『けものみち』,松本清張の原作,今読んでます。
で,ドラマのほうも今回初めて見てみたのですが,
キャストのイメージがかなり違いますね。
■ドラマ『けものみち』第4話「女帝の激突」おさらい■
拘留中の連続放火犯が世田谷の民子宅への放火も自供し、捜査は終焉の方向へ。小滝は戸惑う民子に「もう君は殺人犯ではない」とグラスをかざす。そんな時、店の入り口にはふたりを見つめる社長令嬢と思しき女性・檜原映子が現れる。その姿に気づいた小滝は、民子を置いて店を出ていってしまうのだった。
鬼頭の屋敷に戻った民子は風呂場を覗く黒谷をけん制すると、今度は米子と対決。やはり黒谷に民子を襲わせたのは米子の仕業らしい。腹をたてた民子は、いつもに増して愛撫される姿をわざと米子に見せつける。
鬼頭に小滝との仲を探るような言葉をなげかけられた民子は、小滝にはフィアンセがいると否定する。だが、鬼頭は民子が実は心穏やかでないことまで見抜いていた。
一方、久恒は佐久間刑事の報告で鬼頭が政治家をも動かせる陰の実力者であることを知らされる。佐久間は近づかない方がいいと警告するも、久恒はさらなる興味を見せる。
『ニュー・ローヤル・ホテル』では小滝に案内された部屋で映子がくつろいでいた。そこに突然、秦野が現れる。実は映子は社長令嬢などではなく、関東高速道路の香川会長の愛人だった。鬼頭に逆らう態度の香川に圧力をかけるべく、秦野は映子を殺害する。
その直後、小滝を訪ねてきた民子は偶然にも遺体と対面してしまう。声を失う民子に、小滝は映子が香川の愛人で社長令嬢ではないことを改めて説明。映子の遺体はやがて現れた黒谷らの慣れた手つきで搬送されていった。
それにしても映子はなぜ殺されたのか。民子は小滝に事情を聞くが、明日になればわかるというだけで答えてくれない。民子はそんな小滝を誘い、芳仙閣へと向かう。
ふたりが初めて出会った白妙の間へと入ると、民子は「好きだったよ、はじめからあなたのこと」と小滝に告白。行き先のわからない乗り物に乗るより、小滝の女になるだけの方が幸せだったのかもしれない。素直な気持ちを口にする民子に、小滝も民子への熱い思いを匂わせる。
一方、久恒は病院で病の深刻な状態を告げられていた。どうやら自らの命の先が見えているらしい。久恒は妻子には内緒である決意を固める。
鬼頭のもとに、辞任した香川の後任である熊谷と、若手衆議院議員の間宮があいさつにやってきた。ふたりの帰り際、鬼頭は民子にふたりを外まで見送るようにと指示。それを見ていた米子は、部屋に戻ろうとする民子に「勘違いしないことね」と厭味をぶつける。
負けずに言葉を返す民子に、米子は思わず民子の頬を打つ。ふたりは取っ組み合いのけんかとなるが、民子の力には敵わず、むせび泣き始めてしまう米子に、民子は「あなたの座を奪うことなんてしやしない」と言い放ち、何事もなかったかのように鬼頭の寝室へと戻るのだった。
秦野に民子をどうするのかと問われ、言葉を濁す小滝。だが、秦野が部屋を出て行った後、小滝は冷たい表情で民子からもらったカフスをゴミ箱へと投げ捨てる。
同じ頃、民子は鬼頭の家で知り合った間宮に接近しようとしていた……。
原作は昭和39年の刊行ですから40年以上前っすか。
今読んでも全然古くない,すごいミステリーになっています
(道路公団理事が放送局に何の用もなく入り,通り抜けて姿をくらますとか
放火して失火ということでまんまと逃げおおせるとか
今の社会状況や科学捜査レベルでは無理な点は当然目に止まりますが)。
時代の流れに合わせて当然のごとく若干のアレンジが
されていますが,ニューローヤルホテルやら芳仙閣とか
そのまんまの名前で出てきたのはけっこう感慨すら覚えたりして。
『氷壁』なんか「原案」クレジットだっただけあって
