大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

石破 茂氏を次期自民党総裁候補に推す―過去の派閥に惑わされない人

2012年09月24日 09時12分08秒 | 日本の政治

一つ前のブログで,次期自民党総裁候補を書くと予告しました。
今回,その予告通り推薦すべき人を明らかにします。
その人の名は「石破 茂」氏です。
この小さなブログで,公党の総裁候補を推薦したところでどうと云うこともないとは思いますが,今後の私自身の論理の展開上も,明らかにしておくべきものと心得るものです。

既に,現総裁・谷垣禎一氏,前総裁・安倍晋三氏については,それぞれの理由で推せないことを書きました。
繰り返しますが,谷垣氏には魅力も迫力もないこと。安倍氏にはかつての総理大臣当時に病を得たとはいえ,敵前逃亡とも云うべき就任1年での突然の退任をした事実があること,です。
そういう問題が無さそうな人として,石破 茂氏と町村信孝氏が考えられますが,自民党には古くからの派閥と云う問題があります。
かつて,自民党の派閥はそれなりに機能して,一族郎党の手綱を引き,閣僚への引き上げ,活動資金の調達・分配など,党内党のようにして存在を主張して機能してきました。
しかし,ここ10年か20年の間に,派閥の機能が失われはじめて,派閥内統制も効かなくなってしまいました。
その主な原因は,中心となるべき大物の涸渇でしょう。言い換えれば,小物化です。
以前は,派閥代々の会長が,それなりの求心力を持っていましたが,継承が繰り返される内に失われ,責任感も薄れてしまいました。
そして形骸化した派閥会長が跋扈し始め,ばらばらになってしまったのです。

現在残っている派閥の中で,一番の無能と見られる人物が,森 喜朗元総理でしょう。
総理就任当初から,この人馬鹿なんじゃないか,と思わせる発言を繰り返し,総理としての資質を公然と疑われた人物です。有名なのは,練習船えひめ丸がハワイで原潜と衝突沈没したときに,ゴルフ場で報告を聞きながらも,その後1時間以上プレーを続けたことです。その時の,着用していたゴルフズボンのだらしなさが未だに目に残っています。

ところが,この無能総理が,今日依然として派閥の頭領然と,自民党内部を仕切っています。
今回の総裁選の候補者選びでも,自分が仕切っているつもりになっています。
1937年生まれだそうですから,70歳を超えており,総選挙には出ないと云っていながら,選挙を仕切るつもりなのです。
こんな無能な余計者を排除できないような人物,この無能者を頼りにしているような人物は,総裁候補者から排除すべきでしょう。

その点でも,石破 茂氏はかなり独立性が高いようです。勿論,自民党であるからには,孤立してはなりません。
その点でも,石破 茂氏のこれまでの言動は,意外と慎重です。
語り口は,慎重というか,訥々としているところもあり,それでいて信念を内に秘めているように思えます。
なにか総理大臣の職に殉じた故大平正芳氏を思わせます。
その点で,石破 茂氏に期待するのです。
民主党の鳩山由紀夫,菅直人が酷すぎたこともありますが,特に破廉恥漢・鳩山由紀夫の無責任極まる言動に呆れ果てたひとりとして,むしろ能弁ではないところに期待します。
防衛庁長官,防衛大臣も勤め,現職の自民党政調会長でもあります。
基地問題などでは,防衛大臣としての経験が生かされることと思います。
石破 茂氏に期待するところ大です。
ただし,原発ゼロなどと馬鹿なことを云わなければ,です。

今朝の読売新聞によると,石破・安倍連合の動きがあるとのことですが,敵前逃亡者は後ろに引っ込んでいて欲しいものです。

NHKのメイン・キャスターの知能程度―北極の氷山が融けて潮位が上がる?

2012年09月22日 17時50分40秒 | 地球環境

9月20日夜9時のNHKニュースウオッチ9の終わりの方です。
女性キャスターが,北極の氷が消滅した,と云うのに,メイン・キャスターが,「潮位が上昇しますね」と深刻そうな顔で応じていました。

北極や南極の氷山が温暖化の影響で融けて,潮位が上昇するから,南太平洋の島ツバルが水没の危機に瀕している。というのは今や悪名高いアル・ゴアとIPCCのパチャウリが流した全くの虚報であることが広く認められています。
ネットで確認すると,すでに2007年頃の記事として,この問題が虚報であることを明らかにしています。
そんなことをせずとも,アルキメデスの原理を知っている小学生ならば,水面に突き出ている氷山が融けても,水位は上がらないことを理解しているはずです。
にもかかわらず,NHKのメイン・キャスターは,北極の氷が溶ければ,潮位(水位)が上がる,と云うのです。
かつて温暖化論議がかまびすしかった頃,NHKは殊更に温暖化を誇張して,例のアル・ゴアの「不都合な真実」を下敷きにして,氷河が海に崩れ落ちるところや,北極グマが小さな氷の上に取り残される映像を,それこそ執念深く流していました。黒柳徹子は,「シロクマさんが可哀想」とセンチメンタルに云っていましたっけ。(歌まであった?)

