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takerock Rock'nRoll Heaven(旧)

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ROSS Phaserを作ろう その4 ~事前検証の参~

2006-06-03 21:26:19 | ROSS Phaser
さて、3夜に渡ってお送りした改造ポイントの紹介も今日で最後だ。

エフェクター作りに興味のない方にはさぞチンプンカンプンだったことだろう。
ひょっとすると
『こんな難しそうな話ができるtakerock様ってスゴイのかも!』等といった
女性ファンがいらっしゃるかもしれない。

・・・痛い痛い。 モノを投げるのはやめて下さい。もう言いませんから。

気を取り直して改造ポイントだ。

改造ポイント4:LEVELつまみの追加
ROSS Phaserには"RECYCLE"(Tonepadでは"REGEN")というつまみが付いている。
これはエフェクト音と原音のMIXレベルを決めるつまみであり、音量の調整は
ノーマルでは行えない。
よってこれにLEVEL調整つまみを追加する方法を南国少女のふじさんに
教えて頂いた。



ノーマルだと、OUTPUT端子の下から150kの抵抗を通してグランドに落ちている。
この抵抗を取っ払い、250kの可変抵抗を追加する。
ふじさんによると『Aカーブだと使いづらい』とのことでBカーブにしてみた。
又、これに伴いIC1の6番ピンと7番ピンの間につながっている15kの抵抗を
47kに変更する。これは出力段での抵抗値が増加した為、予め音量アップさせておく
ことが狙いだと思われる。

この辺りはtakerockも実験しながらになるので、結果が芳しくない場合は後で
修正するつもりだ。

以上で改造ポイントは終了だ。
無事に完成した暁にはこれまでの改造ポイントが盛り込まれた基板レイアウト
(PCBEで作成)を公開するので興味のある方は作ってみて欲しい。

ROSS Phaserを作ろう その3 ~事前検証の弐~

2006-06-02 23:55:40 | ROSS Phaser
今日、友人から使わなくなったという理由でドリルを貰った。
結構いいドリルをだ。
今まで使っていたのはドリルというよりも充電式ドライバーだったので
これでケースの穴開けがより楽になった。ありがとう。

さて、今日も引き続きROSS Phaserの改造ポイント紹介だ。

改造ポイント2:SPEED切り替えの追加
位相変化のスピードを2段階に切り替えられるようにする。速い方にすると、
そりゃもう大変なことになるらしい(笑)。今から楽しみだ。



この改造はIC4の10番ピンにつながるコンデンサを"3.3μF"と"1μF"で切り替え
られるようにするものだ。
ノーマルではこの部分は"3.3μF"となっているが、これを"1μF"にすると位相変化
のスピードが速くなる。
更に回路図上の9V端子の左側については意味なくジャンパ線になっていたので
普通のラインに変更する。

改造ポイント3:VIBRATOスイッチの追加
これは南国少女のふじさんによると、『効果が薄くなってVIBっぽい音』になるのだ
そうな。



これはIC1の3番ピンから出た信号が27kの抵抗を通って右側の回路へ流れていくのを
スイッチでON/OFFできるようにするものだ。
この変更に伴いPCBパターンも若干異なっているので注意が必要だ。

ROSS Phaserを作ろう その2 ~事前検証の壱~

2006-06-01 23:22:35 | ROSS Phaser
さて、ROSS Phaserである。前回の記事で改造するポイントを決めた。
今日から3夜にわたり、変更するポイントの詳細を紹介しよう。

ホントは作り終えてから紹介するのが間違いがなくてよいだろうが、事前に紹介
するのはあわよくば
『こうやる方がいいんじゃない?』
的なご指摘を頂けるかもしれないと考えたからだ。あぁ姑息(笑)。

