茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

今、日本人を引き付ける魅力のすべてを・・・西行法師の桜のような日本人的生きざまに魅力あり。!!

2024年07月09日 | Weblog

みちのく歴史紀行、西行法師の物かたり、女院との禁断の恋、あこぎな思いと西行の旅

平安末期から鎌倉初期の僧侶・歌人の西行は戦乱の世に背を向け旅と歌に生きた。混迷を深める現代、その生き方が私達を引き付けます。西行は源平合戦を始め闘いが相次ぎ、貴族から武士へ社会の担い手が交代した激動の平安末期に暮らしたこの時代は、経済格差やコロナ禍、国際紛争で先が見通せない現代ともどこか重なっていました。自分自身も上皇の身辺警護を担う武士として鳥羽院に仕えた後、出家して各地を回り歌を詠みました。私の故郷、白河の関にも訪れ歌を詠んでおります。

「みちのくへ修行してまかりけるに、白川の関に留まりて折柄にや常よりも月もおもしろくあはれにて、能因が秋風ぞ吹くと申しけん折、何時なりけんと思い出てられて名残多くおぼえければ関屋の柱に書きつける」と「白川の関屋を月のまもる影は人の心を留めむるなりけり」と歌を詠んでおります。僧侶でありながら古来の神も崇拝し神仏習合の思想も推進しました。一つの事に専念し無情観を乗り越えようとする「道」の思想も体現しました。当時、あの藤原彰子に恋をし、失恋した話も有名です。このような人間味あふれる西行に大いに魅力を感じさせられます。👏👏

 

 

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