この頃は,こうした映像をとんと見かけなくなりましたね。いずれ,この一時の温暖化狂想曲の総括をするべきでしょう。
繰り返しますが,こんな誤報を未だに続けているNHKのメイン・キャスターの知能程度に哀れみすら感じます。


再生可能エネルギーなんか存在しない―政府もマスコミも御用学者もなぜ嘘をつく

2012年09月13日 21時31分24秒 | エネルギー問題

先ず,最初に考えて見て下さい。思考実験です。
断念材,例えば発泡スチロールでできた長方形の箱の中央を,縦に仕切ります。そして,2つに分かれた箱の一方には冷水を,もう片方には熱水を入れます。それから注意深く,静かに中央の仕切りを持ち上げます。
すると,冷水と熱水が混じり合います。やがて対流も起こって,最後に両方の水は同じ温度に近づくでしょう。
しかし,その後はいくら手間と時間をかけても,元の冷水と熱水に分かれることはありません。頭の中での実験ですが,経験的には日常経験することでしょう。
全く同じようなことは,コーヒーにミルクを入れてかき混ぜても起こります。一度混ざってしまったコーヒーとミルクは,どんな方法でも,元のコーヒーとミルクには戻りません。これを分離するには,大変な手間と時間が掛かります。不可能といった方が間違いありません。
最近では,人から人へと流れる情報も,コーヒーとミルクのように,混ざり合ったら元には戻せないことがはっきりしており,これを扱う学問として,情報理論がかなりな程度確立されています。情報も含めて,系の乱雑度を表すのに,エントロピーという通常では耳慣れない量が使われていますが,ここでは気にする必要はないでしょう。ただ,乱雑度(エントロピー)は,増える一方だと云うことは記憶しておいて下さい。常識にも合致する原理とも云えます。

冒頭で書いた思考実験では,水の保有するエネルギーが問題にされています。水の持つエネルギーは,中に含まれる水分子が自由勝手に動き回る程度によって異なります。分子の活動が活発になればなるほど,水の温度は上がります。熱くなるのです。逆に分子の活動が不活発になれば,水の温度は下がります。冷たくなるのです。どんどん冷えて氷になれば,分子は動かなくなり,氷になります。
このエネルギーは,熱い方から冷たい方に流れるだけで,逆の現象は絶対に起こりません。
忘れてならないのは,自然界のエネルギーは,すべていろいろ姿を変えることがあっても,熱に変わったら最後,冷たいものが放っておいても熱くなる,と云うことは絶対にないのです。再生不可能なのです。
譬えは悪いが,人の噂も広がることはあっても,収束することはないのと同じです。独裁者が強権で噂を抑圧しようとしても,陰では広がる一方なのと同じです。これが情報のエントロピーです。

ここ1,2年,「再生可能エネルギー」なる奇妙な言葉がもてはやされています。
政府が国家規模で,如何にも再生可能エネルギーなるものが存在するかのように毎日この言葉を発信しています。困ったことに,今年つまり2012年7月には,「再生可能エネルギー法」なる法律まで発効してしまいました。その結果,各家庭まで通常の電気料金に上乗せするかたちで,再生可能エネルギー賦課金の名目で月々数百円徴収されることになってしまいました。
この法律では,電力の安定供給と環境負荷低減(人為的二酸化炭素削減のつもり?)を目的として,自然エネルギー(太陽光・風力・中小規模水力・地熱・バイオマス発電)の利用を促すのだそうです。
しかし,そもそも再生可能エネルギーなぞ存在しないのです。
上に挙げた自然エネルギーも,再生はしていません。
地球上の生きとし生けるものが享受しているのは,ほとんどが太陽から一方的に流れてくる光と熱と考えてよいでしょう。他に,地熱エネルギー,地球の自転エネルギー,月の引力による潮汐エネルギーなどが利用可能だとしても,根源的には,すべて太陽の存在に依存しているのです。水は,雨として地上に降って,ダムに溜まり,その位置エネルギーを使って発電する。その水は海に集まり,太陽熱で蒸発して水蒸気となって天空に戻る。そして,雨となる。これらはすべて,太陽光が姿を変えているだけです。
注意すべきは,大規模水力発電は,当たり前にあるものとして,上に規定された自然エネルギーの範疇に入れてないことです。

