○○一早い？かってに総選挙予想（願望込み広６京４静７）

さて，衆院総選挙が公示され，３０日に立候補締め切り，
選挙戦がスタートしました。
先週のTBS「ブロードキャスター」で「公示前の１週間で
選挙についてテレビで扱われた時間は前回の選挙よりはるかに
長い…前回は７日間のうち選挙が取り上げられなかった日が
２日あった」と紹介されたように，
今回は策士・小泉純一郎の巧みなイメージ戦略で
郵政民営化法案賛成派＝改革派，反対＝守旧派・造反議員
という構図を作り，「造反」「刺客」「マドンナ候補」
など矢継ぎ早にメディアに話題を提供しているため
選挙戦スタート前からあふれている情報に
有権者はもう完全選挙モード（というか既に
飽き始めている？）。

というわけで，話題の選挙区について
いくつか当落を予想してみたいと思います。
◆は郵政民営化法案に反対票を投じた「造反議員」
☆は比例区との重複立候補者。

■次の流行語は？ホリエモンシズカちゃん
【広島６区】
当亀井静香68（国民新党・前）東大→警察庁→当選9回　志帥会(旧亀井派)
比当佐藤公治46（民・前☆）当選２回　慶応大→電通　父は佐藤守良元農水相
－堀江貴文32（無・新）ライブドア社長
－伊藤洋二27（無・新）元証券会社社員・デイトレーダー

「自分こそが自民党だ」と威張りながらもそのおごり(油断)から小泉自民党に放逐された亀井静香元建設相，彼が当選するか落選するかはともかく，だいたいの人はホリエモンが勝つとは思ってないんじゃないでしょうかね。いくら公職選挙法でインターネットでの選挙活動が禁止されているとはいえ社長日記ブログが8/16以降更新されていないというのは早すぎるし，曲がりにもＩＴ企業の社長ともあろう者が政治家に立候補するなら政治理念や公約を書いたＨＰを設けておくべき（それが公選法で禁止されているということなのだろうが，選挙期間中に更新さえしなけりゃいいってことで現職のＨＰは見放題である)。本気で当選したいならニッポン放送買収騒動で見せたような，死に物狂いで法の抜け道をかいくぐり続ける努力を惜しまないはず。それをまたアナクロな，尾道の観光地を回ったり，地元のおばあちゃんと握手したり，これ見よがしにベタベタな昭和の自民党的選挙運動。「仙台フェニックス」で見せた，地元密着パフォーマンスでお金をかけずにライブドアの知名度をアップする仕事の一環（広報活動）と見ていいでしょうね。国会議員になって何をやりたいかなんて理念は何一つない（あの人なら代議士の地位を得たときにやりたい事出来る事が山ほどあると思うのですが…そもそも政治に関心がまるでないから，ただでさえ中身の薄い小泉さんの「郵政民営化」フレーズをそのまま連呼するしかないんでしょう）。だから間違って当選してしまったら逆に困る，「当選したら社長を辞めて議員に専念せよ，さもなくば公認できない」という自民側の要求は渡りに船だったでしょうね。万が一比例で復活当選なんてことになったら困ってしまいますから。公認を受けたら政見放送の時間枠がもらえるという特典はつくものの，それよりはニュースで取り上げて貰えばそれで充分（視聴率的にも）ってことで。

ということでホリエモンはこれ（落選）でいいとして，亀井静香vs佐藤公治はどちらが勝つか？の問題ですが。8/21の記事で書きましたように，亀井，世間が見えてない昭和の遺物という感がぬぐえないんですよね…。しかも前回の選挙では亀井117,659 に対し佐藤 100,677 とかなり肉薄したんですよね。尾道市以外はほとんど過疎地という地方選挙区において都市型政党である民主党候補にここまで追いつめられるとは。「広島６区に浮動票はない」と陣営はうそぶいているようですが，ただでさえ，ちょっと投票率が上がればヤバイ状況であったというのに，派閥政治の中で己の価値を発揮してきた人間が自民党の公認外という境遇に堕ちてしまっては，政治家として和泉節子（和泉元彌ママ）と対して変わらないと言っても過言ではないでしょう。ただ今回の場合，亀井候補本人が地元に貼り付いて自分の選挙に専念できるわけで（自民県連は国民新党には合流せず自民在籍のまま亀井氏を“支援”の姿勢），同情票＋「お世話になったから票」－「小泉さんをいじめるな票」－「もう頼りにしてもメリットないだろ票」→ ９万くらいといったところでしょうか。
これに対して佐藤候補は，前回かなり強く民主党に吹いていた追い風を受けての善戦という背景もありますし，反亀井票はかなりホリエモンに食われることが予想されますので，よほど投票率が上がり，なおかつ過去２期の議員実績をアピールできないと前回と同等の票を獲得するのは厳しいのではないでしょうか。民主党のほうも自民系同士の対決構造に埋没してはたまらんと幹部が広島入りして応援してくれるそうですが。でもまあ亀井氏が射程内にいることは確か。
でも，私は亀井氏の勝利を予想します。国民新党所属とはいえ自分は比例に重複立候補せず（したところで比例で議席を取れるほど得票できるとは思えないが），背水の陣で臨む亀井氏。落ちたらまた山拓みたいに次の選挙で巻き返し当選がありそう。だから今回は当選しても可とします。ただし彼が復党できるのは小泉首相が設定した「自公合わせて過半数」というかなり大甘の勝敗ラインを与党が下回って小泉内閣が退陣した場合のみ。国会に戻ってきても無所属のまま宙ぶらりんで非力な己の不遇を味わい，そのままフェードアウトしていくがいい！！
…まあ国会に通って他の議員たちと会って活動してりゃ何かできそうな気もなくはないけれど，やっぱり自分が時代について行けてないことだけは自覚していただきたい。そして，時代が彼を必要とすることは今後無いであろう事も。だからライフワークの死刑廃止論だけ誰かに跡を継がせてとっとと消えてください。

