カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

苦手克服・権現岳

2011-09-13 | ヤマのこと

2011.9.10(土)~11(日) 南八ヶ岳へ。

3週間連続で天気の悪かった週末、どうせまた直前で天気が変るんでしょ、
と油断していたら晴れ予報に!
私達がテント泊、電車バス予約ナシで行ける涼しい所といえば「八ヶ岳エリア」
金曜日の昼の天気予報で決めたけど、おかげであずさ1号の指定席は全て満席。
自由席に30分以上も前に並んで座れたものの、自由席は通路もビッチリの大混雑でした。


 
小淵沢の駅に着いたら快晴 タクシーで「観音平」へ。
タクシーの運転手さんも驚くほどの路駐の量!いったい何人が登っているのでしょう?

 
標高高いはずなのに日差しギラギラ、無風で暑い!
暑いの嫌だな・・・と思いながらも1ヵ月半ぶりのテント装備でのろのろ進みます。

「雲海」に着くと前回見えなかった富士山にお目にかかれて嬉しい。
今回は雨に降られたくないよ~(笑)

このルートは二度目なので写真は省略。雷の2年前レポはこちら
前回の反省を踏まえ、早めにおにぎりでエネルギー補給し、
順調に「押手川」を過ぎ、今回も巻き道を行ったのですが・・・・

8月末から2週間休みナシ出勤で疲れが取れなかった私に、強烈な睡魔が襲います。
歩きながらも意識が朦朧とする・・・「悪いけど、5分寝かせて」



注:クマではありません。

巻き道の登山道脇に平坦な木陰を見つけ、倒れこむように仰向けになって昼寝(?)
一瞬で意識は遠のき・・・10分位経ったらしい頃、人の声で目が覚めて起き上がりました。
こんなところで人が倒れてたらまずいですよね・・・(汗)



 
少し眠ったらかろうじて復活でき、青空に励まされて歩きだします。

暑くて暑くて大汗かいたところで「青年小屋」到着。
前回はここでダウンしたけど(ココ相性悪いのかな・笑)、今回はまだ先があります。
晴れてるうちに、急いでテント設営し出発です。


権現岳が見えてます!天気が変らぬうちに急げー


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テント場からアタックザックで出発。
身軽になったものの、疲れのせいか?暑さのせいか?なかなか辛い登りです。



ここはのろし場?これから進むザレた斜面が見えています。


ザレ場を黙々と登ります。この頃また睡魔第二段が襲ってきて辛い。
でも今度は寝てる場合じゃない緊張しなければ!


ザレ場を越えると初めての鎖場?下から見上げるとずいぶんな壁に見え「どこまで登るの~」な気分でした。


西ギボシを巻くように進むと、高さのある鎖場登場。
だけど足場があるので鎖はいらない程度でした。


その先の東ギボシを回り込むような登山道も右斜面は緩く、高度感もない。
2年前、なんであんなに怖がっていたのか?と思うほどでした。
むしろ怖いのは私の体力のなさです(笑)


ガスの中、無心で登っていたらぱーっと晴れて、目の前に小屋が見えて嬉しかったー


分岐に到着。山頂はもう目の前


やったー!権現岳(2715m)までこれたー!ガスガスだけど嬉しい


さっきはあのテント場からここを見上げていたんだよね、ヤッホヤッホー!!




山頂から眺める今歩いてきた道。
こうして歩いた道を振り返ると、いつも歩けたことに感謝したい気持ちになる。

山頂を後にすると雲が流れて・・・



わーい。赤岳さんコンニチワ昨年はお世話になりました。



やっぱり迫力ある~~~~



キレットにズームイン 旭岳?の山頂にたくさんの登山者が。
すごいなぁ。

 
宙に浮いたように見えるゲンジー梯子と稜線。ここを通って赤岳まで行ける人、尊敬しちゃいます。


さて、この達成感を完結させる為に山バッチを買いに行きましょう。

 
NETで見ていたよりも実際はしっかりとした「権現小屋」
小屋番さんも素敵な方で、静かなこの小屋に泊まるのも良かったかなぁ、と思いました。

 
帰り道、小淵沢の駅からほぼ一緒だったカップルとすれ違いました。
今夜は権現小屋に泊まって明日、キレットを行くそうです。
「小屋が見えたらもうビール!とそればかり」と言ってた山スカの彼女が可愛かった。またどこかでー

 
さてまた同じルートを戻ります。


遠目で見ると高度感ありそうですが、斜面は草つきでもし落ちてもすぐに戻ってこれそうです(笑)



ただいまー、我が家。



乙女の水で顔を洗い、一番楽しみな(笑)山後のビールタイムへ

 
いつもたいしたものは作らないので恥ずかしいのですが・・・
今日もいつもと同じポテトサラダ&焼肉。〆はフォーーーー(古)



一晩中月夜の明るい夜でした。


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朝はガスが強く、残念ながら富士山も拝めませんでしたが、7:00頃からやっと青空が見えてきました。


今日は編笠経由で下山です。


権現さんありがとー、楽しかったです


山頂に着くと真っ青な空!阿弥陀~中岳~赤岳も。
前回何も見えなかったので嬉しい


雲がこっちに向かってくる。


快晴ではありませんでしたが、遠くにうっすら槍の姿が。

朝のすがすがしい景色を堪能し、お名残惜しいですが帰りましょう。



このコースは初めて。きついですねー。
ここを登ってきてたら青年小屋でもうビール確実です



押手川は大混雑。20人程度の団体さんがたくさん登って来ていました。


 
「雲海」からは初めて通る道で下山。
展望台に着いたけど何も見えませんでした・・・なにが見えたんだろう?富士山かな?


穏やかな表情の石仏様に見送られ、無事スタート地点へ戻りました。

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観音平からタクシーで「延命の湯」へ。



茶褐色のお湯でのんびり汗を流し、数週間ぶりの青空の下の山歩きを締めくくりました。


高度恐怖症にはなぜか無理だと思っていた権現岳、
諦めていたものが一つクリアできて、自分にとって価値ある一日となりました。


おしまい。



【行程】小淵沢駅8:50→(タクシー¥3200)観音平9:50→押手川11:50→青年小屋13:20
    テン場出発13:50→15:20権現岳15:35→テン場16:35
    青年小屋7:00→7:35編笠山8:10→押手川9:10→観音平10:30
    (昼食・休憩・昼寝含む)