手一投足を,まるで天下の一大事と云わんばかりにトップで伝えます。
これほど不勉強なマスコミは,日本の将来を誤ります。国民一人一人が心して見誤らないようにしなければならないのではありませんか。
政治的に終わったと書きましたが,そればかりでなく,家庭的にも終わったようです。
最近の報道によると,夫人から離婚届が出されたそうです。
全ては,小沢一郎本人の身から出たサビでしょう。哀れな晩年ですね。
多くの人を欺くとこうなる,という典型です。
但し,夫人には失礼かも知れませんが,偽装離婚の可能性も否定できません。例の土地購入の問題には,夫人の資産も絡んでいるようですから。


亀井静香を引き入れるのであれば石原新党を支持しない―亀井の頭の中は特定郵便局長会の票だけ

2012年04月05日 16時57分04秒 | Weblog


(全国)特定郵便局長会というのは昭和28年(1953年)に発足した任意団体の旧称で,2008年の郵政民営化以降,現在では正式名称を全国郵便局長会と称する任意団体です。
しかし構成員は特定郵便局長であり旧来と変わっていません。
特定郵便局というのは郵政民営化以前にあった郵便局の分類であって,現在では「表向きは」存在しません。しかし,日本郵政公社(現在では日本郵政グループ)の内規上では「特定郵便局長を長とする郵便局」ということのようです。
この辺の経緯はわかりにくいのですが,要するに市街地や住宅地にある身近な郵便局で,その数は全郵便局の約4分の3に達するとされてきました。
問題は特定郵便局長なる地位ですが,制約が意外と緩く,公務員としての適格条項に違背していなければ,と云う程度の緩いものだったようです。
そして地方地方の顔役的な存在に成り上がったようです。
こうしてみると問題はなさそうですが,選挙となると俄然力を発揮しました。土地の顔役的立場をフルに利用して,特定候補者に肩入れすることができたのです。
現在でも,政界のコウモリの悪評がある某議員(もと自民党,いまはどこかの弱小政党?)の父親は,特定郵便局長です(でした?)。
もう一つの利権は郵便局に特定的な「簡易保険」の利権で,土地土地の小資産家のかなりの脱税を手伝っていたようです。(これは確証があります。私自身遠縁の特定郵便局長から勧められたのです。)

さて,この特定郵便局長が郵政民営化後もかなり力を温存しているようなのです。
そしてこの力を利用しようとしているのが亀井静香なのです。自民党を出て国民新党なる弱小政党を立ち上げたときに全国に広がる特定郵便局長を利用しようとしたのです。表向きは郵政改革を謳っていますが,特定郵便局長会の隠然たる力は温存しているはずです。
国民新党はもはや力を失い,吹けば飛ぶような存在になり下がっていますが,これを乾坤一番挽回しようと,あちこちの政党に秋波を送っています。
その亀井静香が目を付けたのが石原都知事が立ち上げようとしているいわゆる石原新党なのです。国民新党が生き残るにはどこかに寄生しなければならないのです。
いつも酒灼けしたような顔をした幹事長しかいない国民新党にとって,願ってもない寄生先が石原新党というわけです。
あまねく政治家の,と云っても良いのかも知れませんが,政治家の語るところには表の顔と裏の顔があります。建て前と本音です。
亀井静香がいくら郵政民営化のきれいごとを言っても,本音は全国特定郵便局長会の隠然たる力,彼らの持てる大変な得票数,数十万票と云われる手持ち票を我がものにする,というのが本音なのです。
ですから,亀井静香を引き入れるのであれば,石原新党を支持しないのです。
自民党の石原幹事長が,しきりに「親父は誰かに利用されている」と繰り返すのは,ひょっとしてこのことかも知れません。
カメではなくガマですね。


この耐え難い軽さ―野田総理はいつまでチンピラ財務大臣を置いておくのか

2012年03月15日 20時20分47秒 | Weblog

みなさんは,財務大臣安住 淳が,予算委員会あるいは決算委員会の大臣席でどんな仕草を繰り返しているか観察したことがありますか。
ともかく落ち着かないのです。そわそわ書類をめくったり,なにかメモしたり,挙げ句の果てには対立議員の演説に,如何にも分かったように大仰に頷いたり。そうでないときには野田総理に話しかけたり。
こんな軽い財務大臣,いや一般の大臣としても,かつて見たことがありません。
まるで中学あるいは高校の学級委員会以下の仕草です。
世界では,この財務大臣を『チンピラ』扱いしています。特に日本の財務大臣としては若すぎ,軽過ぎと見ているのです。
本人も,就任早々から外国で開催された国際会議などに出席する機会が多くあり,舞い上がったのでしょう。国の内外で軽率な発言を繰り返しています。つい一昨日にも国内で大きな失言をしています。新聞をご覧下さい。
その尻ぬぐいは野田総理,あるいは藤村官房長官がしているのです。
野田総理は,またまた任命責任を問われるかと気が休まらない毎日でしょう。頭空っぽの田中防衛大臣も失言を繰り返していますから,チンピラまで面倒が見きれないか,チンピラの方が御しやすいと思っているかでしょう。多分御しやすいと思っているのでしょう。
財務大臣としては,自分からシロウトと云っていた安住 淳です。思うように政策を進めたい野田総理としては,格好のお飾りと思っているのかも知れません。
その証拠に,チンピラ財務大臣は就任早々に,今年度内の消費税10%引き上げを国際会議で国際公約してしまっているのです。これは野田総理が云わせたものと思って間違いないでしょう。観測気球をチンピラに揚げさせてみたのです。
日本国民にしても,こんな軽い財務大臣しかいないのは不幸です。いい迷惑です。
ともかくはやく消えて欲しいものです。


