今、この場所から・・・

いつか素晴らしい世界になって、誰でもが望む旅を楽しめる、そんな世の中になりますように祈りつづけます。

ビョンホンさんの『美しき肉体』

2014-04-25 11:51:10 | 「美しき人」からのおくりもの

★以前に書いた記事ですが!今の時期はなんだか寂しいので「美しき人の美しき姿」に癒されて・・・みたいのかも???

ビョンホンさんは今、アメリカにご夫妻で滞在ですね!
「ターミネーターの新作に出演、あの、シュワちゃん!と共演ですから、今からとても楽しみに待っています!
日本公開まで元気でいなくては!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


世の中は、ゴールデンウイークの長い休みを思わぬ、出来事、豚インフルエンザで、予定をかえなくてはと、戸惑っている方も多い事でしょう・・・

この長い休みを、韓国への旅を楽しみにされていた方も・・・
私も十数年前までは、この時期は特別の楽しい思い出が多くあります。

今は、何の予定もたてる事も出来ませんが、ビョンホンさんの2冊の最新の写真ブックをゆっくりと魅せられて、過ごし、想いをはせる日々に・・・

それにしても、あの、ギリシャ彫刻のような 『美しき肉体』 をつくりあげて、その姿を維持して行く事が、想像以上に物凄く、大変で、過酷だろうと、ただただ,感服、感銘しています。

私は、登山やロッククライミングに夢中だった頃は、ビョンホンさんほどではなかったけれど、毎日のトレーニングと体づくりは、欠かせない事でした。

もちろん、プロの方についてなどは無理な事、経済的にも、時間や家庭の事情もあり、自己流!本や、岩登りや山の仲間から聞いた事で良いと思われることを私なりに取り入れて、たとえば、スクワット、階段登りおり、テーブル懸垂、本棚のぼりなどなど・・・
もちろん、ダイエットもとても大変な事でした、私の体は、いわいる水を飲んでも太るタイプの体ですので、それに、ある程度、筋肉がついた体は痩せる事がとてもも難しいのです。

ビョンホンさんの「肉体改造計画」で述べられているように、脂肪分と炭水化物を極力避けて・・・

あまり細かくは書かれていませんが、あの美しい肉体をつくりあげて、維持して行くのには、精神的にも、想像を絶する、自己コントロールが必要だと思います。

人間の体は、食べ物を食べなければ、必ず痩せると言っていい!!!
けれど、肉体は、滅びて行く事を自然にキャッチして、体自身が防衛して、新陳代謝を極端に抑えるのです、自分の意志とは関係なく!!!

それと、食欲を抑える事の苦しみは精神も壊します。

もちろん、ビョンホンさんは、そういったことすべてを研究されて、プロの指導を受けながら体作りをなさったのでしょうが・・・

ビョンホンさんは俳優として、感情をもコントロールするわけですから、人間の体は時には、食べる事に満足しなければ、気力が落ちて行くのです。

感性や感情表現を豊かにして行く事の難しさをも考え、思った時、本当に凄いお方です、ビョンホンさんの人間力に、私は心揺さぶられて、感激して涙が流れます。

私は、長い間の無理なダイエットと間違った体作りから、病気になってしまったけれど、もちろん、体質的に、糖尿病になりやすさも関係してはいた事も事実大きいけれど・・・

けれど、どこか、気持ちの上では、『これ以上の頑張りは無い!と思える生き方が出来た事に、満足している!』
そんなふうにも思えるのです。

人間は、たぶん、命が終わる時まで、何かを求め続けるのでしょう・・・
その時に、自分自身が納得出来る生き方をしていきたいものです。

ビョンホンさんも、どうやら、心のうちで、いつも、そんなふうに 『自分に対して、これでよいのか?』と、問いながら、前を向いて、前進しているように、私には思えるのですが・・・

こんな素敵な方にめぐり逢えた事に感謝!!!


葉巻煙草 (短編小説)

2014-04-21 13:13:31 | 短編小説集

3年ぶりの再会したふたりは無言のままテーブルに向き合いながら食事するぎこちないしぐさが今の自分ではどうすることも出来ない、気持ちがかみ合わない、とまどい、あれほど再開を待ち望んでいた私、だが現実は長い時間が過ぎて行った事を思い知る。

お互い、相手の顔さへまともにみることを躊躇してしまう、どこかで変わってしまった気持ち、向き合いながらの食事でも何を食べても砂を噛む、そんな言葉がにあうように、味すら感じないほど苦痛になる思いがひどく心を暗くする、ただ虚しく、無駄に時間だけが過ぎて行く、どんなに愛しさが私の胸の中で大きく育っていたとおもい違いしていたのだろうか・・・