ニッポン劇的大改造 亀井静香 扶桑社	稼ぐが勝ち ゼロから100億、 ボクのやり方 堀江貴文 光文社	世界一の金持ちになってみろ!―単純に考えればうまくいく 竹村健一，堀江貴文 太陽企画出版	僕は死なない 堀江貴文 ライブドアパブリッシング

佐藤公治著作の本…北大教授が書いた心理学の本はあるんですけどねぇ…。


■小泉野中　代理戦争
【京都４区】
当中川泰宏53（自・新☆）薗部高→八木町長→ＪＡ京都中央会会長
－田中英夫61（無◆前）京大→京都府議→亀岡市長→衆院議員（堀内派）
－北神圭朗38（民・新☆）京大→旧大蔵省→党府支部長
－成宮真理子35（共・新）京都市芸大院→民青府委員長

2003年の自民総裁選で小泉再選阻止の一念で引退を表明した野中広務，かつては亀岡市長，八木町長として野中を支えた２人の争い。中川には2003年参院選での自民党公認候補の選考応募を野中の「裁定」で断念した恨みがあり，田中は宿敵・小泉純一郎への怨念に燃える野中の意を受け郵政民営化法案に青（反対票）を投じた。「地元貢献の実績」は野中－田中ラインが圧倒的（公共事業で潤ってること潤ってること。というか，園部町や亀岡では野中に逆らったら冷や飯食わされまくり。暮らしていけない）なのだが，自民党の派閥政治で影響力をもってこその野中の神通力。無所属じゃあね…。どっぷり因襲にはまってる４区の有権者ですが，クールに政策・政党で候補者を選べますか？もしかしたら田舎の人ほど小泉流の善悪単純な構図に影響されやすかったりして。とりあえず政界から消えたと見せかけて影響力を残し続けている野中は心底許せませんので，田中氏には落ちていただきたい。無所属なんで復活当選もありませんし。
ていうか，野中は「平和が大事」といいながら中朝に売国し続けた戦中派の国賊の一人。利権まみれ汚い金まみれの人生を送ってきた野中は逮捕して過去の悪事を司法の手で精算して欲しいんですけどね。

前回2003年の総選挙では田中10万8千，北神7万2千，成宮3万7千。３万余の票差は惜しかったといえば惜しかったのですが，田中・北神の票がだいぶ中川にもってかれるんじゃないでしょうかね。若干投票率が上がって田中８万，中川９万弱，北神4万，成宮3万弱といったところでどうでしょうか。

弱みを強みに生きてきた ―この足が私の名刺 中川 泰宏 PHP研究所	北朝鮮からのメッセージ ―日本への警告を込めて 中川 泰宏 家の光協会	希望のシナリオ―次世代論客が語る「明日」への突破口 宮崎 哲弥, 林 芳正 北神圭朗がゲストの１人として登場。 PHP研究所

■手心加えた？やけに手ぬるい刺客
【静岡７区】
当城内(きうち)実40（無◆前）東大→外務省→当選１回／元環境委員
比当片山さつき46（自・新☆）元財務省主計局
－阿部卓也38（民・新☆）元浜北市議

四半世紀前のミス東大，時代遅れのアイドルヘアが話題の元財務官僚・片山さつき。
なんと彼女が一番の年長という静岡７区。航空自衛隊浜松基地を控えたこの選挙区で，防衛費をバッサバッサ削ってきた彼女（山崎拓氏に気に入られ，彼の縄張りである防衛担当の主計官に
抜擢されたとの由）へのアンチ票が敵対候補へ流れるのは必至。
片山氏本人は自民の比例名簿ブロック１位（３人）というＶＩＰ待遇があるのでリタイアしない限り１００％当選だけど，自民党執行部はこんな自衛隊にケンカ売るような配置，よくやったもんだよな…。そんなこといちいち配慮してたら誰も立てられないのかもしれないけど。

で，刺客候補を立てられた城内氏は当選１回ながら農業問題や道路整備関係で地元への貢献実績も挙げており，さらに地元の意向を汲んでの郵政民営化反対を評価されたこともあって「県連推薦」ゲット。外交問題では拉致問題に取り組むなど安倍晋三幹事長代理に近い存在なので，チャラチャラしたお飾り刺客という手心を加えてもらったのかな？民主党候補は完全に埋没の形。


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