今どき「温暖化」などと云っているのは日本だけだ―マスコミはなぜ気候変動と改めないのか

2012年01月29日 19時03分34秒 | Weblog

日本で「温暖化」と云う言葉がマスコミから注目されるようになったのは,悪名高き「京都議定書」以来でしょう。
「京都議定書」が制定されたのは1997年12月京都国際会館で開催された第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)でのことでした。(奇怪なことにWikipediaには,このように書きながら括弧内で地球温暖化防止京都会議と追記しています。理由はわかりませんが,「温暖化」と追記しているのです。)
それ以前から世界各地で異常気象が続発して,気象学研究者などの間で地球の平均気温上昇が問題にされはじめ,それが大気中の二酸化炭素濃度の上昇と相関するとする研究が発表され始めたのです。
この傾向に乗ったかたちで国連が主導して気候変動に関する国際連合枠組UnitedNations Framework Convention on Climate Change,UNFCC)は、地球温暖化問題に対する国際的な枠組みを設定したわけです。ここでは“Climate Change“は人為的要因による気候変動であって,自然現象としての気候変動(Climate Variation)とは違うと定義しています。地球温暖化Global Warmingとは云っていません。地球温暖化と云う言葉自体最初からマイナーな表現なのです。
用語の定義はともかく,以後今日に至るまで,日本では「温暖化」が独り歩き始めたのです。
「温暖化」と云えば,如何にも地球上の至る所で平均気温が上昇して暖かく,あるいは暑くなってきているように聞こえますが,ここ数年の日本各地の気候変動を見れば決してそうではないことが実感されるでしょう。NHKのお調子者が,日本でもマラリアが流行するようになる,などと妄言していましたっけ。
そもそも京都議定書が制定された当初から,当時成長著しかった日本に対する英国など欧州諸国による「日本叩き」が隠された狙いである,と指摘する人々が居たのですが,それらの声は次第にかき消され,人為的二酸化炭素主因説がメジャーになってしまったのです。
しかし,その後20年近く経過して,イギリスなどの思惑通り?日本は経済的衰退の道を辿り,加えて政権が未だ未熟な民主党に移行し,なかでも能天気な鳩山由紀夫などと云う首相が就任早々国連で,国内の議論もなんら調整しないまま思いつきのように,日本は人為的二酸化炭素排出量を10年以内に25%削減する,などというできもしない事実上国際公約してしまったのです。
今日,国益を損じてまで人為的二酸化炭素を削減するなどと云う議論をまともにしているのは日本だけでしょう。
それが証拠に,昨年末(2011年11月28日から12月9日)にダーバンで開催されたCOP17(UNFCCの会議,The 17th Conference of the Parties)は,事実上京都議定書の瓦解をもたらし,空虚な文言を並べてかたちだけは整えて閉会しました。次回は2012年12月と云うことになっていますが,内容のある会議を実現できるかどうか。京都議定書のなれの果て,と云えましょう。国益の衝突を伴う国際会議での決定は最初からあり得なかったのです。
人為的二酸化炭素の削減などと云う文字通り雲を掴むような,しかし各国の利害に直接結びつく議題で実質的結論を得るなどと云うのは所詮無理だったのです。
世界を眺めると,「気候変動」は年々激しくなっているようですが,はたしてこれは工業生産で排出された二酸化炭素によるものなのでしょうか。
気候変動を別な要因に帰する研究もあり,太陽黒点の変動に求める理論があります。
黒点は,太陽磁場が活発になれば増加し,沈静化すれば減少するという観測が為されています。黒点の増減は,太陽磁場の消長そのものと云えるのです。
この太陽黒点と,地球表面の雲量の相関を確認した報告があります。太陽黒点の観測は天体望遠鏡を初めて製作したガリレオの昔からなされており,今日に至っていますから,数百年連綿と続いているのです。
太陽黒点の増減が地球表面の雲量変化に影響を及ぼすことが,観測で立証されています。ウイルソンの霧箱にヒントを得た研究でした。
ところが最近数年は異常なまでの太陽黒点の減少期であり,これまでの比較的規則正しい周期的変動性を覆す状態が続いているのです。
このまま推移すると,かつて起こったマウンダー極小期(→Wikipedia) に近くなるのでないかと警告する研究者も増えてきています。マウンダー極小期にはイギリス・ロンドンのテムズ川が氷結したのです。氷結したロンドンを描いた画も残されています。
ですから,「温暖化」などという表現は好い加減に止めた方が良い,と主張しているのです。
どだい京都議定書制定の頃から日本の人為的二酸化炭素排出量は,世界全体のそれの6%程度に過ぎませんでした。いまやメジャーは中国でありインドでもあります。米国すらもトップではないのです。そして中国もインドも,米国すらも京都議定書を批准どころか認めても居ないのです。
日本では不勉強なマスコミが主導してお人好しの女性達を惑わし,人為的二酸化炭素削減を,如何にもこれで地球を救うみたいに錯覚させ,企業には二酸化炭素削減を謳えば環境優良企業になれる,と余分な金を費消するように仕向けているのです。
このまま推移すると,日本はますます衰退して国際社会から消えていくでしょう。それがイギリスなどの国際的「したたか」企業の年来の宿願なのかも知れせん。彼らの高笑いが聞こえるようです。