まるっきり違う設定に変わってましたから,
それと比べるとなおさらです。
全く経歴が謎の鬼頭,原作ではまず久恒が秦野の経歴を洗い,
弁護士登録で住所が満州(で登録したまま)になっているところから
鬼頭とのつながりをかぎつけるのですが,
今回,久恒がPC(当然ネットでしょうね)で秦野が上海の出で
鬼頭が頭角を現したのが昭和50年代上海でだったという形に改編。
道路公団なんかが出てくるのはタイムリーですし,
政治の世界は裏に闇の世界が拡がっているんだろうなというイメージは
今も昔も全然変わっていないってことなんでしょうね。
で,原作とドラマで一番アレンジがなされているのは
やはり登場人物のキャラクターですね。
見栄えのいいキャスティングというか,
原作では不気味だったりねちっこかったりといやな人間くささを
感じさせる人物が多かったように思います。
というわけで,ドラマと,私の“原作版・脳内キャスト”比較。
■出演■
木崎光恵 ………田丸麻紀(マスカレード・民子の部下)
久恒薫 ………網浜直子(久恒の妻)
久恒太郎 ……吉川史樹(久恒の息子)
武藤美代子 ……星野真里(芳仙閣・仲居)
間宮 ………長谷川朝晴(国会議員)
檜原映子………梅宮万紗子(関東道路公団・香川総裁の愛人)
米倉さんは『黒革の手帳』『女系家族』でばっちり実績を挙げまして
民子役のイメージはしっくりきます。
小滝の役も,最初もっと落ち着いた上の年齢のイメージだったんですが
民子が男として彼のことを求める描写があったりして,
佐藤浩市さんのイメージを重ねて読んでも違和感なくなってきました
(原作で描かれている昭和30年代の風景には合わないところもありますが)。
その他の人物に関してはこんなふうに感じてます。
◆まずなんといっても,原作では,久恒と秦野がオッサンとじいさんなんですよね。
久恒はいやらしい下心込みで,失火で片付けられた民子宅の火事を
1人でひそかに調べ,姿を消して鬼頭邸に入った民子の行方を
つきとめ,追いつめるわけですがドラマではスケベ根性のまるでない
仲村トオルさん,しかもガンで死ぬ前にでっかい迷宮入り
事件をひっくり返してやりたい野望に燃えるって,カッコよすぎ。
秦野は最初登場したときには,彼自体が金となにか権力をもっている
謎のじいさんで,実は鬼頭のツカイッパだった(パシリでさえ外の世界で
あれだけでかい顔ができるというのが鬼頭の物凄さを物語るわけですが)
という設定でしたが,ドラマではまさに工作員ですね。
吹越さんとか山崎一さん(NOVAの鈴木さん)とか,いい人だけでなく
マジメコワイ役もやれる俳優さんのギャップを堪能するのもまた面白く
演じるほうもけっこう気合い入ってるだろうなと思ったり。
今週の映子殺害シーン,首締める秦野の顔をあんなに執拗に
アップにしないでも…(・・;)
◆また,寛次の存在が,病気ゆえしかたないとはいえ
原作の描写ではきちゃならしいしいやらしいし
(住み込み働きで帰宅が1週間に1度程度の民子の体を
執拗に求める),嫉妬深くて,民子の赤襦袢を身につける
(家事バイトのおせんに着せてもらった)変態野郎に書かれていて
このまんま実写版にすると,30年前くらいの映画ならともかく
平成の世に連続ドラマでは数字がとれないどころか放送禁止かも。
第4話ではもう亡くなっちゃってますんでどんな寛次だったか
わかんないですけど,民子との年齢のバランスからいっても
ある程度若くないといけないですし。
筧利夫さん,私が彼の存在を知ったのが朝の連ドラ『あすか』
で和菓子屋の経営立て直しに乗り込んできたコンサルタントと
『平成夫婦茶碗』で出てきた経営セミナー主催(詐欺?)の役
(「ヤフー株で買いました!」とロレックスをちらつかせる)だったんで