お互い言葉にこそしないまでも、ぎこちないおもいと息苦しさはやはりふたりは同じ思いだったのか、突然、弘樹が先に席を立ち、由布子は予測はしていたことだけれど、あわてて、すぐ後を追いかけたい気持ちとは裏腹に体が動こうとしない、少しだけ時間を置き席を立った、わずか1分ほどの時間がひどくながく感じて永遠に続く、不安と気まずい感情が由布子の体ぜんたいを硬直させていた。

由布子はぎこちなくふらつく体と感情を弘樹にきずかれないように、わざと明るく元気に!
「弘樹、お待たせ!」
「私も車に乗せてもらっても、いいのかしら?」

そんな、くだらない言葉を口にしながら、弘樹は運転席に、由布子は隣の席に座った、重苦しい空気のなか、由布子の強引な行動にも無反応、だが弘樹の運転する車はゆっくりと走り出した・・・

ふたりは無言のまま、車のエンジン音だけが響く、擬音とタイヤが道をはむ空気の摩擦音が由布子を責めているように息苦しい・・・

無言のまましばらく車は走った。
すると、突然、弘樹は言葉を荒げて言った!!!

「あの時、君はなぜ来なかったのだ!」
「僕は、ながい時間、あの場所で待っていたのに!」

由布子は驚いた、そんな約束をした覚えがないのに?

あの頃、そう、ふたりはいつも一緒だった!
職場が一緒で、営業職だからふたりで車に乗ることが多かった、時には由布子の運転で車を走らせる事も多くあった。

あの日は確か仙台に出張だった、それまでに何度も訪問した会社、ふたりが担当した営業先だったが中々契約が取れずに、時間と問題ばかりが多く、弘樹と由布子をひどく落ち込ませていた。

東京に帰る時間がなくて、仕方なくビジネスホテルに泊まる事になったが、時期が、仙台の七夕まつりにぶつかり、部屋が1つしかない事と出張費を節約する為にふたりは同じ部屋に泊まった。

それまでは意見のくい違いでもめる事もよくあったが、同じ仕事を進める仕事仲間として付き合うだけの、異性としては想い求めあう事もない仕事仲間で共にいろんな面で見識を高めあう同志だったはずなのに、ふたりはいつからなのか気づかない心の変化に驚きながらも、グラス一杯のワインに酔い、いつしか自然なかたちで唇をかさねた。

けれど、それ以上の関係には進まず、お互いの感情を抑えて、静かに時間だけが過ぎて行った、複雑な、そして不安と幸せな感情がからみあいながら・・・

翌日のふたりは何事もなかったように冷静でお互いの能力を最大に活かして仕事の成功につなげ、契約は成立出来た。

その日の午後、軽めの昼食、ミックスサンドイッチとコーヒーをふと目に止まったこぎれいなカフェで済ませて、東北自動車道を車は飛ばし気味に走った、由布子はいつになく気分が高揚して自分を落ち着かせたくて何度も深呼吸してることが気恥ずかしくて、10センチほどウインドーを下げて外の景色ばかりを意識的に見ていた。

やはり弘樹も同じような気持ちの高ぶりからか、アクセルを踏み過ぎては離して速度を落とす動作を繰り返していた。

やがて、安達太良サービスエリヤにいきなり入った、由布子は弘樹のすこし乱暴な運転すろすがたに驚きながらも、この二日間の時間の流れや出来事を思い出しながら、落ち着かぬ想いと幸福感を味わえる事の喜びをどう表現して弘樹に伝えようかそのことばかりを考えていた。

お互いの用を済ませて、約束したわけでもないが、なんとなく売店をのぞいてみようと、由布子の足が無意識に動いたその先には弘樹がひとりでサービスコーナーの丸いテーブルに向かって座り紙コップの飲み物を手にしながら由布子を見ていた。

「あら、ここにいたのね!」
「何か、おみやげ、買ったの?」

不用意に出た言葉に、由布子はすぐに後悔した、確か、弘樹の家族は飛行機の事故で両親と妹を亡くして幼くしてひとりになったと聞いたことがあった、身寄りもなく孤独だとも聞いた!

由布子には家族がいることがあたりまえのことで何気ない母との言い合いや妹の我儘に苛立ちを感じて、ひとり暮らしが夢だけれど、おそらくは叶うことがないと贅沢な思いだと諦めたりもする。

弘樹は由布子の不用意な言葉にも、無反応を決め込んだように、紙コップの飲み物を一気に飲んで言った!

「この先の運転は、君に任せるよ!」
「大丈夫だよね!」
「すこし、寝たいから、頼むよ!」

そう言いながら、弘樹は不機嫌に席を立って、車のじょしゅ席に乗り込み座った、由布子の返事など聞こうともせず・・・

いったい何が不満なの?
仕事だってうまく行って、契約だって取れたし、由布子は弘樹の急な態度の変化がわからずに戸惑っていた。

しばらくふたりは無言のまま車は走る、さっきまで寝たふりをしていた弘樹はいつも持ち歩いてる、ビジネスバックを膝に乗せおもむろに開き、重厚で高級そうな箱から一本を取り出した!!!

