



今日の言葉は
「相手の目をよく見て」。


夏川りみさんからのメッセージ …主題歌「あの花のように」によせて この曲は、たいせつに想う人の心の支えになってあげたい・・・、そしてそっと背中を押してあげたい・・・、そんなとても女性的でしおらしい気持ちを、静かに、でも凛と強く咲く花の姿になぞらえて歌った曲です。私もとても共感することができ、こころを込めて歌うことができました。きっとみなさんにとっても何かの時に励みになってくれると思います。今回ドラマのテーマ曲のお話をいただきとても嬉しく思っています。みなさんぜひ聴いてくださいね。 |
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天童先生は自殺の危険まで指摘し,
結局体調不良という電話連絡で一件落着したものの
「潰れた教師は二度と教壇には立てません」と断言する。
森・田辺・中村が高林先生とあや先生に,
クラスで太田先生に対するいじめがあったことを打ち明ける。
帰国子女・水沢にわざと早口で聞き取れない英語で質問をさせ
大人しい太田先生がただ困るのをからかい続けていたのだ。
3人は,一部の生徒が始めた太田先生いじめを
止められずにこんな事態にまで至ってしまったことを
悔やみ,悩んでいた。

3年4組が教師いじめをしていたことを知ったあや先生,
ホームルームで生徒の反省を促し,太田先生に対する詫び状を
生徒に書かせたいという。もともとその授業が保護者にも
評判がよくなかった太田先生が辞めるのならしかたないという
教頭,生徒自身も動揺し傷ついている・だから太田先生の
復帰は必要だというあや先生。
あや先生自身も動揺し傷ついている,それを救うことが
できるのは太田先生だけ。彼の復帰を信じて待とうと校長先生。
しかし,ただ待つだけということができるのか?
その間クラスはどうなるのか?
いじめの尖兵となっていた水沢自身も,
「帰国子女でたまたま英語で喋ったのがきっかけなんじゃろ?
そうでなきゃ水沢がそんなことするわけない」
という高林先生の言葉にいらだち,
「通訳になりたい」という夢なんて取り消す・言葉なんてなくなれば
いいと言い放つ。
太田先生復帰の手助けをしたいがどうしたらいいかわからない,
水沢が悩んでいることはまちがいないのに
どうやったら救うことができるかわからない
と,阿部監督を相手に愚痴をこぼす高林先生。
「高さんのオハコやってもよかですか?」
高林先生の手をとり阿部監督,

高林先生の顔に笑顔が戻った。
しかし具体的な方法は思いつかず,眉間にしわの刻まれた
状態で帰宅すると,こっそり福岡入りしていた奥さんが
お出迎え。ちょうど太田先生から電話がかかってきたため,
2人で太田先生宅ご訪問(奥さんは事情を聞かされてません)。
桜台での一番のお友達どうしということで夫婦どうしで
盛り上がりつつ,太田先生と高林先生,男同士でぶらり散歩に。
辞表は書いたがどうしても学校に行けないので
代わりに提出して欲しいという太田先生に,高林先生,
体を動かそうとランニングに誘う。
週が開けても授業が終わると早々に学校を出て太田先生のコーチ。
高林先生,野球のグローブをプレゼントし,
次の段階,キャッチボールへと進む。
まずは互いに手が届くような近い距離から。
そしてだんだんと互いの距離を伸ばしてボールを
やりとりしていく。
「ナイスキャッチ!」の声もはずみ,
太田先生の口からも明るく言葉が飛び出してくる。
「CATCHって,受け取る,捕まえるという意味以外に,
わかる,理解する,聞き取るって意味がありまして
…それだけなんですけど」
「ほう,おもしろいですなぁ」(←ナイスキャッチ!)
「そうなんです!同じ単語でも前後の文脈やシチュエーションで
意味が変わって
たとえば,“Catch me”だと,
普通は“ここまでおいで”とか“つかまえてごらん”
なんですけど…」
I JUST WANT YOU TO CATCH ME…
自分の言葉に,そして脳裏をよぎった水沢の言葉の断片に
ハッとする太田先生-。
学校の後に講演会が入る日には阿部監督に代打を頼み(野球部は自主練習)
高林コーチの太田先生への野球指導は続いた。
そして,学校でついに水沢が暴発し,
授業中でさえ日本語をしゃべらなくなり
クラスメイトからのかかわりもすべて拒絶するように。
「帰国子女の彼女が心の葛藤を英語で表現するのは
不思議じゃない。たかが英語で教師が振り回されるのは」
と天童先生。たかが英語なんですけどね…
「彼女は,受け止めてくれる人を求めているんだと
思います」と副担任である高林先生。
「それじゃ,英語のできるカウンセラーを呼べばいい
ってことですか?」と若松先生。
「もう,おるじゃろが」
いつもおどおどしていた太田先生を
ばかにした空気があった桜台の職員室。
自分もその一部だったことを,彼を本当に信じる者,
高林先生の存在によって思い知らされたあや先生。
その太田先生は,高林先生のコーチで元気を取り戻しつつ
あった。そして,水沢が悩み苦しみの中に残されている
ことを知り,ついに立ち上がることを決意する。
復帰して最初の授業。
生徒に語る太田先生。僕はこれでも大学1年のとき
カバン1つでヨーロッパを旅し,いろいろな国の人と
出会い話してきた…カタコトでも,言葉が通じると
心が通じたようで嬉しい,その喜びを伝える英語教師に
なろうとそのとき決意したのだと。
なんでもいい,英語で話してほしいと,野球のボールを
男子生徒に放る。キャッチする。戸惑い言葉が出ないが最終的には
「Ilike Music」「I want to(be)a musician」という言葉に。
「Can you catch my ball?」のかけ声とともに
ボールが次の生徒,次の生徒へと渡るたびに
歓声と,ある者は恥ずかしがりながら,ある者はノリノリで
自分の言葉を英語で話す声が弾んでいた。
そして,ボールは水沢の元へ。
「水沢さん…your turn」
「(Can you catch my ball?→)YES,I can.」
「Go ahead」
「Whatever…Everything's gonna been over six more month」
(…マジよく聞き取れない

