茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

岡倉天心「茶の本」第七章「茶人たち」に記された利休の見事な最後に感動した!!「美しく生きたものだけが美しく死ぬ」

2024年09月27日 | Weblog

【日本美術】千利休「切腹せよ千利休」不可解な切腹の理由

私達「古典の会」の「茶の本」もいよいよ最終章「茶人たち」の章に入りました。なかでも利休の最後の茶の話は悲劇的偉大さの極致としていつまでも語り伝えられるだろうと天心は記しております。利休と秀吉の交友は久しいものであり、偉大な武将は茶人に高い信頼を寄せてきましたが、その反面、その信頼関係が裏目に出ることもあります。秀吉により切腹を命じたられた利休・・・切腹の当日弟子たちを集め最後の茶会を開き、最後に飲んだ茶碗を前にして利休は「この茶碗は不幸な運命を負わされた者によって汚されたからには二度と人が用いることにあってはならぬ」と言って粉々に打ち砕きました。そして純白な死に衣装で見事な辞世を詠みました。

よくぞ来た永遠の剣よ!仏陀を貫き 達磨をも貫いて

お前はお前の道を切り開いてきた!

そして利休は顔に笑みをたたえて未知の世界へと旅たちました。まさに茶の達人の生死は花の生死と等しいものであり「茶の本」は人間と自然との共生を説いて、桜の花の散り際の美しさを褒めたたえて終了しております。まさに日本人の心を良く表しております。難しい本でもありましたがとても勉強になりました。

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