円高が止まらない―世界中の誰がチンピラ安住財務相のブラフなんか聞くもんか

2011年10月27日 19時47分42秒 | Weblog

それにしても民主党・野田内閣の閣僚にはなんと安っぽい連中が多いのでしょうね。
中でも最悪なのが財務大臣・安住 淳。本人も驚いたという今回の閣僚人事,凡人には到底理解できません。
国対委員長としての行動に対する論功行賞? これには異論があるはずです。国対委員長当時野党から「態度が大きい,不愉快きわまりない,などと酷評されボイコットされかねない状況だったと,当時の新聞に書かれていたものです。
もちろん財務畑の経験無し。つい最近もある週刊誌に「もと暴走族」と見出しに書かれた人物です。
財務大臣就任後まもなくにG7だったかの国際舞台に出席することになった途端,初めての国際会議にはしゃいだのか興奮したのか「日本は来年に消費税を10%にする」と事実上の国際公約にしてしまいました。野田首相すら「来年には」とは明言していませんでした。
当時,自民党の谷垣総裁も石原幹事長も「国会で追及すべき発言だ」と,鬼の首でも取ったように云っていました。もっとも,その後谷垣総裁らは黙ったままです。これも奇怪なことですが。
いずれ追求するつもりで温存しているのでしょうか。

ともあれ安住氏の言動は,その容貌も含めて安っぽすぎます。まるでチンピラではありませんか。外国の要人も会った瞬間にその軽さを見破っているでしょう。そして腹の底で「このチンピラが何を云うか」と思っているに違いありません。
それでも百戦錬磨の外国要人達はそんなことはおくびにも出しません。
しかし見くびられているが故に,最近の超円高に「断乎とした措置をとる」などと発言を繰り返しても,市場はなんの反応も示さないのではありませんか。
我々だって使い古したただのブラフじゃないかと見ています。

私は,ごく近い将来,このチンピラ財務大臣が食言事件を起こして退陣に追い込まれる,と楽しみにしているのです。
ともかく安っぽすぎます。こんな財務大臣しか国際会議に送り出せない日本とは。


小沢一郎を中国に派遣せよ―媚中売国か愛国か直ぐ判る

2010年09月21日 19時12分42秒 | Weblog

 尖閣諸島近くでの中国漁船と日本の海上保安庁巡視船の衝突事件は,中国政府の強硬対応で,予想以上の複雑な政府間問題に発展しつつあります。
 そもそもは,尖閣諸島の帰属問題であり,近年東シナ海での海上覇権を拡大強化しようとしている中国が,新任の丹羽中国大使を深夜に呼びつけたり,かねてから予定されていたはずの日本の青年約千名の上海万博訪問団の受け入れ拒否,さらには上海市内でのSMAPの公演中止までエスカレートしています。
 日本側が,逮捕した衝突中国漁船の船長の拘置延長を発表したことで,中国側はさらなる強硬策に出る,と公式に発表する事態に立ち至っています。
 ここまでこじれると,中国側も容易なことでは挙げた拳を下ろせないでしょう。そして,その影響は日中間の貿易,中国国内に進出している日本企業への様々な圧力へとエスカレートしていく危険性が明らかです。
 対中強硬派と云われている前原氏が外務大臣に就任した直後であり,当然のことながら中国側はこれに敏感に対応した,とも考えられます。
 しかし,この問題を放置しておくわけにはいきません。日本側もなんらかの対応策,ソフトランディングの道を探らなければならないことは当然であります。
 ではとりあえずどうしたらよいか。私は,小沢一郎を急ぎ中国に派遣すべきだと考えます。
 先の民主党代表選で,少なくとも表面上は菅直人に敗れた小沢一郎は,「一兵卒に戻って党のために尽くす」とか殊勝な言葉をまきちらしていますが,内心は判ったものではありません。
 しかし,この訳の判らない男は,依然として民主党内で最大勢力を占めているのです。これをどう扱うかは,消去法で国民が仕方なしに容認した菅直人にとっても,重要な課題であることは誰もが認めるところです。
 大多数の日本国民にとって,もはや有害無益な小沢一郎をどう処分するか。私は,小沢一郎を緊急に中国に派遣することを提案します。民主党代表であり内閣総理大臣である菅直人が命令すればよいのです。特命大使とかなんとか肩書きをつけて。
 昨年9月の衆院選勝利以来,民主党内には依然として小沢信仰が充ち満ちているようです。そして,小沢本人も,美人ばかり集めたいわゆる小沢チルドレン(小沢一郎の「歓び組」)を従えて,党内に君臨しているつもりです。
 その勢力を見せつけたのが,昨年末2009年12月11日の,国会議員140名を含む総勢600名の,中国詣ででした。胡錦涛主席と会談した小沢一郎は,「私は人民解放軍野戦司令官」と自称したとかしないとか。要するに中国への忠誠を誓ったふしがあります。そしてそれに応えたかのように,胡錦涛主席は総勢600名と一人ひとり握手して,それぞれのツーショット記念写真まで撮影するサービスまでしたそうです。
 小沢一郎が,これほど誇示する太いパイプを中国首脳陣との間に持っているのであれば,今回のような尖閣諸島領有問題に端を発した軋轢の解決にもってこいではありませんか。ただし,これは小沢一郎があくまでも日本人であり,日本側に立ってことに臨めば,の話ではあります。
 小沢本人が,いや尖閣諸島はそもそも中国の支配下にあり,中国側が領有権を主張するのが当然である,と考えているのであれば何をか況んや。
 ですから,いま尖閣諸島問題で小沢一郎を派遣すれば,媚中売国の徒か,多少とも愛国の心が残っているのか,リトマス試験紙のように小沢一郎の本心が顕れるのではないでしょうか。


