今、この場所から・・・

いつか素晴らしい世界になって、誰でもが望む旅を楽しめる、そんな世の中になりますように祈りつづけます。

暗黒の脱出、宇宙を見る

2016-07-23 11:03:18 | 山でのいろいろ

今でも時々夢の中で恐怖になる
猛吹雪の中で
私は雪の谷底へ
もがけばもがくほど
深い、ふかい、
暗黒の闇

気がつけば
見上げた
宇宙からの手がのびて


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写真、近藤謙司さんからおかりして・・・


ホワイトアウト

2016-01-18 12:15:28 | 山でのいろいろ

(残念ですが、このころの冬山の写真がないのでネパールでの写真を・・・)

 ☆ 

ここ関東地方でも今日は寒くて雪が10センチ?ほど降った
今の時間は雨になってしまったから、とけ出してるようで、ぐちゃ、ぐしゃ、の街を少し歩いてみる。

家に帰り、ほっとして瞳をとじてみる
遠い昔、元気だった頃、多くの雪山を歩いて
時には、吹雪や今日のように重たい水分の多い雪に疲れ果てて山の避難小屋にたどり着いて、燃やす薪もなく、寒さに震えて、眠れない長い夜に耐えたことなどが次々と頭に思い浮かぶ。

あれは多分、今頃の時期だったろうか
出発の時は快晴、だが天気予報ではあれる模様と出ていた
やはり、天気予報は見事に大正解だった

入山日は無風状態の青空の中を宝剣岳を快適にわくわく気分で登り山小屋で快適に過ごしていたが、夜半から風は徐々に強まってきた。

朝、小屋を出る頃はまだ吹雪だと言えるほど天候ではなかった。
雪の降る中を木曽駒ケ岳を目指して歩き、山頂まではさほど苦労せずに登れたが・・・

大好きな山域なので、四季をとうして、何度も歩いているので甘えがあったのだろうか・・・
木曽駒ケ岳の山頂で小休止をとり、下山し始めた頃から風も雪も急激に強くなって、何度も体が風にあおられて、やがて、前を歩く同行者の姿も見えなくなって・・・

<ホワイトアウト>
なんとか、千畳敷への下山路に来ているはずが?
3回も同じ場所を歩いていた
どうどうめぐり?

幸いなことに同行者とはザイルでつながっていたので、はぐれる事は無かったけれど
あのもの凄い吹雪の中、自分以外は<灰色?白い?>どちらともいえない
精神状態がバラバラになる、怖い思い出のホワイトアウトの世界

その後の山でも何度か同じような経験をしても、雪山、岩山は楽しくて苦しくて怖いけれど
体がボロボロになってもやめられず、高みを目指していたが・・・

私には登山の才能も体力もなかったのでしょう
今、思う事は、山で死むことが無かったのが不思議なほど幸せだったと思う
まあ~確かに、怖がりの意気地なしだから・・・

たくさんの思い出と体験できたことが
宝物で感謝です。







昨日の事のように

2015-11-23 17:29:33 | 山でのいろいろ

少しだけ歩いてみる
歩ける事はやはりうれしい
雨模様の中
ふたりは言葉も無く歩く
傷ついたふたり

ああ~もうダメなのか
そんなことは無いはず
晩秋の寒さが痛い
何も見えないほど
深い、ふかい霧の中を歩く

さっき休んだ場所に
戻ってしまったみたい
さ迷い歩く
誰もいない
もう夜なのか
暗い

ずーとむこうに
光が見える
あれは幻なの

あさい眠り
わけもなくみる夢
昔、歩いた山を
今、夢の中で歩く
際限のないドラマのように



私の知るイスラムの事

2015-11-16 13:55:00 | 山でのいろいろ


<この子らにアルカイダの影響を受けることなく、健やかに暮らせていてほしい!>


昨夜からめまいがひどくて、更新したいけど、言葉が出てこない。

またしても、パリでテロが起きてしまった、訪れた事のある街での事、やはり気になってしまう・・・
テロはどんな理由があっても許される事ではない!

このことで、イスラムの人々に悪い印象を受けてしまう事がとても心配です!

下の記事は、以前に書いたものですが、改めて今日載せました。

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今、テレビなどで毎日イスラム国での日本人拘束テロのニュースを見る、私たち一般人はニュースなどで知る、眼に見える事しか世界の現実を知ることはできませんしその現実を信じる事しかできませんが、眼に見える事の裏側には国と国との駆け引きや権力争いもあるのでしょう、今の私に出来る事は私の知るイスラム教徒の人々の大半は良きイスラム人だと思うのです、ではなぜ、あのような過激で残忍なイスラム教徒が生まれてしまうのでしょう、私には本当の事はわかりませんが、貧しさと富の差があまりにも大きすぎる事で心にひずみが出来てしまうだろうか・・・

どうかお二人が無事に解放されますようにお祈りしています!