その印象が強く,保険外交員から絵画のバイヤーになった寛次と
ちょっとイメージが重なるかな。
◆それにしても,出てくる女性陣,きれいな人ばかりで現実味のない世界ですね。
米子が四十頃で,お役御免になった側女みたいな役の設定でしたが
昔の四十と今の四十ってだけでも違いますし,
現役の女優さんで40そこそこだったら全然若くてきれいすぎますよ。
米倉涼子民子とそんなに新旧の差を感じませんでした。
(今週の米子vs米倉,あれが「女帝の対決」だったんですか?w)
あとは,なんか無理矢理といってもいいくらい若い女性レギュラーを
増やしてますね。田丸麻紀さん見たら『女系家族』かよ!って
気になってしまいますし,原作ではまじめで頭が弱くて(寛次が手を
出してくるのを簡単に受け入れてしまう)火事の後は出番のない
後家さんのおせきが,ドラマでは美大生で事件後も民子に目を光らせる
奈々美に変わっている。それはそれで面白いかもしれません。
■私が『けものみち』に関して持っている記憶というのは,
たしか小学生くらいの頃だったか,テレビで(映画かな?)やってたのを
見たことがあって,
刑事役かなにかの伊東四朗が死体になっていて,
夜の荒野の一本道を車で逃げる男女が前後から追っ手にはさまれて
前からライトで照らされて「ああ殺されるな…」と思ったのを
断片的に覚えています。
要するに「けものみちは怖い話」(当時テレビ欄の「原作松本清張」を
まつもときよはりと読んで親に笑われたもんでした)という
20年来の記憶ですわ。
先に原作を読破したかみさんからは
「下巻になったら次々と死んでいってやめられない」
「××は●●に消される。あんなに信じてたのに●●はひどい」
というありがた迷惑いネタバレをいただきまして
今週末中には私も読破したいと思っております。
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で,ドラマのほうも今回初めて見てみたのですが,
キャストのイメージがかなり違いますね。
■ドラマ『けものみち』第4話「女帝の激突」おさらい■
拘留中の連続放火犯が世田谷の民子宅への放火も自供し、捜査は終焉の方向へ。小滝は戸惑う民子に「もう君は殺人犯ではない」とグラスをかざす。そんな時、店の入り口にはふたりを見つめる社長令嬢と思しき女性・檜原映子が現れる。その姿に気づいた小滝は、民子を置いて店を出ていってしまうのだった。
鬼頭の屋敷に戻った民子は風呂場を覗く黒谷をけん制すると、今度は米子と対決。やはり黒谷に民子を襲わせたのは米子の仕業らしい。腹をたてた民子は、いつもに増して愛撫される姿をわざと米子に見せつける。
鬼頭に小滝との仲を探るような言葉をなげかけられた民子は、小滝にはフィアンセがいると否定する。だが、鬼頭は民子が実は心穏やかでないことまで見抜いていた。
一方、久恒は佐久間刑事の報告で鬼頭が政治家をも動かせる陰の実力者であることを知らされる。佐久間は近づかない方がいいと警告するも、久恒はさらなる興味を見せる。
『ニュー・ローヤル・ホテル』では小滝に案内された部屋で映子がくつろいでいた。そこに突然、秦野が現れる。実は映子は社長令嬢などではなく、関東高速道路の香川会長の愛人だった。鬼頭に逆らう態度の香川に圧力をかけるべく、秦野は映子を殺害する。
その直後、小滝を訪ねてきた民子は偶然にも遺体と対面してしまう。声を失う民子に、小滝は映子が香川の愛人で社長令嬢ではないことを改めて説明。映子の遺体はやがて現れた黒谷らの慣れた手つきで搬送されていった。
それにしても映子はなぜ殺されたのか。民子は小滝に事情を聞くが、明日になればわかるというだけで答えてくれない。民子はそんな小滝を誘い、芳仙閣へと向かう。