小沢一郎サン,2週間の作り笑い,お疲れ様でした―悪党の笑顔ほど嫌らしいものはない

2010年09月14日 21時16分34秒 | Weblog

 民主党の代表選挙は今日の午後に結果が出ました。決して菅直人が良いわけではありませんが,小沢一郎が総理になったら起こるであろう諸々を考えると,遙かに小物であろう菅直人をねじれの参院でいじめ抜いた方がましだと思うからです。
 そうでなくとも,最近の尖閣列島をめぐっての中国の居丈高を見,史上最悪の愚かな総理・鳩山由紀夫が引き起こした普天間基地移転問題の解決法として成立した窮余の一策である日米合意さえも覆そうとする発言,そして総理になったら説明するとまで先送りしようとする政治資金疑惑,等々全てを考慮すると,小沢一郎だけは政界から葬り去らなければならない,と信じています。
 その悪党あるいは悪党面の小沢一郎が,今回の代表選挙に先立つ2週間の運動期間中,少なくとも外面は笑顔に終始していました。その不自然なこと,見ていて「ああ無理しているな,お疲れ様」と思わず苦笑せざるを得ないような毎日でした。
 これまで笑った顔が皆無に近かった小沢一郎が,それが本物であれニセ物であれ,満面に笑みをたたえた顔をマスコミ,つまり世間に晒すことは,さぞかし疲れたことでしょう。
 しかし,小沢一郎本人よりも疲れ,毎日不愉快だったのは,どう見ても悪党の笑顔としか思えない顔を連日見せつけられた国民の方だったのではないでしょうか。
 他の人はいざ知らず,少なくとも私は毎日不愉快でした。
 こうまでして権力を握りたいのか。いや,総理になっておけばいかに検察審査会が10月に強制起訴との結論を出そうとも,憲法だか何だかで閣僚の起訴は免れ得ることを知った上での立候補だ,とも囁かれていたのです。
 菅直人よりは数等も数十等も悪人然としたこの男小沢一郎がもしも,もしも民主党代表になり,すなわち総理になったとしたら,平然と日本を中国に売り,日本をして中華人民共和国の日本省(財務省とかではなく広東省とおなじ中国の地方自治区としての)としかねないでしょう。その懸念はこの男を政界から放逐しない限り拭いきれないでしょう。
 日本のマスコミが何を考えているのか。マスコミが,やれ豪腕の男だとか,壊し屋だとかはやし立てているからこそ,マスコミに対して妙にナイーブな一般国民が小沢一郎に対して独特の思い込みをしているのです。おそらく裏でなにがしか掴まされているのかも知れません。実体は,豪腕でも何でもない,ただの「張り子の虎」に過ぎないのに。
 それにしても小沢一郎サン,不自然な作り笑いの2週間,本当にご苦労さまでした。



恥というものを知らない鳩山由紀夫と民主党―小沢一郎なんか論外だ

2010年08月30日 21時43分55秒 | Weblog

 通常の神経の持ち主ならば到底できないことです。
 本人の政治資金問題,いわゆる個人献金についても出所(母親)はともかく使い方については何ら説明もせず,それよりもなによりも普天間基地移設問題での失態は日米同盟を危うくしたものでした。加えて,小沢一郎の政治資金問題は本人が何ら説明もしないままであり,その責任を取って,つい3ヶ月足らず前に総理の座を菅直人に明け渡したばかりではありませんか。
 それがノコノコと出てきて菅直人・小沢一郎の仲介役のつもりとは。 
 6月当時の鳩山由紀夫・小沢一郎の辞任は,その後に行われた参院選を有利に進めるためであったと云われたものですが,鳩山由紀夫,いや民主党全体がそのような見方を否定してきました。しかし,真相はまさに選挙のための一時隠しだったのです。
 それにも拘わらず民主党は大敗して今日に至った訳です。
 ところが昨今は,その事実をまるで忘れたかのように,今度は菅・小沢の一騎打ちとばかりに,民主党内は菅陣営と小沢陣営に二分して争っています。
 鳩山由紀夫なぞ,小沢一郎と共に少なくとも数年間は蟄居謹慎していなければならないはずなのに,舌の根も乾かぬ内に菅・小沢の間を取り持とうなどと政界をうろうろいているのですから,まさに醜態,見苦しい限りです。
 首相在任中から,「史上最悪の愚かな総理」と自他共に認める存在だったのですから滑稽というか珍妙そのものです。恥というものを全く知らない,通常の常識を越えた存在です。もっとも,佐野真一氏によれば,恩人の妻を寝取って女房にした後始末も,母親の鳩山安子さんに委せっぱなしだったというのですから,鳩山由紀夫の破廉恥は徹底したもののようです。
 最近の異常な円高など何処吹く風,民主党どころかマスコミ各社までが菅だ小沢だとうつつを抜かし,真の日本の危機にはまったく頭が回らない有様です。
 情けないことに,民主党内部が全てこの有様で,昨年の衆院選での大勝だけを頼りに,本当の政治は小沢先生に任せなければ,なぞと選挙前にはフリーターだった連中までが興奮しています。
 マスコミ各社は,いまだに小沢一郎の豪腕に期待する,とか云って小沢一郎神話を信奉した話題作りに汲々としています。小沢一郎を「張り子の虎」と云ったのはみんなの党の渡辺喜美でしたが,まさに勉強不足のマスコミが勝手に創った豪腕神話のお粗末です。(このブログでは,数年前に小沢一郎を張り子の虎と書いています。)
 その間に,世界における日本の評価はどんどんと下がり,その間に新興各国が台頭するなど,やがて数年を経ずして日本は世界から見捨てられる恐れも出てきました。もっとも小沢一郎が総理になったら,日本を中国の管轄下に置くこともありそうです。それは,小沢一郎が直接引率して実施した中国詣でを見れば分かるでしょう。小沢一郎は,中国の胡錦涛主席の前で感涙にむせんだものです。
 民主党なんか四分五裂してしまえばよいのです。政党として存続する価値もありません。
 そもそも連合を第1のタニマチとしながら,公務員改革を標榜するなど,口先で云っていることと実行することとは大きく乖離しているのが民主党の実体です。仙石官房長官始め,大臣副大臣の多くが,連合配下の公労協その他労組出身者ではありませんか。
 このまま日本を民主党に委せたら,数年を経ずして日本は没落してしまいます。国民の中の無党派層は,何処まで考えて政権を委ねているのか。
 恥を知らないのは,鳩山由紀夫ばかりでなく,民主党員全員でしょう。あってはならない事態ではありませんか。