太陽は,地球とは較べものにならないほど大きいので,無限のように見なされていますが,実際には,太陽そのものも有限なことは,今日では小学生でも理解しています。そして,太陽から送られてくる光と熱が,地球上で利用できるすべてのエネルギーの根源だと考えてよいでしょう。(太陽そのものの寿命は数十億年かも知れませんが。)しかし,地球から太陽にエネルギーの「お返しをする」などと云うことはあり得ないのです。
 
とすると,再生可能エネルギーなどと云っているエネルギーは,実際に存在するのでしょうか。
これも,すっかり悪名高くなったIPCCの造語だそうですが,再生可能エネルギーは英語では“Renewable Energy”とされています。
私は,てっきり“Regenerative Energy”かと思っていましたが。
“renewable“というところに,なにか含みがありそうで,すっきりしません。
用語はともかくとしても,政府の再生可能エネルギーと称するものには,その実現可能性と,量的確保に大きな不安があります。政府の云う再生可能エネルギーが,これまでに確立された火力・水力・原子力(この3つで世界の発電の約97%)に代われるものでしょうか。これこそ再生可能エネルギーが詭弁に過ぎないと主張する理由です。
太陽電池が発電できるのは,太陽光が降り注いでいる間だけです。しかも,設備費が高価になり,それは電気料金に跳ね返ります(再生可能エネルギー賦課金)。風力なぞ,風が止めば使えません。中小規模水力も,最初から中小規模というだけあって,国家規模で工業を動かす力にはなりません。(滑稽ですね。)バイオマス発電は,既に今年の世界的干魃で破綻してしまいました。アメリカでは,トウモロコシを使って発酵したバイオアルコールで発電あるいは自動車燃料にしようと設立したはずの会社が破綻の危機にあります。いや,既に倒産が始まっています。付け加えれば,太陽電池パネルを当て込んだドイツの企業が,中国の安いパネルに押されて,倒産しています。日本で唯一期待できるのは,火山国日本としての地熱発電ですが,地熱が入手できるのは国立公園内か,温泉地であり,そこでの試掘あるいは利用には,多くの問題があります。
到底不可能です。それなのに,民主党野田政権は,2030年までに原発依存率をゼロにすると云うのです。この主張は,これまで世界でも稀な良質の電力に依存して繁栄してきた日本を,世界の最貧国にするだけでしょう。
このことに,非常な危惧を抱いています。


媚中・親韓・売国のNHK―お前は一体何処の国のメディアなのか

2012年09月12日 22時05分48秒 | 日本の政治

NHKというのは何処の国のメディアなのでしょうか。
近頃のNHKを見ていると,ふつふつと疑問が湧いてきます。
例えば尖閣問題というと,日本国内の尖閣対応を先に出してから,直ぐに中国国内での尖閣対応のニュースを出してきます。
例えば,日本政府が尖閣諸島を買収するというニュースの次には,その直後に必ずこれに対応する中国政府のコメントを出し,さらには中国国内の尖閣デモの映像を流します。
ストップ・ウォッチで計ったわけではありませんが,感覚的には中国政府と中国国内のデモのニュースを合わせた時間の方が,間違いなく長いのです。
そこから,NHKというのは一体何処の国のメディアなのかという素朴な疑問が湧き起こってくるのです。
本当のところ,NHKというのは何処の国の代弁者なのでしょうね。
私は,共産党乃至は社民党,さらには中国が陰で牛耳っていて,実質上彼らの支配下にあるのではないかと思わざるを得なくなりました。NHKを動かしているのは労組―放送労連です。
これが日本を代表するメディアだとは,到底信じることができません。


安倍晋三氏は,自民党総裁選に出るべきではない―国民は,首相当時の敵前逃亡を忘れていない

2012年09月10日 21時02分50秒 | 日本の政治

民主党・野田政権が事実上崩壊して,まもなく総選挙に向かった動きが活発化します。
その前に,民主,自民両党とも,それぞれ党首選を控えており,その日程も確定しました。総裁選に向かっての両党内の動きが活発化しています。