「それは私が今までに体験したことにない、かぐわしいにおいがして」
「甘いような、それでいて、表現の出来ない香り」

それを手にする弘樹はしばらく無言で眼をとじたままだ!

そして弘樹は言った!!!

「由布子、これなんだかわかるか?」
「チョコレート、だと、思っただろう」
「どうして、私にも一つくれないのだろうと思ったろ」

残念だけど、これは、チョコレートではないんだ!

「これは、父のかたみの葉巻煙草」
「今まで、誰にも、みせたことが無いけど」
「由美子にだけはみせてあげるよ!」

「とても、いい香りだろう!」
「僕は、特別によい仕事が出来た時だけ開けて、においをかぎ、父に報告してるんだよ!」

それからも私と弘樹は仕事のパートナーとして行動を共にしたが、なぜか、恋人になるきっかけがなく、私は、別の会社に転職したが、私は弘樹への淡い恋心が忘れられず、今も独り身の独身だ!

今もって、いつ、どこで、弘樹と会う約束をしたことが本当なのかわからない、不思議なことだ!
今回の再会は私が弘樹に逢いたいと願い、偶然の再会を神が授けてくれた、そんな風に思えるのだが・・・



                <完>





ドラマ、アリスの棘

2014-04-15 11:45:50 | ひとりだけのシネマ(ドラマ)館


先日、何気なく見たドラマ『アリスの棘」はひさしぶりに見ごたえがあり、面白かった!

眼と耳がダメになってからは、言葉が聞き取りにくいために日本のドラマを見てもなかなか理解できなくて、観たいドラマがあっても諦めていたが・・・

大きい画面で字幕をなんとか読めるから助かる。

つづきが楽しみなドラマだ!!!
上野樹里さんも大好きな女優さんだし、楽しみが出来た!!!

名も無き青年の死に捧ぐ

2014-04-13 15:26:26 | ひとりごと


遠い地の果てより
ただひたすらに彷徨い歩く

たどり着いた場所は空高き雲の中で
極寒が襲う地獄と苦痛に耐え
君は何を夢見て命の旅を飛んだのだろうか

ひとつの命が消えてしまった

名も無き青年の死を詠む私も又絶望と希望とのはざまで
君の命を深くおもい感じた穏やかな春の日の午後

いきとし生けるものすべてがお幸せに

けれど地の果てを彷徨いながらも厳しさがつのるばかりの道がつづく
疲れ果てて何度幻を見ただろうか、君の強き足さへも動きを拒む

願わくば君の命がつきるときまで青空と夢の地をみていたと思えたら
残酷な地球が理不尽な生命の誕生を選んだ事をおもい悩まずに

つぎの命の誕生を願い喜ぶお幸せにと

 ☆ ☆ ☆

眼がダメになって、もう何年も新聞をよむ事をあきらめていたが、今日の散歩から帰宅して、疲れているのですこし休んでから家事を(できることはあまりないけど)やろうかと、イスにかしかけて、ふと、テーブルのうえにある新聞にめをやり「空から降ってきた男」の見出しが気になった。
重い特大の天眼鏡を出して、この記事を何度かに分けて読んでみて、あるショックと共に命に重さについて考えさせられて、遠い地、見知らぬアフリカの今を考えてみた。

「毎日新聞、4月13日朝刊、空から降ってきた男のきじ、アフリカからロンドンへ飛行機の車輪格納庫に隠れて密航し、6300mの上空から落ちて亡くなった青年の生きてきた道について書かれていました。

桃源郷、フンザの風 (5)

2014-04-10 12:37:06 | 山、人、幸せな出会い


インダスの分流にそって
くずれかけた細い岩道がつづく

灰色の山すそには
淡いピンクと薄グリーンの帯が美しく揺れる

すこし高い台地にたって見上げる

遠くには大きな白き山々が光輝き

山里にはアプリコットの花びらが風に舞う
美しき大地フンザの風が谷を走る


 ☆ ☆ ☆


冬の寒い中を筑波山に行ってみたいと毎日散歩頑張ってたけど、やっと春が来て散歩も楽になると思っていたけど、私の体はひどく体調が悪い、気力をふりしぼって頑張って30分歩くのが大変、体調が良くなるまで、とにかく頑張らねば・・・

桃源郷、フンザの風 (4)