鳩山由紀夫はニワトリか―たった3歩で過去を忘れる

2010年08月23日 21時00分20秒 | Weblog

 かつての大戦直後,食糧難の時代には,東京など都会の家庭でも卵や肉を得るため
ニワトリを飼っていました。
 これらのニワトリは,犬・ネコに襲われないように,材木にトタンと金網で組み立てられた鶏小屋に収容されており,日中小屋から出されて露地の虫などを啄ませたりしていました。
 ちょっと観察していると,露地に出されたニワトリは夢中になってエサを食べ過ぎ,胃袋が丸く突き出ていました。夢中になるあまり胃がパンパンにふくれてもまだ食べています。
「ニワトリは3歩歩くと食べたのを忘れるから,胃があんなにふくれても食べ続けるのだ」と年配者がよく語ったものでした。ですから,ニワトリは忘れっぽい,という認識が定着していたものです。
 なぜこんなつまらないことを長々と語ったか,と云うと,先日軽井沢で開催された鳩山由紀夫主催の民主党議員らの会合のTV報道を見たからです。
 鳩山由紀夫は,いまどきの若者の結構式衣装のような真っ白の上下を着て参会者から浮き上がって見えましたが,本人はそれが嬉しいらしく,盛んにはしゃいでいました。鳩山由紀夫がいつもけったいな服装をするのは,エキセントリックな女房の容喙によるものでしょう。悪趣味そのものです。
 それにしても変ではありませんか。鳩山由紀夫は6月始めまで日本の総理大臣であったのに,自身の政治資金問題,いわゆる故人献金問題に関してその顛末を明らかにはしておらず,さらに重大な普天間基地移設問題について日米間の政治的合意事項について全くの無策に終始してその言をくるくると変え,日本の安全保障を根底から危うくしたことで,史上最悪の「愚かな総理」と自ら認めて辞任したばかりではありませんか。
 3ヶ月足らず前の辞任当時には,次期衆院選には出馬することなく,事実上政界を引退するようなことを明言していたはずです。
 ところが,最近は民主党の代表選挙にも介入しようとしているではありませんか。「舌の根も乾かぬうちに」と云いたいところですが,これでは3歩前に食べたエサを忘れるニワトリよりも程度が悪い。この男の言葉は全く信用できません。
 衆参両院の民主党議員ばかりでなく,民主党に共感する周辺の人たちは,こんなニワトリ以下の鳩山由紀夫をいまだ支持しているのでしょうか。自他共に認める「史上最悪の愚かな総理」が,またまた復活するのでしょうか。もしそんなことになれば,世紀の悪党・小沢一郎と共に,日本を滅亡に導く事態となることは明らかです。
 それにしても,これほど自身の発言をころころと変える男,ひどすぎませんか。それともこれは,いわゆる「団塊の世代」に共通する傾向なのでしょうか。