ふたりが初めて出会った白妙の間へと入ると、民子は「好きだったよ、はじめからあなたのこと」と小滝に告白。行き先のわからない乗り物に乗るより、小滝の女になるだけの方が幸せだったのかもしれない。素直な気持ちを口にする民子に、小滝も民子への熱い思いを匂わせる。
一方、久恒は病院で病の深刻な状態を告げられていた。どうやら自らの命の先が見えているらしい。久恒は妻子には内緒である決意を固める。
鬼頭のもとに、辞任した香川の後任である熊谷と、若手衆議院議員の間宮があいさつにやってきた。ふたりの帰り際、鬼頭は民子にふたりを外まで見送るようにと指示。それを見ていた米子は、部屋に戻ろうとする民子に「勘違いしないことね」と厭味をぶつける。
負けずに言葉を返す民子に、米子は思わず民子の頬を打つ。ふたりは取っ組み合いのけんかとなるが、民子の力には敵わず、むせび泣き始めてしまう米子に、民子は「あなたの座を奪うことなんてしやしない」と言い放ち、何事もなかったかのように鬼頭の寝室へと戻るのだった。
秦野に民子をどうするのかと問われ、言葉を濁す小滝。だが、秦野が部屋を出て行った後、小滝は冷たい表情で民子からもらったカフスをゴミ箱へと投げ捨てる。
同じ頃、民子は鬼頭の家で知り合った間宮に接近しようとしていた……。
原作は昭和39年の刊行ですから40年以上前っすか。
今読んでも全然古くない,すごいミステリーになっています
(道路公団理事が放送局に何の用もなく入り,通り抜けて姿をくらますとか
放火して失火ということでまんまと逃げおおせるとか
今の社会状況や科学捜査レベルでは無理な点は当然目に止まりますが)。
時代の流れに合わせて当然のごとく若干のアレンジが
されていますが,ニューローヤルホテルやら芳仙閣とか
そのまんまの名前で出てきたのはけっこう感慨すら覚えたりして。
『氷壁』なんか「原案」クレジットだっただけあって
まるっきり違う設定に変わってましたから,
それと比べるとなおさらです。
全く経歴が謎の鬼頭,原作ではまず久恒が秦野の経歴を洗い,
弁護士登録で住所が満州(で登録したまま)になっているところから
鬼頭とのつながりをかぎつけるのですが,
今回,久恒がPC(当然ネットでしょうね)で秦野が上海の出で
鬼頭が頭角を現したのが昭和50年代上海でだったという形に改編。
道路公団なんかが出てくるのはタイムリーですし,
政治の世界は裏に闇の世界が拡がっているんだろうなというイメージは
今も昔も全然変わっていないってことなんでしょうね。
で,原作とドラマで一番アレンジがなされているのは
やはり登場人物のキャラクターですね。
見栄えのいいキャスティングというか,
原作では不気味だったりねちっこかったりといやな人間くささを
感じさせる人物が多かったように思います。
というわけで,ドラマと,私の“原作版・脳内キャスト”比較。
■出演■
登場人物 | ドラマ版 | D.D.の脳内キャスト | |
成沢民子 | 主人公 | 米倉涼子 | 米倉涼子でOK |
---|---|---|---|
鬼頭洪太 | 政界の黒幕? | 平幹二朗 | 大滝秀治+アラーキー荒木経惟+山下達郎 |
久恒春樹 | 民子を追う刑事 | 仲村トオル | ベンガル+六平直政+松尾スズキ |
小滝章二郎 | ニューローヤルホテル総支配人 | 佐藤浩市 | 市川團十郎+渡辺篤志+石原慎太郎 |
秦野重武 | 弁護士の肩書きを持つ | 吹越満 | ハマコー+堀紘一+輪島功一 |
佐伯米子 | 鬼頭家のお目付役 | 若村麻由美 | 小野みゆき・由紀さおり |
如月初音 | 芳仙閣・女将 | 東ちづる | 水前寺清子・余貴美子・木野花 |
成沢寛次 | 民子の夫。脳梗塞の後遺症で寝たきり | 田中哲司 | 江頭2:50+和田勉+ヒューザー小嶋 |