では紹介していこう。

前提条件
今回製作する『ROSS Phaser』はTonepadで紹介されている回路図及び基板
レイアウトを使って作成する。
改造ポイントについても上記レイアウトを一部引用し、変更する部分を記述する。
参考にされる方は、事前にTonepadからファイルをダウンロードしておくとよい。
ちなみに以下のファイルを使用する。
tonepad_rossphaser.pdf
tonepad_rossphaser_extra_phase_stages.pdf

改造ポイント1:ExtraStageの追加
ノーマルで4ステージのものに基板を追加し、8ステージにする。
効果のかかり方がさらに深くなる改造だ。
コイツはメインとなる基板に加えてtonepad_rossphaser_extra_phase_stages.pdf
の基板を追加する。
更にこの追加部分をトグルスイッチでON/OFFできるようにしようと思う。



図の中にそれぞれの基板への接続先を記述している。
スイッチON時はメイン基板のXパッドとExtraStage基板のNパッドがつながり、
同時にメイン基板のYパッドとExtraStage基板のOパッドがつながることとなる。
これによりExtraStageの基板に電気が流れ、更に深い効果がかかるようになる。
スイッチOFF時にはメイン基板のXパッドとYパッドが繋がることにより、ノーマル
状態の効果となるのだ。

補足だが、メイン基板とExtraStage基板間の接続はこの図以外にも"U"、"V"、
"W"、"Z"という4つの接続部分があるが、この4つはそれぞれ、"バイアス電圧"、
"+9V"、"LFO"、"グランド"である為そのままExtraStage基板につないでおいて
構わない。

もうひとつ注意点。今回はExtraStageを追加するのでメイン基板のXパッドと
Yパッド間は接続しないこと。でないと上記改造を行う意味がなくなってしまう。

ROSS Phaserを作ろう その1 ~明日を夢見て~

2006-05-26 23:57:03 | ROSS Phaser
さて、昨日の記事で次は『ROSS Phaser』を作ることに決めた。

PhaserといえばMXRのPhase45やPhase90などが有名だが、『ROSS Phaser』という
エフェクターは今まで聞いたことがなかった。
Tonepadで紹介されてその名前を知ったのだが、ネット上でこのエフェクターについて調べて
みるとなにやら『音が太い』そうな。

以前に『Fat Boost』を作った時もそうだったが、やはり男として

『太いモノ、大きいモノ』 は避けて通れまい。

断っておくが、『何かコンプレックスでもあるの?』等といった心配は無用だ。

さて、『Phaser(フェーザー)』という種類のエフェクターはあまり有名では
ないと思う。
簡単に言うと、『スピーカーがぐるぐる回転しているような効果を得る』ものだ。
もっと簡単に言うと、『なにやらうにょんうにょんいう』モノだ。(笑)
原理的には音の位相を周期的に変化させるものなのだが、コイツを作ってみたいと
思う。

コイツは久しぶりの大物だ。なにしろ、基板の大きさがこれまで作ったLandgraff
やGuv'norの2~3倍はある。う~むやっつけがいがありそうだ。

さて、Tonepadにはこのエフェクターの改造方法も色々と紹介されている。その中から
以下の改造を行おうと思う。

改造1:Extraステージの追加
 コイツは使用するオペアンプの数を増やし、ノーマル4段から8段にするものだ。
 これによってEffectのかかり方がよりエグくなるそうな。
 さらにスイッチでコイツをON/OFFできるようにしようと思う。
改造2:ビブラートスイッチの追加
 これはスイッチによって効果のかかり方が変わるそうな。
改造3:SPEED切り替えスイッチの追加
 うにょんうにょんいうスピードを2段階に切り替えるスイッチを追加する。
 とんでもなく変態チックな音になるようだ。
改造4:エフェクトレベルつまみの追加
 音の大きさを調整できるようにするものだ。
 これは、南国少女のふじさんから教えて頂いた。

と、こんな感じの改造を加えていこうと思う。
つまみやスイッチがたくさんついて何やらイイ感じだ(笑)。