帽子を取れ,無礼者!―芸人・テリー伊藤の非礼

2010年08月07日 19時45分22秒 | Weblog

 この稿の内容については,その前提となることを少しお断りしておかなければなりません。2つあります。
 第1に,少なくとも現在の日本においては,男性の帽子は警察官,消防官などの特殊任務を除き,屋外での着用を前提としており,一般的に屋内での着用は非礼とされています。この日本の常識とも云える前提に異論をとなえる方は少ないと思っています。それでも,いや芸人が着用しているのは一向に差し支えないじゃないか,と仰有る方もあるでしょう。舞台,あるいテレビ番組でのステージとして設定された場所であれば,仕方ないでしょうが,たとえばテレビのクイズ番組などで被っているのはどんなものでしょうか。なんとなく違和感を感じてしまいます。そんなのはファッションでも何でもない。失礼の部類に入るのではないでしょうか。そういった非礼の帽子の着用がいつの間にかファッションになってしまい,観る者に不快感を与えていたのが,昨今当然のようになってしまいました。悪貨は良貨を駆逐する,です。
 うまいもの巡りなどと称して料理店に出向いた場合,帽子を被ったままでものを食べるのは如何なものでしょうか。場末のラーメン店ならばともかく。
 以前偶然に見た「ちい散歩」という番組では,地井武男なる年配の俳優が,こともあろうに上級らしいホテルのレストランに入って,ハンチングを被ったままで高級らしい料理を食べて見せたのには愕然としました。かなりの年齢であり,ハンチングを被ったままで食事をする,という礼儀を失した行為には驚き,「ああこの人は子どもの頃に碌な躾けも受けなかったのだな」と哀れに思ったものです。もっとも,地井武男は見知らぬ人に初めて挨拶をする際にもハンチングを取らないことが多いようですから,いい歳して挨拶の礼儀も知らないのでしょうね。
 女性の帽子については,アクセサリの一部との見方が,特に西洋にあり,私もかつて英国内での昼餐会で,一段高いところに着座されたエリザベス女王が白い広つぱの帽子を被ったまま食事をされたのをテレビで見た記憶がありますが,滅多にある光景ではないようです。アメリカ映画でさえそんな場面は少ないようです。
 2番目の問題は,ここで話題にする「テリー伊藤」なる人物が芸人なのか,と云う点です。ウィキペディアなどによりますと,公式の職業はテレビ番組などの演出家だそうです。
 しかし,私が問題にしようとしているこの者のテレビ出演の際には,真っ白な帽子(中折れ風)に真っ白な枠のメガネであって,その姿形は三流芸人そのものです。コメンテーターのつもりのようですが,中身は空っぽで,異様な姿形だけが目立つに過ぎません。
 ですから,こんな姿形で出てくるテリー伊藤は,芸人に過ぎないとみて差し支えないと思います。
 したがって,ここでは芸人・テリー伊藤として問題にします。これが第2の前提です。
 さて,こんな中身もない芸人にコメンテーターもどきを勤めさせようとするテレビ局もテレビ局ですが,いい歳した本人があっけらかんと出演料を稼いでいるのは自覚がなさ過ぎるのではないでしょうか。
 この芸人・テリー伊藤がもっとも大きな非礼を犯したのは,昨年秋頃に行われた麻生太郎首相(自民党が大敗した衆院選挙直前の,自民党最後の総理大臣)との対談でした。こともあろうに天下のNHKの番組でした。
 この対談にも,この芸人は帽子を被り,同色の珍奇なメガネを着用した姿で現れたのです。もちろん中身の薄い対談でしたが,選挙直前でもあって麻生首相(当時)は真摯な態度に終始していました。
 しかし,観ていて不愉快であり,この番組は民主党寄りのNHK労組が自民党及び麻生首相を公共放送の場で貶めようと仕掛けた番組であろうと気が付きました。
 恐るべき公共放送の悪用です。そして,その意図に乗った芸人・テリー伊藤の非礼は許されるものではありません。
 こんな芸人風情が増えてきて,悪いことに若者達がそれを良しとして真似るようになっていくことが,日本の滅亡への道を早めているのではないでしょうか。


謝罪どころか釈明もしない民主党―「直近の民意」はすでに民主党にはない

2010年07月15日 19時18分07秒 | Weblog

 7月11日の参院選挙の結果は明らかで,民意は与党民主党から離れ,自民党などの現野党に移ってしまいました。
 民主党の参院選大敗の主な原因は,菅直人総理の唐突な消費税発言だとされています。しかし,奇妙なことは,菅総理自身が明確に述べていたように,そもそもは自民党の谷垣総裁が今回の参院選での提言として10%消費税を挙げ,菅総理は自民党の提言を参照しつつ,云って見れぱ自民党の提言に乗ったのです。
 ですから,消費税論議が現政権にとって致命傷となった,と云うのはおかしいのであって,10%消費税の是非が参院選の結果を左右したのであれば,自民党あるいは自民党の谷垣総裁にこそ真っ先に逆風が当たったはずです。
 いや,10%消費税をめぐっての菅総理の迷走ぶりが,民主党に対する逆風になったのだ,と云い立てるマスコミもあるのですが,それも十分な説得力があるとは認めがたいでしょう。
 今回の参院選における民主党の大敗を10%消費税論議に帰するのには無理があるのではないでしょうか。
 昨年秋の「政権交代」以後の初代民主党総理,と云うよりも自称「愚かな総理」鳩山由紀夫の,ほとんどすべての政策における迷走ぶりと,小沢一郎の存在,さらには鳩山由紀夫と小沢一郎のそれぞれの政治資金問題こそが,今回の参院選の民主党大敗の根本原因だったのではありませんか。
 参院選を総括するマスコミの態度,各党の姿勢,それぞれに「?」を付けたくなります。
 それにしても昨年の衆院選以来10ヶ月ほどの間,民主党の議員らが嬉しそうに,そして得意そうに繰り返していた「直近の民意」は,いまや民主党から失われたのです。
 ところが,民意が去った民主党であるのに,民主党の議員達,とくに中堅・若手の連中は,いまだに民意は我が党にあり,と勘違いしているようです。
 先ず,菅内閣で幹部に成り上がった連中の傲慢な態度,いまだに自民党を始めとする野党の幹部議員すらも睥睨しているように昂ぶっています。
 例えば,政調会長の玄葉光一郎,国対委員長の糠床いや樽床伸二の傲慢そうな顔は見るのも不愉快,テレビならばチャネルを切り替えるかスイッチを切るほかありません。
 むしろ,かつての自公政権が苦しんだ衆参ねじれ現象を見てきた菅総理以下の最高幹部の方が,これから直面するであろう重荷を想って,深刻な顔になっているように見えます。
 しかし,もっともいけないのは,今回の参院選大敗を,民主党内の誰彼を問わず,総括もせずに知らぬ顔をしていることです。
 根本原因であった鳩山由紀夫,小沢一郎の政治資金問題は勿論のこと,北海道教員組合の問題,鳩山政権の迷走…。民主党の誰一人として謝罪も釈明もせず,知らん顔ではありませんか。
 第一,昨年の衆院選のマニフェストが,その内包する矛盾,杜撰さからどんどん修正を加えられようとしている現状に対しても,論理の一貫性を守るわけではなく,変更の理由すら知らん顔で逃げようとしています。
 千葉景子という法務大臣は,今回の参院選で議席を失ったにも拘わらず,法務大臣席に座り続け,自らが固執する「夫婦別姓法案」「外国人地方参政権法案」は否定された訳ではない,とうそぶき,民主党内部の多くがそれを容認している。
 これが民主党の実体だ,ということに大多数の国民もようやく気付き始めたのかも知れませんが,遅すぎました。日本の将来を危うくする民主党の永久追放を期待します。