民主党の顔なんか2度と見たくないという人も多いでしょう。
そこで期待されるのが旧政権党・自民党への期待です。
ところが一向に期待されないのは,現谷垣総裁に何の魅力も感じられないからではありませんか。
谷垣総裁が総裁として不向きなことは,このプログでずっと以前から指摘していました。
要するに,あまりにも良い子になりたがるのです。根底にあるのは,明日は我が身という脅迫観念かも知れません。現総理である民主党・野田氏を攻撃すればするほど,まもなく来るであろう自らの党の時代には,現在野田総理が受けていると同じかそれ以上の攻撃を,野党に堕ちた民主党を始めとする野党から受けるであろうことは自明だからです。
言葉遣い一つをとって見ても,谷垣氏は相手に対する気遣いが過剰です。
これは美徳でもありますが,政治の場での丁々発止には不向きです。

さて,谷垣氏は次期自民党総裁として期待されないとして,誰がなるか。
困ったことに,安倍晋三氏が総裁候補として名乗りを上げています。
安倍晋三氏は,すでに自民党総裁,総理大臣を経験しています。
しかし,それなりに期待されたはずの総理大臣就任後,わずか1年(366日)で潰瘍性大腸炎を発症したとは云え,病を理由にして退任してしまいました。
(もっと政治的な理由があったとも云われていますが。)
その間,いろいろな政策上の障害などがあったとはいえ,云うなれば「敵前逃亡」を図ってしまったのです。
敵前逃亡は,戦場において銃殺刑に値する重罪です。許されるものではありまません。
病を得たのですから敵前逃亡は酷すぎる,と云うのであれば,「戦線離脱」とでもしましょうか。
この言葉は,現在プロ野球における選手の故障者リスト入りを意味するそうです。要するに,当面使いモノにならないわけで,当てにはできないことには変わりありません。
ただ,国家の指導者としては,厳しい「敵前逃亡」の方が用語としてより近いのではありませんか。総理大臣の地位は,病気だから辞めるなぞという甘いものではないのではありませんか。文字通り命がけの職業のはずです。
在任中に抜き差しならない病気に陥った人はたくさんいます。古くは石橋湛山氏然り,小渕恵三氏も総理の座に殉じました。また,池田勇人氏は高度成長の立役者でありながら,東京オリンピック開催にこぎつけてから,その閉会式の翌日に退陣を表明しました。前癌症状だったとのこと。また,大平正芳氏も総理としての激務の中で心臓発作で亡くなりました。
共通するのは,総理大臣の職に命をかけたことです。
これからすると,安倍晋三氏は,どこまで命がけだったか,と批判されても致し方ないところがあります。
持病だというのならば,一層いけません。再び総理の座についても,また何時発症するかも知れません。持病がある人は,総理大臣になってはならないのです。
総理の座の重さを考えれば,ご本人が辞退すべきではありませんか。

