大事小事―米島勉日記

日常起きる小さな出来事は,ひょっとして大きな出来事の前兆かも知れません。小さな出来事に目を配ることが大切と思います。

人間こそが二酸化炭素の発生源

2007年06月11日 16時53分43秒 | Weblog
 地球温暖化を声高に叫ぶ人々は,二酸化炭素こそが温暖化の元凶と決めつけていますが,温室効果の高い順に並べれば,二酸化炭素はけっしてトップではありません。むしろ,メタンの方が温室効果が高いのです。ただし,この世にある物質は,砂や岩石,海水などの無機物質を除けば,動植物も含めて炭素を主成分としている,といっても過言ではありません。ですから,その炭素が燃焼すれば,すべて二酸化炭素に変化する可能性を秘めているわけです。
 現代の自動車は,石油を燃料とする内燃機関を駆動力として成功しました。忘れてはならないのは,人間も内燃機関の一種だと云うことです。人間にとって,食物は燃料です。その燃料をゆっくりと燃やしてエネルギーとしていることでは,自動車と大して変わりません。そして,自動車と同様に人間も生きている限りは絶え間なく二酸化炭素を排出しているのです。
 ここで簡単な計算をしてみましょう。人間1人が年間に排出する二酸化炭素は,約320kgだといわれています。つまり約0.32トンです。常圧20℃の体積に直すと,180キロリットルになります。
 現在,地球の全人口は約65億人だそうです。とすると,地球の全人口が1年間に排出する二酸化炭素の量は約20.8億トンになります。
 京都議定書によると,二酸化炭素を含めて温室効果ガスの年間排出量は220億トンだそうです。当然この数字には人間の呼吸による排出量も含まれていると思いますが,総量の約1割が,生きていくために人間が排出する二酸化炭素だと云うことを忘れてはなりません。100年後に地球全人口は85億人になるとも予測されています。そのときには人間が27.2億トンの二酸化炭素を排出することになります。だからといって全地球人口を人為的に減らすわけにはいかないのは当然ですが。
 人類,というよりも地球上の生命すべての営みの必然でもある二酸化炭素とどう付き合うか。もっと冷静に考える必要があるのではないでしょうか。現在世界中でかまびすしい二酸化炭素を巡る議論には,どうも純粋でない国家,政治家,企業家などの隠された意図があるように思えてなりません。飢えた人々を無視したバイオエタノールなどは,その最たるものの1つでしょう。ましてやNHKのように,何らかの底意を持って国民の精神の奥底まで手を突っ込もうとする行為には,第四の権力としての思い上がりが見えます。ごく近い将来に必ず発生するとされている関東大震災に対処する方法のキャンペーンの方がよほど大切だと思いますが。いや,続発するNHK職員の痴漢行為を無くす方が喫緊の課題かも知れません。