2014-04-07 12:03:23 | 山、人、幸せな出会い
         
<今も、ウルタル峰を望むホテルには長谷川さんの写真が飾られているのだろうか?>


元気だった頃、1990年代、もう20年以上前になってしまったが、2度、パキスタンを山旅して、その印象は今も忘れがたく、私には強烈な印象で記憶に残っています、3度目を計画したけれど実現はできなかった、2回の山旅が私にはあまりにも過酷な旅だったので、2回目の旅を終えて帰国したその日にわが娘に頼み込んでおいたから・・・「おそらく、又、パキスタンへ行きたくなるだろうから、その話が出た時は、絶対に私を止めてね!今度、パキスタンへ行ったらおそらく私は生きて帰れないと思うから、絶対に留めて!」と頼んだほど、過酷で、それでいて不思議な魅力と感動が忘れられない、私を今でも虜にする場所です!!!

山の師である長谷川恒男氏が眠っている場所でもありますが、大自然の過酷さと魅力が私にはあまりにも偉大過ぎるほど肌で感じ、生きる事の意味を今思えばあの風景の中でおしえられた気がします。

旅をしている時は、現実の厳しさや苦しさや楽しさ、素晴らしさで、いろんな事を深く考えられずに日々あの自然の中に溶け込んでいたのだろうと思う。

高山病と暑さや寒さ、そして、荒涼とした風景は、不思議なほど美しく広がっていく世界、場所だ!

昨日、DVDで映画「トップガン」を観ようと思っていたが、つい、寝てしまって、時間が過ぎて,観逃してしまった。

まあ~何度も観ているので、さほどがっかりはしないけれど、この映画の主役の「トム・クルーズ」の大ファンの山仲間だった友人がいて思い出すが、お年はおいくつになるのだろうか、確かに、カッコイイし、綺麗で、ハンサムだが、やはり、私はふつうの映画俳優としか感じ取れないのだが、人それぞれ感性が違うのだろう・・・

けれどこの「トップガン」と言う映画というより、テーマ曲になるのだろうか、あの独特な音楽(リズム?)が私には特別に思い出がある!

山の師である、長谷川さんが、ウルタルへ旅立つ日、成田まで見送りに行った時、長谷川さんが何気なく言った言葉!

<オオ!珍しい人が、来てるな~!もう、逢えないと思って見送りに来たのかあ~>

確かに長谷川さんは何度も、海外遠征に出かけているが、私は、見送りも、お迎いにも行った事が無かったけれど、あのウルタルへ向かう日、その時は、不思議と、長谷川さんが出かける日の朝に、私は突然、見送りに行こうと思いたち出かけたのだった!

そして、長谷川さんは、ウルタルで、雪崩に巻き込まれて、帰らぬ人になってしまった、

私は、長谷川さんを見送りに行った日、なぜか、どうして聴いていたのか思い出せないけれど、この映画「トップガン」のOSTを何度も、何度も、聴いていた事が、今、思い出している。

パキスタンでの旅の事は本当にたくさんの思い出があり、何度でも書きたくなりますが、なんだか、悲しい事の記憶とあの魅力的で不思議な世界に触れられたことはたぶん私の心の財産、宝物なのでしょう・・・

今の私は脳梗塞や心筋梗塞をわずらって、眼、耳、がダメになって体も不自由で散歩する事ぐらいしか叶わないけで幸せだ!

人生には時として理不尽で耐えがたい事も起きますが、生きていればこその思いで、気分を変えて、明るく、前向きに、さて、今日は何をしようかな~~~

桃源郷、フンザの風 (3)

2014-04-04 12:57:33 | 山、人、幸せな出会い


灰色の大地は人を拒みつづけ
はるか遠くに雪山を望む

山と山との谷間をくねくねと走る車は熱風と冷気をごちゃまぜにしてながい一日が終わる

何処かで見たような風景が車窓から飛び跳ねて不思議を記憶した
そうだあの谷は「風の谷のナウシカ」

きのうと今日の間には夢の世界が広がる

フンザの風は私に不思議と現実を魅せて
今も私を戸惑いと夢、幻にする

桃源郷、フンザの風 (2)

2014-04-02 12:11:53 | 山、人、幸せな出会い


一歩前へ踏み出せばガラガラと崩れゆく足元
1000mの谷底へおちて行く恐怖

絶え間なく叫ぶ爆音は雪崩が雪崩をよび
荒涼とした世界は相反する大自然の叫び

この大地は小心者の私を受入れる事を拒み
激しく痛めつける苦しみは自然との調和など望むすべもない

一瞬の命の危うさにも少しずつ少しずつ歩み祈る

灼熱の太陽がこの身を焼き尽くして蜃気楼が
運びくる風を見る私は今何処に向かうのだろう

苦しさと喜びとそして悲しみの場所へ一歩又一歩
この体に刻んだフンザの風は山の師の記憶の声