W杯後にHIVとブブゼラを日本に持ち帰るな―日本のエイズは増えている

2010年06月23日 19時47分00秒 | Weblog

 サッカーに特別の興味があるわけではありませんが,NHKは異常に頻繁にW杯関連の放送が多いようですし,他の民放も同様,さらに大新聞もW杯に紙面の多くを割いています。
テレビのチャネルを回せば,いやでもW杯に行き当たってしまう中,南アフリカのサッカー場はすべて熊ん蜂の巣じゃないかと思われるようなブンプンと云う騒音が湧き起こっています。
 新聞などによると,アフリカの民族楽器ブブゼラ(Vuvuzela→Wikipedia)を観客が吹き鳴らす音だそうです。
 しかしうるさいですね。情報によると,うるさすぎて選手や監督の声もお互いに聴き取れないほどだとか。また,長時間ひっきりなしに鳴らされるので,観客席でも難聴になる,とか。
 W杯が終わって,いや日本勢に決着がついて,わざわざ現地に出向いた日本のサポーターとやらが帰国したら,こんどは日本各地のサッカー場で,このブブゼラが吹き鳴らされるのでしょうか。
 南アフリカの広大な土地の中で吹き鳴らされるのならばいざ知らず,狭い日本の中で,しかも住宅地に近接したサッカー場で吹き鳴らされたら,周辺住民は堪ったものではないのではありませんか。
 そうでなくとも,これまででさえ日本国内のサッカー場周辺の住民からは騒音に関する苦情が出ていたと云います。W杯後にブブゼラの騒音が加わったら,周辺の住民は地獄でしょう。
 たまたま見たW杯会場の観客席の場面では,現地の人が耳にしっかりと耳栓をつけてからブブゼラを吹き鳴らし始めるのが,ほんの一瞬でしたが間違いなく見て取れました。
 つまり,南アフリカの現地の人でさえ,ブブゼラの騒音が耳に良くないことを承知しているのです。
 日本のサッカー場は,ブブゼラの吹鳴を禁止すべきでしょう。吹きたいから吹くんだ,とお調子者が主張するのは目に見えています。しかし,W杯会場の騒音を狭い日本に持ち帰っては堪りません。
 もう一つ,と云うより今回のW杯騒ぎに伴う深刻な問題があります。
 それは,HIV(ヒト免疫不全ウイルス―エイズ発症につながるウイルス)の持ち帰りです。
 そもそもHIVは,アフリカ原産でした。それが世界中に拡散するようになったのは,アフリカの奥地に閉じ込められていたはずのサルや類人猿由来のウイルスが,奥地開発とともに広まってしまった,と云われています。エボラ出血熱と同じです。映画「アウトプレイク」です。
 それはともかくとして,南アフリカにおけるHIV蔓延の現状は恐るべきもので,住民の5人に1人はHIV感染者だと云われています。
 そして,HIVはヒトの体液を経由して感染します。精液はもちろん,唾液からも感染します。
 想像をたくましくすれば,南アフリカで現地人が試しに吹き鳴らしたブブゼラを日本人が購入し,そのまま消毒もせずに唇をつけて吹き鳴らせば,HIVに感染することもあり得るのです。
 売春婦との接触はもちろん危険ですが,感染経路はそれだけではありません。
 決して南アフリカの人たちだけが悪いわけではありませんが,危険は危険です。
 ところが不思議なことに,W杯が始まる前から,このことを積極的に公知させた機関はありませんでした。あったとしても,ごく地味に触れただけで,W杯狂いのNHKでさえ,公知に積極的ではありませんでした。ましてや,民放テレビでは皆無に近く,新聞雑誌もほとんど触れていません。
 日本のHIV人口と,エイズ発症人口は,先進諸国の中では絶対数としては少ないのですが,その増加傾向は先進諸国中では最悪に近いのです。東南アジアも含めて,エイズ人口が頭打ちになっている国もあるというのに(タイなど),日本は依然として増加傾向,しかも指数的に増加している,と云えるのです。(→「HIV感染者及びエイズ(AIDS)患者報告数の推移」
 かつて国立の感染症関連施設の研究者を訪れたとき,研究者から「実は中学生の少女が入院しているのですよ」と囁かれたことがあります。いまや治療(多剤併用療法)が適切に行われれば,エイズは死に至る病気では無くなりつつありますが,大変な費用がかかります。南アフリカが,HIVに関しては決して安全な国ではありません。
 W杯後の日本のHIV人口に変化が起きることが無いよう祈っております。