シリアやイラクではないけれどいまから20年ほど前になりますが、パキスタンへは2度行きました、私の不確かな知識ですがパキスタンの方々の多くはイスラム教徒だと思います。

2度のパキスタンへの旅は4000m~5000mの山をいくつか登山する山旅でした、その時の現地のスタッフが15歳~60歳くらいのパキスタンのガイドの人たちでした、美少年もいれば、いかついちょっと怖めの男性だったり、けれど私の手をしっかりと握りながら4000mの高地をたいまなく起きる落石を避けながら走る姿は本当に頼もしい人たちでした。

落石の恐怖と高山病に苦しみながらも生き延びて無事に帰国できたのは彼らパキスタンの優しきガイドさんの責任感と存在を忘れることができません、まだまだ、たくさん書きたいことが山ほどあるけれど今の私には眼がダメなので長い文を書けないのが残念です。

いろんなところでイスラム過激派によるテロが起きていますが、そのことによってイスラム教徒のイメージがゆがめられることは間違いです。

暴力は暴力と憎しみの連鎖をつくり広げるだけだと思います。

今、穏やかに暮らせる日本に生まれた事を感謝しながら平和を祈ります。

あえき苦しむ私の手を
しっかりと握りしめてくれた
美しき少年は今

君は今しあわせだろうか
微笑みながらおねだりして

私をとまどわせて手渡した物
いつの間にか生きる事を学び
イスラムの生き方に

戸惑いながら私は
君たちが大好きになったよ

優しい巨人たち

2015-11-13 10:53:00 | 山でのいろいろ

ネパールでの大地震から7か月になります。
もうすでに冬が来ているネパール
復興も進まずに、寒さに耐えているのでしょうか

私は3回のヒマラヤの山旅でネパールの美しさに出会えました
思い出はダイヤモンドの輝きでよみがえります

今、現実のネパールは厳しい現実に耐える日々でしょう
私の出来る事はブログで書くことくらいですが
ネパールの一日も早い復興を願い祈ります

近藤謙司さんたちが

≪しゃくなげプロジェクト≫を立ち上げて

今現在も応援しています。

どうぞよろしくお願いいたします

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写真は近藤さんからお借りしました
地震が起きる直前、、エベレストを登山中の「優しい巨人たち」です
写真に映る方々も、奇跡的に無事で帰国されて、
今もご活躍されているでしょう・・・
ネパールの今を心に刻みながら・・・




分水嶺

2015-09-20 11:53:00 | 山でのいろいろ

今日の青空
世間では秋の大型連休
たくさんの山家さんも山の中で
どんな思いで歩いてるのだろう
秋の日はどうしても山への想いに

あれはもうどのくらい前のことだったか
わたしが山にあこがれを抱き始めた頃

分水嶺
ただこの言葉に魅かれて
今はもうどんな小説だったかも忘れてしまったけど
<甲武信岳>を題材にした物語だったと記憶してるけど
最近の私は物忘れがひどいので記憶違いか?

3人ほどの知人と今頃の季節だったか、甲武信岳へ向かったが!
年かさの男性がリーダー
その頃の私はただ、山への憧れだけは強かったけど「登山の知識はゼロ」
連れていって!ついてきます!
これから出かける山の地図さえもよく見てい無かった。

あの頃の私は「国土地理院」の地図があることさえ分からなかった。
(今は、わかりやすい登山地図がたくさん出ています)

日帰りでは行けなかったので、夜行列車でうとうとして、バスだったかどうかも記憶してない。
とにかく、甲武信岳の登山口について、歩き出したが、どうも、おかしい!
少し歩くと、道がなくなって、藪
また、登山口まで戻り、別の道を探して歩くが、この道も、藪
そんなことを何度か繰り返していて、時間ぎれで、甲武信岳登山を諦めて帰って来た。

あの時、自分の山へのとりくみ方や不勉強だった事を、反省して、
最低限、登ろうとしている山の事を調べ、地図を見て、歩くコースを頭で覚えるのだと!
実体験で、勉強できた<幻の甲武信岳>

甲武信岳は私には縁のない山だったようで
その後、何度か登山の機会があっても、直前で行けなくなり、私には登れずの山
<甲武信岳>

秋色に染まり始めた山の風景を思いながら
遠い、遠い、昔の、無知で愚かな、苦い記憶
けれど、なぜか、憧れを抱く<分水嶺>

今頃、どんな山人が、山ガール?あの甲武信岳の頂をめざし
どんな想いを持って歩いてるのだろうかと
ひとみをとじて想像してみる、爽やかな風を感じたような気がして・・・