という意味?)
わからない。
でも「大丈夫じゃ!大丈夫大丈夫w」という
高林先生の声が太田先生を勇気づける。
「これは…高林先生のうけうりなんだけどね,
キャッチボールの基本は,
キャッチできる距離まで近づくことなんだ。
相手をよく見て,ボールをよく見て。」
「もう1度,言って下さい。
今度はちゃんとキャッチしてみせます。
…I want to catch you.
…catch your fears…and help you.
(あなたの悩みを受け止め,助けたい)
I want you to trust me.(私を信じて)
And give me another chance」(もう1度話して下さい)
水沢は話した。中学の頃日本に来て,
自分の意見を主張するとわがまま・生意気と
無視されるいじめを受けた。
高校でも仲間はずれが嫌で自分を殺していた。
そうしているうちに先生いじめをさせられていて
先生が学校に来なくなりとても辛かった…。
ごめんなさい…。


あなたの痛みはこの胸で受け止めた。
謝らなくていい,あなたらしく生きるんだ。
All my strengthで,あなたを守ります。
「ありがとう…先生…」
クラスの中に拍手が巻き起こった。
涙ぐんだ水沢の手から,次の生徒へボールは投げられた。
その様子を廊下から見ていた天童先生と校長先生。
「このところ,
驚かされてばかりですな」
「高林先生にですか?」
「いえ…しなやかで逞しい,
人間という存在にです。
…負け惜しみじゃありませんよ」


前回はいろいろ一言物申しましたが,
今回はすばらしかった!



