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今、この場所から・・・

いつか素晴らしい世界になって、誰でもが望む旅を楽しめる、そんな世の中になりますように祈りつづけます。

さんぽ道の怪

2015-01-22 11:50:05 | 小品集 (小説)
 <身も心も寂しい時には、美しき人、あなたがいてくれる、幸せ>


大寒に入って寒さがやけに体にこたえる、心も体も、ちじこまって、ふと、何も考えずに窓越しの風景を見てるが、頭の中でも寒さで凍り付いたか、言葉が霙交じりの冷たい雨が降ってるように消えてしまって、頭痛さえする。

ふと「さんぽ道の怪」なる言葉がなにげなくうかぶ!
これは何?なんなの?どこからきた言葉?

わからない、ぜんぜん思い出せない!

そこから、わたしの妄想が始まってしまった!!!

毎日のさんぽには見慣れた風景をたどりながら歩く、なんの変化もなく見えていても何かが違う、そう、例えばある家の塀には昨日までなかった傷、少しだけ白く色づいた、ひっかき傷!

それも1mにも伸ばされた傷あとはだれがつけたのだろう・・・

そういえば、さんぽ道を少し戻ったところにはこんなたて看板があったように思い出した。

「ひき逃げ事故の目撃された方へのお願い」

1月3日、午前3時ごろ、この場所で自転車に乗った60代の男性がひき逃げされています、心当たりの方、または目撃か、不審な物音を聞かれた方は最寄りの交番か○○警察署にご連絡をお願いします、確かそのようなことが書かれていたような?

果たして、この塀に付いたひっかき傷があのひき逃げ事故につながるものなのか、あれいは、ここのおうちの方の運転ミス?だったのだろうか、気になる、気になる、が私には「午前3時の出来事」は到底わかるはずもなく・・・

なにしろ、私には夜道を歩くことなど10年前から無いし出来ないのが現実だ!

今日のさんぽ道、冷たい雨に打たれてる「事故の目撃者へのお願い」看板が電信柱に括り付けられているのに、なぜか、看板の支柱がふたつに折れていて、かなしげにうな垂れているように見えた、さんぽ道の怪!!!