山と雷

2015-08-12 11:47:51 | 山でのいろいろ

世間的には今の時期
大人は、お盆休み
子供は夏休み

世間的でない我が家は
お盆休みも夏休みもない
相も変らぬ日常だ

元気だったころは
夏山登山に出かけている時期だった

最近の山は天候不じゅんのようで
思わぬ山で下山が出来なくなったりの
ニュースを聞く

山は予測できない事がおきる
昔はつゆ明け10日は晴天が望めたものだが
いつのころからなのか

どうも、この言い伝えもあてにはならないようで
天候は荒れもようの山が多いようだ

夏山登山の一番良い時期
事故のない安全登山を祈りたい!

だいぶ、前置きが長くなったが
夏山登山には雷はつきもの
一時的な土砂降りも

私も数えきれないほど
雷や土砂降りにあっている

ひとつ、ひとつ、事例を書けないほどたくさんの経験をしているが

上手く言葉で説明できないけれど
たった今まで青空であっても
突然、雷がやってくることがある

その瞬間を予測できるのは空気感だ!
湿っぽい空気感、
腕や足の産毛がアンテナがわり

私の場合、あの空気感を感じたら
注意して、出来るだけ安全な場所へ身を置く

山を歩き、自然を愛でる事は
隣り合わせで危険があることを
頭の片隅にいつも怖がりの弱虫がいたから

50年もの間、山とお付き合いできた
たくさんの思い出と共に、
怖いめにもあってるけど、今の私でいられる事を

夏山のニュースを聞くたびに
切なさとなつかしさで
あの頃に、あの場所に、飛んで行ける

雲のかたち

2015-07-26 13:28:37 | 山でのいろいろ

今朝の散歩で
空を見上げて
何の変化もない空

本当はいろんな世の中を
覆い隠してふわふわと
風もなく

空気さえ重い

いつの頃だったか
見たこともない雲の形

不吉さをよぎり
風が渦を巻き山肌から
私の足を奪い去る

ただなすすべもなく
岩かげに身を託して
富士の山でみる雲

心配です、ネパール

2015-04-27 12:25:01 | 山でのいろいろ

今回のネパールの地震災害、とても心配です。
あまり情報が伝わらない中で、時をおくごとに、被害の大きくなるばかり、今何もできない事がもどかしいです。
どうか、ひとりでも多くの人命が助かりますように祈ります。

私は元気だったころに3回ほどネパールへ登山、山旅をしています、エベレストは登れるほどの力は無いので、せめて、近くで美しい姿を観たいと近くまで山旅をしたこともあり、どうしても、心配になります、今、エベレスト登山隊として「近藤謙司」さんが隊員数名と共にエベレストのベースキャンプにいますが、ものすごい
大きな雪崩だったそうで、命が助かっただけでも本当にさいわいでした。

ルクラという村からエベレストのBCまでトレッキング道もおそらくは地震の被害で山崩れや登山道がなくなっている場所も多くありそうです、今までたくさんの危機を乗り越えて来た経験から、今回も無事に帰国してくれると信じています、今、ベースキャンプで救援活動に励んでいるとのこと、眼を閉じると近藤さんの的確な判断で動く姿が浮かびます。

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眼の調子が悪くて、書きたい思いが多いのに残念です、又眼の調子のよい時に、ネパールでのことを書かせてください・・・




近藤さんの登山隊は無事のようです。

2015-04-25 20:25:01 | 山でのいろいろ

今、エベレストを登山中の近藤謙司さんの登山隊の皆さんは無事のようですが、ベースキャンプが地震の影響で雪崩が起きて被害があったようです。

今年のヒマラヤは天候も安定しないようですし、大きな地震が起きて、心配です。

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写真を整理していたら、少し、ネパールの山旅の写真が出てきたので載せてみました。
ゴーキョ・ピークに登った時の物のようです、古い写真ですが・・・








あの日・・・

2015-03-02 15:00:03 | 山でのいろいろ

あの日私は何を考え何をしていたの
永い時が過ぎて、それでもふと思い出すの
吹雪の中をあえぎながら高みをめざし歩く
背丈よりも高い雪壁を何度も何度も乗り越えて
粉雪は渦をつくり私を飲み込む

山の魔ものが私を呼ぶ
ふかい、深い、真っ白な渦が私の足を縛りつけて
身うごきさえできない、がんじがらめの私がいた
吹雪はさらに激しさを増して
ほほに突き刺さる氷雪は刃に変えて
寒風が運ぶ無音とごう音を絶え間なく聞く

