カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

イイデリンドウに会いたくて・その2

2019-08-16 | ヤマのこと

続きです


2019.8.12(月)いよいよ憧れのイイデリンドウを目指します




この日の天気予報は曇り
稜線歩きの日に曇りってちょっとなぁ~だけど、
暑さにめっぽう弱い私にとっては好都合でもある、雨が降っていないだけ良しなのだ



大日岳をピストンする人たちは4時頃出て行った
私は本山と、行けたらちょっとその先までなのでゆっくり出発
ガッスガスの中、今日もお花たちが迎えてくれた




チングルマ



リンドウ・イワイチョウ・ヨツバシオガマ・ウメバチソウ・アカモノ



ミヤマクルマバナ



コバイケイソウ・オヤマノエンドウ・アオノツガザクラ
コキンレイカ・ミヤマシャジン・ミヤマコゴメグサ・ヤマハハコなどなど

でもなんとなくみんな終わりかけのようで・・・
急な暑さでお花たちもやられちゃったかな?





涼しいのは良いけれど、何も見えないもなぁ・・・
と思いながら休んでいたら、ガスが切れてきた



ウェーーィ!
あんな下ってまた登るのかー!



そして飯豊のデカイことデカイこと



去年三国岳から見た時も大きいなぁ、と思ったけど
近くにきてみてもやっぱりとてつもない大山塊だわ



草履塚から姥権現



ここは気持ち良い~~



御秘所は高度感ないし濡れてないから怖くない



御前坂から



登って登って



テント場を過ぎ、本山小屋でコーラを買って
小屋番さんからトマトやキビも頂いて元気注入
飯豊山神社に登ってこれたお礼を言って山頂へ向かう途中


やっと・・・



イイデリンドウに会えた。゚(゚´ω`゚)゚。



曇りだけど開いていてくれてよかった
控えめに咲く飯豊竜胆 なんて上品な薄紫色なのでしょうか

飯豊の星は小さいけれど、その輝きはほかのどの花たちよりも瞬いて見えた
二年越しの想いが叶いました




山頂は・・・安定のガス(笑)
本当は草月平あたりまでは行きたかったけど、しばらく待ってもなーんにも見えない
昨日の暑さダメージがまだ残っていたので、もう充分、とこれで戻る事にします

豪雪の影響で稜線までの山肌は急峻、と言われる飯豊
山頂から険しく伸びたダイクラ尾根の急斜面が ガスの中から見えて目がくらむ

飯豊を歩いている人たちはトレランや日帰りの方もいるし、
すごいスピードで登って行く人や日に二往復する人など
皆さん超凄い方ばかりなのは知っていたけど、
こうして実際目にしたり、自分で歩いたりして
本当にその体力精神力の凄さに驚かされました



軟弱者でもお花の力でここまでこれましたよ、飯豊さん。



来た道を戻ります



ミヤマウスユキソウも元気なかったけど、たくさん咲いていました



小屋の手前まで来ると青空になって暑い!
この稜線を灼熱の下、1週間前に大日岳歩ききったbebe家尊敬するわ!
アドバイス通りこの先の道中の為、雪渓を少し頂き保冷パックに詰めて
小屋前でエネルギー補給して三国岳避難小屋へとリスタート



三国岳避難小屋まではCT1時間30分となっていましたけど
曇り空にもかかわらず、無風区間のようで息が詰まる暑さ
こっちからは下りなのに暑くて2回も休憩をとりつつ、
雪渓手拭いを何度も取り替えながら到着



唯一嬉しかったのが、途中たった一輪だけ咲いていたヒメサユリ
とーーっても良い香りがして癒されました



三国小屋に着いて
「今晩泊めてくださーい」
と言うと、小屋番のKさん、
「あれれ?見覚えがあるよ?」





大雨の日、小屋に三人だけで過ごした去年の事覚えていてくださって
おまけに二日目にご一緒してご馳走になった新潟のご夫婦にも偶然再会
懐かしい場所に帰ってきたような、心地よい夜を過ごさせて頂きました
この前日は40人もの宿泊者、この日も15人ほど入ったようで賑やかでした


最終日



大日岳と飯豊本山
空には秋の雲



「じゃあまた来年ね・笑」

なんてKさんに言われ、弥平四郎へ下山します



(西吾妻山と磐梯山)

今回のリベンジ飯豊山
登りが辛すぎてどうなる事かと思ったけど
終わってみれば反省点ばかりのヘロヘロ山行で
飯豊はいいで~って心から言いきれなかったけど
まぁ、それはそれで~~


またいつか飯豊に登ることがあるとするならば、
夏は絶対にやめようと思うのでありました(´・ω・`)






【行程】
 8/12切合小屋6:10→御秘所7:10→本山小屋8:20→飯豊本山8:40~9:05→切合小屋11:17
 切合小屋11:56→三国岳避難小屋14:00

 8/13三国岳避難小屋5:45→疣岩山→上の越分岐→弥平四郎登山口駐車場9:45(去年より1時間も余分にかかる(ノД`)

☆覚書☆
・三国岳避難小屋:¥700 コーラ等¥500 空き缶等すべて持ち帰り 雪渓も水場もないのでほぼ常温
 今年は食事も提供されていたようだ(サトウのご飯・レトルト等・要予約)
・虫刺され:稜線~切合小屋もトンボが一杯で刺されなかったが、
 三国小屋の夕方油断してタイツから出た足首を10ヵ所ほど刺され赤く腫れあがった
・急坂の下山時間が短かったせいか、膝爆弾も破裂せず、筋肉痛もゼロ(嬉)
・今回も山専ボトルに満タンに詰めた氷は4日間氷のまま


 
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