昨年のポガチャルはリエージュ・バストーヌ・リエージュでの落車で手首を骨折し、ツールにぶっつけで臨まなければならなかったという不利な状況にありました。それでも、ステージ勝利を挙げるなどし、最終週を迎えるまでヴィンケゴーとのタイム差はわずか10秒だったのです。今、J-Sportsで昨年の再放送を見ているのですが、第2週の終盤辺りからポガチャルにキレが感じられなくなっています。その最たる例が第14ステージでした。アタックをバイクに遮られた不運があったとはいえ、最初のアタックが不発に終わった上に、超級山岳の登りスプリントでヴィンゲゴーに遅れ、タイム差を広げられてしまったのです。
個人的には超級山岳ジュー・プラーヌ(距離11.6km/平均8.5%)での仕掛けが早過ぎた結果だと考えています。山頂近くでアタックをしていれば、山頂はヴィンケゴーに先着できていたはずで、そのまま下りゴールすればボーナスタイムだけで総合順位は逆転していたはずなのです。前年よりは冷静でいられていたのは間違いありませんが、それでも、彼の積極性が無駄足になっているなと感じる場面も少なくありませんでした。ヴィンケゴーは冷静に10秒というタイム差をキープし続けていたのが対照的でした。大人のヴィンケゴーに若くてやんちゃなポガチャルが挑みかかるといった感じだったのです。
個人的には超級山岳ジュー・プラーヌ(距離11.6km/平均8.5%)での仕掛けが早過ぎた結果だと考えています。山頂近くでアタックをしていれば、山頂はヴィンケゴーに先着できていたはずで、そのまま下りゴールすればボーナスタイムだけで総合順位は逆転していたはずなのです。前年よりは冷静でいられていたのは間違いありませんが、それでも、彼の積極性が無駄足になっているなと感じる場面も少なくありませんでした。ヴィンケゴーは冷静に10秒というタイム差をキープし続けていたのが対照的でした。大人のヴィンケゴーに若くてやんちゃなポガチャルが挑みかかるといった感じだったのです。
その反動が3週目に来てしまった可能性は否定できないでしょう。ただ、休養日明けの個人TTでヴィンケゴーに力の差を見せつけられることになってしまいました。2週間10秒に抑えていたタイム差が、このステージだけで1分38秒も失うことになってしまうのです。この日のヴィンケゴーの走りには鬼気迫るものがありました。スタートから勢いが違いました。TTバイクを見事に操り、コーナーを攻めに攻め、登りでもバイク交換せずに走り切ったのです。おそらくヴィンケゴーにとって人生最高の走りだったのかもしれません。
さらに、この年も第17ステージで5分以上ものタイム差をヴィンケゴーに与えてしまうことになりました。暑さに弱いこともあるのかもしれませんが、前半はしっかり脚をためながら、後半に調子を上げて来るヴィンケゴーに対し、前半からフルスロットルで襲い掛かったポガチャルが後半に失速するのは、力の差が無い二人にとって自明の理なのかもしれません。昨年のツールはヴィンゲゴーの完勝といえるでしょう。
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