二月の終わりはいつだって山の中
誰かに背中を押されたわけでもなく
私自身が選んだ道だったけれど
あの日、あの時、一瞬を分けた運命
誰が予測できただろうか悲しみの瞬間を

そして奇跡が生まれた
山の魔ものが手を離した
全身の力を込めて泳ぐ雪面
吹雪の中で見た一瞬の青空が
私を救い、山の魔ものが消えたあの時
まぼろしの出会いがあって

あのまぼろしの姿は誰
今も、あの日、あの時
私の不思議がよみがえる


    <ある雪山での出来事より、写真は、無関係です。>



南米、パタゴニア (2)

2015-01-05 12:05:03 | 山でのいろいろ

ことしもどうやら目の痛さにたえる一年になるようだ!
それでも2日には相方に手を取られて3時間近く歩けたので良い1年が送れそうでなんだか希望が持てそうな気分・・・

1996ねんだったか、パタゴニアを旅したのは?、その何年か前に不思議な夢を見た、それも何度も同じ夢をみた、「フイッロイ」と「パイネ」の風景が合体したような風景の夢だった!
それはあまりにも美しい風景、鮮やかで光り輝く山々の景色だった。
その夢の段階では、パタゴニアへの想いはまだなかったように覚えているけれど、映画「彼方へ」で「セロトーレ」の岩峰の姿を観たとき、私の体に衝撃が走った!あまりにも夢に見た風景と同じように思えて、それからの私はパタゴニアへまっしぐらの心境、だだ、行くことだけしか考えられず・・・

だが、たやすいことではなかった、なにしろ、パタゴニアは地球の反対側で、南米の最南端、南極の入り口だ!費用も旅の日数もかかる、問題が山積みの夢だった!!!

夢のまま何年かすぎて、1996年だったか、クリスマスとお正月をパタゴニアで迎えることができた。

憧れの山「セロトーレ」は吹雪と雲の中で見ることはできなかったが、思い出の多い山旅を楽しめたパタゴニアだった!!!

怖い雪、楽しい雪

2014-12-23 13:52:23 | 山でのいろいろ
     <雪山の写真が見つからないので、・・・>


暖かい部屋で雪景色のニュースを見ている私、今年はどうしたことか大雪や吹雪のニュースを毎日聞いてる。

私は元気だったころは雪が大好き人間だった、今思えば怖く,身がってだったと思う反省もある、深い雪の中へ楽しむためだけに雪山に出かけていた。

<基本的に登山は自己責任だ!!!>

だが、いざ遭難や事故が起きた場合、他人に迷惑をかけてしまうのが現実だ!

では何もせずにじっとしているのが良いのか、人間、生きてる限り何かをしたい、好奇心や欲望(希望)があるのが当然だから何もせずにはいられないし、何かをする権利がある、このことがこの日本に住んでいる事のすばらしさで誇れることだと思う、今、世界のどこかで生きることさえも難しい人々がいるのだから・・・

今年最後の祝日だから山へ出かけた人も多いだろう、また年末、年始にかけて雪山を登山する人もいるだろう、私はそのすばらしさ、感動を知っているから、どうか良い登山日和でと願うばかりです。

あれはもう40年近くになるのだろうか、まだ雪山経験少ないことで<ラッセル訓練>のために谷川岳の北側にある山へ(山の名前忘れてしまった)、トンネルを抜けるとそこは雪国だった!の言葉道理に 土樽の駅だったか、越後中里駅だったのか、ホームは腰までも埋まるほどの雪、私たちはそれぞれに雪の中に飛び込んではしゃぎ、その時点ですでに気持ちは子供に帰ってしまい、だれも歩いていない、足跡がない山の雪壁を登り、転げ、そして笑う、雪まみれの一日を馬鹿みたいに子供のようにはしゃぎ廻って楽しんだ!

その後、たくさんの雪山経験をして、その中では何度も厳しくてつらい雪山を登山して、時には雪崩や吹雪の中で命をも危険と感じたこともあったけれど、その時はつらく厳しく苦しいけれど、下山出来たときの幸福感、感動はたとえる言葉がないほどの特別な感情が忘れることができずに今に至っています。

今、豪雪の中で生活しておられる方々を思うとき、楽しみだけで雪をとらえていた私はなんだか申し訳なくて言葉もありませんが、どうぞお元気でお過ごしくださいますように・・・

今日のさんぽ道で見上げて青空が美しい、そんな場所で暮らせる身を感謝しながら歩いた今日でした。