尖って周りを傷つける本人が一番傷ついていた,傷つけられていた。
一番力の弱い,敗者と思われていた者が,その当事者すべてを
救うことができる唯一の人間だった。
一言も喋らない森君の話をかぶってるとか,
あんなに熱い言葉を英語で語ってたら
バカ生徒に「太田先生,プロポーズです!」なんて茶化させるぞ
なんてしょーもない思いつきをする人もいるかと思いますが(ハイ私です)
いや,すごい,いい話ですよ。
「catch」という言葉があまりにも見事にすべてを
まとめ上げ,物語が美しく収束する様といったら。
高林先生も,自分の力では水沢の問題を解決できないことに
悩み,落ち込みながらも,太田先生を応援することで
太田先生(とその奥さんもね)と3-4に光を呼び戻した。
ホント,「元気があったら何でもできる!」ですね。
桜台高校の生徒たち,先生たちに化学反応を起こさせ
奇跡を起こし続ける高林先生。自らの体力の衰えに
驚く彼だったが,それは彼の人生のカウントダウンを
告げるものだったのだ…。
◆キャスト 高林導宏(たかばやしみちひろ)…高橋克実 高林路子(妻)…伊藤蘭 高林公平(長男。中1)…川口翔平 新垣一馬(温厚な校長)…小林克也 鮫島あきら(いかにも中間管理職な教頭)…本田博太郎 天童誠一郎(現社ベテラン教師)…里見浩太朗 時任あや(現国教師・剣道部顧問)…吹石一恵 太田三郎(弱気な英語教師・書道部顧問)…塚本晋也 太田涼子…渡辺真起子 阿部一球(あべいっきゅう/野球部専任監督)…萩原聖人 阿部佐和子(一球の妻)…黒谷友香 若松裕(ひろし/新人現国教師)…斎藤工(たくみ) 徳田マキエ(事務員)…大島蓉子 佐久間吾郎…神山繁 | 水沢ありさ…落合恭子 中村敏正…井筒太一 森和人 …久野雅弘 田辺詩織…徳永えり 佐伯悠 …佐野和真 中村崇正…森聖矢 矢崎広 池田愛 岡本奈月 淺井孝行 内田明 中野真渡嘉 近江麻衣子 飛鳥井みや 林侑香 清水良太郎 畔上真次 筧裕介 近藤起矢 本多拓人 有働真樹 植松勇希 高橋宗平 一谷啓悟 出町勇人 椿直 井上景太 阿部亮平 牧野史弥 川村亮介 中村太亮 本間健太 村上雄太 関佑太 石田卓也 大杉篤史 湧澤未来 |
天童先生…どっちかといえばアンチ高林派って立場なのですが
自分の主張・経験則がことごとく高林先生に覆されて
面目まるつぶれしつつもちょっと嬉しいみたいなところがいいですね。
黄門さまの新たな一面w
里見浩太朗さんにオファーした人,どういうふうにこの役を
伝えたんでしょうね。
鮫島教頭…「潰れた」太田先生に冷たく戦力外判定。
けどまぁ,コーチング前の太田先生を見てりゃああ思っちゃうよな。
若松先生…このうすっぺらさ,生徒なみw
しかし,こんな人がいないと話の序盤は回っていきません。

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高林導弘 高林道弘 高林道宏 高林道博 道洋 道裕 道大 道寛 道浩 通洋
ヒアリングは全くもってダメダメです(; ̄∀ ̄)ゞ
ドラマが伝えようとしている事の本質は同じでも
その演出方法を「言葉」という形にする事で
こんなにも心に響くとは思ってもみませんでした。
「Catch」って言葉は
状況によって本当に様々な意味をもつんですね。
最初は太田先生が信じてきたキラキラ輝く英語という
言葉を信じられなくなってきましたが
今まで培ってきた自分の英語の力が
最後には自分自身ばかりでなく水沢も救ってあげたみたいですね。
今までの作品は全て繋がっている。
スポーツに限らず、英語だって数学だって
それは同じ事なんでしょうね。
けれど、それがなかなか自分では気づかない。
自分の技量を信じるばかりではなくて
相手が自分を頼ってくれている
信じてくれている
この事が自分の力の原動力にもなるようですね。
自分も困った時は
高橋克実さんの顔と「大丈夫」って言葉を思い出しそうです(笑)
細かいところに,「これはドラマだから」的なウソがなくて本当に自然,リアルなんですよね…
冒頭の状況を見て「英語教師なら自腹で英会話教室行くとかしろよ」と正直私も太田先生を不適格と思ってました。そんな彼が正面から問題に,悩む生徒に向き合う気持ちをもつことで,自力で問題を克服する…けれど,気の持ちようだけでできなかったことが急にできるわけもない。そう思いながら見てると…
「キャッチボールはキャッチできる距離まで近づくこと」
なんて決め球がズバッと投げられてきて,もうやられちゃいました。
高林先生流のふつうの応援・元気づけの中の自然な言葉と思ったら,正念場できっちり伏線としてつながり,きれいに収束して実を結ぶ。
見ていて本当に気持ちいいですし,「それができていないゆえに起こっている問題もあるんじゃないか」と我が身を振り返りもしてしまいます。教訓臭くない,感動的でためになるすばらしい回だったと思います。
もう高畠先生の魂が制作チームに宿った,人の数だけ大きくなって全国に種を捲いている,そんな感じさえします。
> 相手が自分を頼ってくれている
> 信じてくれている
> この事が自分の力の原動力にもなるようですね。
これは自分の実生活でいつも感じていることなんですけど,本当に天国と地獄の違いがありますね。
高林先生は,それをはっきりと表に出すことで本人にも,周りにもいい影響を与えている。日本人の国民性的になかなかできないことですが,経済成長が終わっちゃって個人で頑張らなければならない今の日本,これからの日本には必要なことじゃないかと思います(大袈裟なことじゃなくて)。