杉原奈々美 | 女子美大生・民子の家で家事バイト | 上原美佐 | ↓↓↓ |
おせき | 民子の家で家事・寛次の世話 | (上原美佐) | 美保純・沢田雅美・堀ちえみ |
黒谷富雄 | 鬼頭の使用人兼護衛 | 前川泰之 | (読んでる範囲ではまだ出てきてません) |
木崎光恵 ………田丸麻紀(マスカレード・民子の部下)
久恒薫 ………網浜直子(久恒の妻)
久恒太郎 ……吉川史樹(久恒の息子)
武藤美代子 ……星野真里(芳仙閣・仲居)
間宮 ………長谷川朝晴(国会議員)
檜原映子………梅宮万紗子(関東道路公団・香川総裁の愛人)
米倉さんは『黒革の手帳』『女系家族』でばっちり実績を挙げまして
民子役のイメージはしっくりきます。
小滝の役も,最初もっと落ち着いた上の年齢のイメージだったんですが
民子が男として彼のことを求める描写があったりして,
佐藤浩市さんのイメージを重ねて読んでも違和感なくなってきました
(原作で描かれている昭和30年代の風景には合わないところもありますが)。
その他の人物に関してはこんなふうに感じてます。
◆まずなんといっても,原作では,久恒と秦野がオッサンとじいさんなんですよね。
久恒はいやらしい下心込みで,失火で片付けられた民子宅の火事を
1人でひそかに調べ,姿を消して鬼頭邸に入った民子の行方を
つきとめ,追いつめるわけですがドラマではスケベ根性のまるでない
仲村トオルさん,しかもガンで死ぬ前にでっかい迷宮入り
事件をひっくり返してやりたい野望に燃えるって,カッコよすぎ。
秦野は最初登場したときには,彼自体が金となにか権力をもっている
謎のじいさんで,実は鬼頭のツカイッパだった(パシリでさえ外の世界で
あれだけでかい顔ができるというのが鬼頭の物凄さを物語るわけですが)
という設定でしたが,ドラマではまさに工作員ですね。
吹越さんとか山崎一さん(NOVAの鈴木さん)とか,いい人だけでなく
マジメコワイ役もやれる俳優さんのギャップを堪能するのもまた面白く
演じるほうもけっこう気合い入ってるだろうなと思ったり。
今週の映子殺害シーン,首締める秦野の顔をあんなに執拗に
アップにしないでも…(・・;)
◆また,寛次の存在が,病気ゆえしかたないとはいえ
原作の描写ではきちゃならしいしいやらしいし
(住み込み働きで帰宅が1週間に1度程度の民子の体を
執拗に求める),嫉妬深くて,民子の赤襦袢を身につける
(家事バイトのおせんに着せてもらった)変態野郎に書かれていて
このまんま実写版にすると,30年前くらいの映画ならともかく
平成の世に連続ドラマでは数字がとれないどころか放送禁止かも。
第4話ではもう亡くなっちゃってますんでどんな寛次だったか
わかんないですけど,民子との年齢のバランスからいっても
ある程度若くないといけないですし。
筧利夫さん,私が彼の存在を知ったのが朝の連ドラ『あすか』
で和菓子屋の経営立て直しに乗り込んできたコンサルタントと
『平成夫婦茶碗』で出てきた経営セミナー主催(詐欺?)の役
(「ヤフー株で買いました!」とロレックスをちらつかせる)だったんで
その印象が強く,保険外交員から絵画のバイヤーになった寛次と
ちょっとイメージが重なるかな。
◆それにしても,出てくる女性陣,きれいな人ばかりで現実味のない世界ですね。
米子が四十頃で,お役御免になった側女みたいな役の設定でしたが
昔の四十と今の四十ってだけでも違いますし,
現役の女優さんで40そこそこだったら全然若くてきれいすぎますよ。
米倉涼子民子とそんなに新旧の差を感じませんでした。
(今週の米子vs米倉,あれが「女帝の対決」だったんですか?w)
あとは,なんか無理矢理といってもいいくらい若い女性レギュラーを
増やしてますね。田丸麻紀さん見たら『女系家族』かよ!って