安倍晋三氏を措いて誰がいるか。それは,次のプログで書きましょう。


石原東京都知事は,野田総理に嵌められた―民主党の尖閣買収案は,石原新党阻止だ

2012年09月06日 18時30分46秒 | 日本の政治

いやはや野田総理の策士ぶりも堂に入ったものです。多分,例の新宿中央公園にも珍しい民主党の貧乏神が,知恵を付けたのかも知れません。

尖閣諸島の買収については,かねてから石原東京都知事が発案して,地権者の同意も得ていたはずです。
それがここ1,2ヶ月の内に突然割り込んできた野田総理が,尖閣については国が買い取る,と云いだしたのです。
石原都知事もびっくりしたようですが,そこは政治家。国の方が強いのは判っていますから,購入は国に譲るが,条件として,漁船のための台風時の避難港を整備して欲しい,と注文を付けました。
しかし,これまでのところこの条件は見事無視されたようです。
それにしても,野田総理は,なぜ,どんな理由で,尖閣買い取りを云い出したのでしょうか。
答えは明白。石原東京都知事が新党を結成して国政に参加する,という噂に敏感に反応したのです。
だいぶ前に,国と云うより野田総理が,媚中親韓で右顧左眄しているのを見かねた石原東京都知事が,東京都で尖閣を買い取ると宣言して,地権者ともかなり具体的に話を進めてきました。
東京都民も石原知事の趣意に賛同して,東京都民だけではないと思いますが,買い取りの資金の足しにと,寄付が集まり,相当の額に達していました。
そこへ持ってきて最近唐突に野田総理が,いや尖閣は国が買い取ると云い出したのです。
政権末期の断末魔の野田総理が,なぜこんなことを突然に云いだしたのでしょうか。
愛国心からでしょうか。とんでもない。1932年生まれの石原氏とは違って,1957年生まれ。松下政経塾出身だそうですが,民主党員ですから,愛国心のカケラも期待できません。
今回の問題も,自分の政治的エゴイズムから出た話と考えた方が合点がいきます。
つまり,総理としてとことんまで追い詰められた身としては起死回生に手段を選ばず。ここで石原新党なんぞでさらに立場が苦しくなるのは御免蒙りたい。それが本心でしょう。
石原氏の足を引っ張れば,石原氏とかなり通じていると見られる大阪の橋下市長の足も引っ張れる。
2兎を追えると踏んだのでしょう。
この知恵を付けたのは,輿石東参議院議員会長ではないでしょうか。新宿中央公園のホームレスにもいないような人相の策士。山梨県の日教組出身です。
野田総理の不思議なところは,民主党を離党して「国民の生活なんとか」とかいう党を作った刑事被告人・小沢一郎が最も頼りにしていた懐刀―輿石東を,依然として重用していることです。いつでも野田総理を売り渡すつもりの,碌なことも考えない裏切り策士なのに,です。

いずれにしても,石原東京都知事は,野田総理に足を掬われてしまったのです。
尖閣は今後どうなるのか。注意深く監視を続けないと,結局は元の木阿弥,中国にのっとられてしまう可能性が極めて大です。


まもなく消えて無くなる民主党に,将来のエネルギー政策を委せるな―国民を抱き込んで無理心中する気か

2012年09月05日 13時06分05秒 | エネルギー問題

9月4日の読売新聞朝刊によれば,民主党の「エネルギー・環境調査会」(会長・前原政調会長)は本日総会を開き,将来的な原子力発電の比率などのエネルギー政策について,「原発ゼロの社会を目指す」とする素案を正式に示しました。

まずこの調査会の会長がいけません。前原誠司です。
民主党が消滅寸前の現在にいたるまで,前原誠司はかねてから異常な執念で反対していた「八ッ場ダム」の建設再開を未だ明確にしていません。それに,本人は民主党きっての政策通のつもりのようですが,内政外交どれひとつとして満足に纏めたことはありません。民主党の党首まで務めながら,児戯に等しい馬鹿馬鹿しい改竄メール問題で辞任に追い込まれた人物です。こんな人物が纏め役なぞ到底務まりません。
その会長が纏めるエネルギー政策なぞ当てになるものですか。

問題は,日本の将来のエネルギー政策として「原発ゼロ」を標榜していることです。
今後の日本は,どんなエネルギーに頼ろうというのでしょうか。
再生可能エネルギーなんか机上の空論,もともと存在しない詭弁に過ぎません。
まともな科学者ならば,内心では承知していることです。
取りあえず地熱発電とか云っていますが,一体どこを掘って発電しようというのでしょうか。候補地の多くは国立公園に含まれたり,温泉地に含まれています。ことのほか温泉好きの日本人に,温泉を諦めるように求めるのですか。
まず,反対運動がどれだけ続くものか。それに,今は原発怖いとか,イヤだとか云って,感情的に反撥している主婦層を中心とする女性が,数年,数十年後まで,その不自由さに耐えられるでしょうか。第一,それだけの地熱発電が可能でしょうか。温泉全部を諦めても,どれだけの電力を賄えるというのでしょうか。主婦はそこまで理解して原発ゼロと云っているのでしょうか。
ただのセンチメンタル・ポピュリズムではありませんか。

勿論電気料金も,輸入燃料に頼るのですから高値安定のままになります。いや,ありもしない再生可能エネルギーとやらに拘泥すればするほど,各家庭の負担も,日本の立国の基礎である各種工業もコスト高となって,諸外国との競争から脱落していきます。
そんな状態になっても,原発ゼロの奈落に落ち込むつもりですか。その奈落から再びよじ登ることは不可能です。結局,日本は世界の最貧国に成り下がるのです。
現民主党の閣僚らの貧弱な想像力でも,そのぐらいのことは理解しているはずです。
にも拘わらず「原発ゼロ」を主張するのは,まもなく消滅する民主党が国民を抱き込んでの無理心中を謀っているからではありませんか。