「はやぶさ」に想う―蓮舫に仕分けされなかったプロジェクト

2010年06月14日 21時03分12秒 | Weblog

 民主党政権の目玉として行われたにすぎない公開の事業仕分けパフォーマンスは,結局大した成果も上げずに終わりました。
 しかし,その事業仕分けで残されたのが,蓮舫議員の次世代スーパーコンピュータに対する「なぜ世界一でなければいけないのですか,世界第2位じゃ駄目なんですか」という迷台詞です。
 この迷言を科学技術分野の事業仕分けの尺度にすれば,7年前の2003年5月9日に打ち上げられて3億キロの彼方にあるわずか540m×270m×210mの小惑星イトカワに着陸し,地球に戻ってくる,という快挙(実飛行距離約20億キロ)を成し遂げた「はやぷさ」など,なんの意味もない科学者の好奇心,税金の無駄遣いとしか思わないでしょう。
 ましてや,日本に対して愛国心のカケラもない帰化人・蓮舫にとっては,はやぷさの帰還が混迷する民主党政権下の日本人にとって世界に誇れる偉業だとは思っても見ないでしょう。
 ほとんど全ての日本人が,満身創痍のはやぶさの帰還を心待ちにして,それぞれの心の中にほとんど擬人化したはやぶさを描いていたのです。
はやぶさの本体は大気圏突入と共に燃え尽きて,その直前にわずか6kgのカプセル―小惑星イトカワの表面の土埃を持ち帰ったかも知れないカプセルを,まるで火の鳥が卵を生み落とすように,オーストラリアの沙漠のアボリジニの聖地に,ほとんどピンポイントで着地させたカプセルを迎えて,国民の多くが「ご苦労様でした」との感慨を懐いたのではないでしょうか。
このような擬人化した感覚は,おそらくは日本人にしかない感覚ではありませんか。そして,はやぶさが人類初の快挙であったことを誇りに思うのも,日本人だけの感覚でしょう。
蓮舫議員は,国務大臣就任後記者会見場などに入退場する際,日本国旗に対して何らの敬礼もしないそうです。(→読売新聞など)
彼女にしてみれば,単なる有利な生計の場に過ぎない日本の国旗なぞに敬礼する必然性などないじゃないか,と云ったところでしょう。
はやぶさには日本の科学技術の粋が数多く詰め込まれていました。NECが開発したクセノンガスのイオンエンジンは,この概念の世界で最初の実用化です。そして,はやぶさに搭載した化学エンジンが全て駄目になったときに,このイオンエンジンが推進力として最後まではやぶさを地球に帰還させたのです。
この技術も,地上の推進力として直ちに利用されると云うものではありませんが,将来―と云っても10年20年先という近未来ではなく,惑星間飛行などが視野に入ったときに使われるエンジンですが,現時点で実用できることを証明した意義は大きいのです。
JAXAは,はやぶさの後継機を想定して研究を続けたいようですが,民主党政権では満足な予算が付かないようで,はやぶさは一代限りで終わってしまう公算が強いようです。
 日本人として,こんな近視眼的政権に将来への希望を閉ざされてよいものでしょうか。
選挙目当ての安っぽい子ども手当や農家個別補償に中途半端な国費を使うよりも遙かに低い投資ではやぶさの後継機研究を継続することができるのです。
民主党の水戸黄門とあだ名される渡辺恒三氏は蓮舫を「テレビ用大臣」と評して,菅直人内閣の客寄せパンダとまで言い切ったのですが,まずいと思ったのか,直ぐに訂正してしまいました。
もう一つ気を付けなければいけないのは,蓮舫議員の菅内閣入閣が噂されたときに,真っ先にその情報を歓迎したのが中国でした。この問題はまた書くつもりですが,蓮舫が中国の対日本政策に利用される可能性は大であることを,常に心にとめておくことが必要でしょう。
ともかく,こんな愛国心のない人物を内閣の一員とすることには情報漏洩など国家的危険が伴います。それを忘れてはなりません。 


樽床伸二?Who?―多数決主義の恐怖

2010年06月04日 18時49分42秒 | Weblog

 「愚かな総理」が辞任して,民主党は急遽衆参両院議員のみの投票によって代表選挙が行われました。結果はすでにマスコミによって報じられていますが,菅直人の対抗馬として突如現れたのが樽床伸二なる人物でした。
 この男,民主党の議員総会の前に突如として現れた感じがしますが,みなさん知ってました?私は全然知りませんでした。
 出てきた人物は,失礼ながら目つきが悪く,しかも目が落ち着かず,それでいてかなりの自信家らしく高慢横柄な感じがして,これは菅直人に対するただの当て馬,候補者一人の出来レースではまずいから,というだけの候補者,しかも小沢一郎派の当て馬だと見ました。
 しかし,こんな男でも,小沢一郎派以外の派閥の(民主党内では派閥はない,と云いたいかも知れませんが,やはり派閥でしょう)調整に齟齬があれば,民主党代表に選出され,それはイコール内閣総理大臣に就任することを意味していたのです。
 いや,そんなに面倒に考えなくとも,小沢一郎が代表選において本気になれば,この男樽床伸二なる人物が総理大臣になったかも知れないのです。まさに多数決主義の恐怖です。
 こんな恐ろしいことがあるでしょうか。ある政党のある派閥が圧倒的多数を占めれば,極言すればどんな馬鹿,いや極悪人でも総理大臣にすることができるのです。それを許すのは,結局はさして深くも考えずに,その時々の思いつきで投票してしまう,まさに愚民の一票です。
 そもそも昨年9月の衆議院選挙そのものが,単に自民党嫌さ,憎さだけから出た結果だったのではありませんか。
 確たる財源の手当もなしにバラマキ政策をマニフェストに羅列して,自民党憎しの国民感情に媚びただけの選挙ではなかったのではないでしょうか。
 本日新聞に踊った「民主党支持率上昇」の文字は,またまた国民に昨年の衆院選と同じ轍を踏ませようというのでしょうか。
 新聞,テレビで樽床伸二なる人物を眺めるうちに,こんな男が日本の内閣総理大臣になる悪夢を思い,慄然としました。
 それにしても,鳩山由紀夫・小沢一郎が表面上退いて,菅直人に交代した,というだけで民主党政権を期待する国民の軽率さに,この国には健全な民主主義が育っていないことを痛感しました。
 忘れてならないのは,今回の民主党代表選で選出された菅直人の,民主党代表としての任期は9月までで,その間には参院選があり,8月には沖縄普天間基地移設問題の日米間政府合意の期限(具体的計画の策定期限)がやって来ます。菅直人も安泰でいられるかどうか。
 どうなることやら,今後の展開が読めません。