気になってしまいますし,原作ではまじめで頭が弱くて(寛次が手を
出してくるのを簡単に受け入れてしまう)火事の後は出番のない
後家さんのおせきが,ドラマでは美大生で事件後も民子に目を光らせる
奈々美に変わっている。それはそれで面白いかもしれません。
■私が『けものみち』に関して持っている記憶というのは,
たしか小学生くらいの頃だったか,テレビで(映画かな?)やってたのを
見たことがあって,
刑事役かなにかの伊東四朗が死体になっていて,
夜の荒野の一本道を車で逃げる男女が前後から追っ手にはさまれて
前からライトで照らされて「ああ殺されるな…」と思ったのを
断片的に覚えています。
要するに「けものみちは怖い話」(当時テレビ欄の「原作松本清張」を
まつもときよはりと読んで親に笑われたもんでした)という
20年来の記憶ですわ。
先に原作を読破したかみさんからは
「下巻になったら次々と死んでいってやめられない」
「××は●●に消される。あんなに信じてたのに●●はひどい」
というありがた
今週末中には私も読破したいと思っております。
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けものみち (上)松本清張新潮社 | けものみち (下)松本清張新潮社 | 米倉涼子 2006年度 カレンダー | あぶない刑事仲村トオルさん町田透役東映 | 天国への階段 Vol.1バップ |
帰れない者たちへ中島みゆき, 瀬尾一三ヤマハミュージックコミュニケーションズ |
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Battle凄かったですね。
三味線の? の、曲線がなんとも。。
若村麻由美さんの涙も。。
変な所が、脳裏に残っています。
アラーキーちょっと軽い感じもしますが、不気味なとことエロいとこが合ってますかね。
大滝秀治さん、けっこう凄みのある恐さを感じます。
小滝役、市川團十郎さん、冷酷そうでいい感じ。
女将が水前寺清子さんって、笑っちゃいましたが・・
読後の感想楽しみにしています。
>久恒はいやらしい下心込みで
そっかー、原作ではそういうキャラなんですね。
そのままのキャラで演じるトオル氏も見てみたかったような、やっぱりこれでよかったような・・・。
ゆうべようやくドラマの進行に追いつきました。
第4週の愛人殺害や女帝バトルw,既に下巻の50ページ以上進んでます。
三味線のアレは「ばち」といいます(太鼓のばちと同じですね)。あれで顔をやられたらと思うと一瞬ゾクッとびびりましたね。
若村麻由美さんで(おそらく数年前にはもう)お役御免って,相当贅沢なジジイですよね。
きこりさん
鬼頭役の平幹二朗さん,ありゃ当然「特別出演」でしょうね(ていうか,一見見苦しい役とかすぐ死んでしまう役を特別出演にする慣習って何なんでしょうね。「こんな役を簡単にやるわけじゃない。気楽にオファーしてくるな」と釘を刺してるnでしょうね)。
半分強読んだ(ちょうどドラマの進行と同じくらい)現時点では,原作はすごく情景が間に浮かぶ,リアルで迫真の描写,かつ,各登場人物(久恒や民子)がそれぞれ自分にとっての謎を追い求める経緯も読み応えがあるのに対し,ドラマではかなり見やすくわかりやすく,特に屋敷シーンで映画のフィルム撮影のようなじんわりした画像(色感やテンポなど)・米米バトルなど緊張感がうまく出ていてかなり成功しているのではないかと思います。
takaponさん
> 原作そのままのキャラで演じるトオル氏も見てみたかったような、
> やっぱりこれでよかったような・・・。
仲村さんだと,あと20年後くらいでしょうかねw。
あの切れ長の目でいやらしい役をされたら
本当,こわそうです