大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

朝青龍問題―結局シナリオどおりになった

2007年08月20日 23時22分54秒 | Weblog
 以下は,8月8日に「朝青龍問題の結末―どう幕を降ろすか」としてこの「大事小事―米島勉日記」に書いた文章の再録です。
 結果は,このとおりになるようです。日付も8月8日に1,2週間後と書きましたから,ちょうど符合します。ただし,相撲協会が朝青龍から「引退を約束する」誓約書を取ったかどうかは,協会関係者ではありませんのでわかりません。たぶん力士の進退に関して権限がある高砂親方から取ることになるかも知れません。
 ことさらに自慢するほどのことではないかも知れませんが,このシナリオしかなかったのでしょう。年末の初場所番付編成会議までには,朝青龍は過去の人となっているでしょうし,いまさらこの問題でモンゴルまで記者を送るほど馬鹿な新聞やテレビ局もないでしょうから。みんなもう嫌気がさしています。

朝青龍問題の結末―どう幕を降ろすか(8月8日)
 精神科という分野が未熟で,人によってどうとでも云える分野であることを朝青龍問題は明らかにしました。曰く,神経衰弱状態,抑鬱状態,うつ病一歩手前,うつ病になるとは限らない,などなど朝青龍のお抱え医師から日本相撲協会の指定医,テレビ出演の無責任医師まで,云うことがみんな違います。しかも,注意して聴いていると,出てくる医学用語が医師ごとに微妙に差があるのです。これは,用語定義が医師によって違っているからです。
 それはともかく,朝青龍の問題は,この「大事小事―米島勉日記」に書いてきたとおりの筋書きで推移してきました。政治がらみ,資源がらみ,あげくは皇太子殿下まで巻き込んでしまったような展開です。
 さて,それではこの問題にどのように幕を降ろすか。提案をします。
 ここまで弱みをさらけ出してしまった朝青龍を来年の1月の初場所に期待する観客はいないでしょう。しかし,日本相撲協会もここで引退を迫ることは資源国モンゴルとの関係において政治的,資源経済的に得策ではない。多分,陰に陽に各方面から圧力があるはずです。
 したがって,日本相撲協会としての処分の形骸化を避けるため,あと1,2週間経過してから「人道的見地」においてモンゴルに帰国させる。その際,必ず「引退を約束する」誓約書を朝青龍から取っておく。公表する必要はありません。そして,初場所の番付編成会議前に,モンゴルから朝青龍自身に引退声明を出させる。曰く,「横綱の地位を全うする気力も体力もなくなった」。
 これで,モンゴル政府やモンゴル国民を刺激することなく,モンゴル英雄としての虚像を残したまま消え去る。いかがでしょうか。



「危険物の車内持ち込みはお控えください(ご遠慮ください)」???

2007年08月20日 16時56分30秒 | Weblog
 これは,東京の地下鉄丸ノ内線の車内放送です。私が実際に耳にして思わずのけぞるような驚きを覚えた車内放送です。危険物にはもちろん爆弾も含まれますから,この車内放送を云いかえれば,「爆弾の車内持ち込みはお控えください(ご遠慮ください)」となります。どう考えても異常です。少なくとも「おやめください」とすべきでしょう。それでも異常ではありますが。
 先日のペルー地震による津波に関しても,気象庁津波担当者,NHKアナウンサー,江ノ島の海水浴場での消防署員,そろって「遊泳はお控えください」でした。水死体が上がってから,だから「お控えください」と云ったのに,と弁解しても手遅れです。もちろん警告を無視した方に非がありますが,「お控えください」では云うことをきかないでしょう。
 「ここでのおタバコはお控えください(ご遠慮ください)」もよく聞く言葉です。こんな注意とも云えない言葉で云うことをきくニコチン中毒者は少ないでしょう。
 こうした不注意者のご機嫌を取るような文言,日本の至る所で聞かれるようになってしまいましたが,おかしいのではありませんか。
 エスカレーターでの駆け上がり,駆け下り,しかたなく脇に寄って立つ人が足の指を失ったりします。もっとも,立ったほうが前の段にくっつきすぎている場合もなきにしもあらずでしょうが。しかし,この場合でも「エスカレーターの駆け上がり,駆け下りはお控えください(ご遠慮ください)」で,「絶対にお止めください」とは絶対に云いません。
 これだけ不正を甘やかす風潮は,国家の乱れの根源ではないでしょうか。