新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

仏も作れず魂も入れずの形だけの大阪万博はだれのため?

2023年07月13日 12時12分12秒 | 利権ビジネス

関西経済連合会の公式HPに「準備着々、高まるワクワク!2025 年大阪 ・ 関西万博」とうたっている。
 
そして023年3月24日時点で「万博への公式参加を表明した国・地域ならびに国際機関は、153カ国・地域、8国際機関(2)にのぼり、当初の目標である150カ国・地域を上回っている」と意気揚々としていた。
 
参加表明をするのは特にカネのかかる話ではないだろうが、いざ実際に参加するということは、万博会場内に各国独自のパビリオンを建設することは言うに及ばない。
 
しかし現実には、「申請「ゼロ」の海外パビリオン、建設肩代わりを提案 焦る万博協会」という状態だという。
 

2025年の大阪・関西万博に参加する国・地域の建てるパビリオンの建設申請が1件もない問題で、万博を準備する日本国際博覧会協会(万博協会)が建設の肩代わりを国・地域に提案したことがわかった。デザインを簡素化し、8月末までの回答を求めている。
 万博協会の十倉雅和会長は11日、経団連の会合で訪れた大阪市で会見した。「開幕まで時間が限られており、準備の加速が必要で、しっかりと取り組んでいきたい」と話し、建設の肩代わりについては明らかにしなかった。ただ、複数の関係者が、7日に参加国・地域向けに開いた説明会で肩代わりに言及があったとしている。諸外国のパビリオンは、デザインや展示に趣向を凝らし、「万博の華」として欠かせない要素だ。
 万博には153の国・地域が参加を表明し、各国が費用を負担して独自のパビリオンを建てる「タイプA」▽万博協会が建てた施設を引き渡す「タイプB」▽建物の一部区画を貸す「タイプC」――の三つの出展方法がある。このうち約50の国・地域が「タイプA」で、自ら建設費を負担してパビリオンを建てる。
 その場合、国・地域は建設会社と話し合って基本設計をつくり、大阪市から「仮設建築物許可」を得て、工事を始める。だが、その申請が11日時点で、まだどこからも出ていない。

 

 
海外のパビリオンだけではなく、会場整備費に関しても、こんな状態だという。
 
万博工事費、膨張で66億円増 協会発注9件、入札不成立
 
2025年大阪・関西万博の会場整備を巡り、日本国際博覧会協会が発注した工事や業務委託で、落札価格が当初の予定価格を超えたケースが9件あり、計66億4千万円の増額となっていることが11日、協会の資料で分かった。資材価格高騰や人手不足が要因とみられる入札不成立で、予定価格の引き上げが相次いだ。会場整備費1850億円の上振れ懸念は一段と強まっている。
 映画監督の河瀬直美さんら8人の万博プロデューサーが個別に手がけるパビリオンは、これまでに6件中5件で初回予定価格を超過。増額分の計13億2千万円はプロデューサーが企業や個人から募る協賛金で賄うため、協会負担は残る4件分で計53億2千万円となる。
 今後は休憩所や特殊ステージの工事十数件の発注を予定。これらの金額も膨らむ可能性がある。
 協会発注の会場施設整備で1回目の入札を終えたのは22件。1回目で落札されたのはうち10件だった。3回目の入札中など3件を除いた残り9件は、初回予定価格を引き上げた2、3回目で落札された。

 
そしてすでに万博入場費が高いと批判されているが、肝心の観客が来なければ始まらない。
 
<独自>万博入場券、住友電工25万枚購入 松本会長意向
 
令和7年の大阪・関西万博の前売り券をめぐり、関西経済連合会の松本正義会長が、自身が会長を務める住友電気工業で最大25万枚を購入する意向を示していることが11日、分かった。前売り券は大人6千円で、25万枚を購入した場合、購入額は15億円になる見込み。
松本氏は関経連の加盟企業にも1社あたり15万~20万枚の購入を要請しており、住友電工でそれを上回る上回る20万~25万枚を購入することで、関経連会員企業にも積極的な購入を促す考え。購入する前売り券について、松本氏は社員の福利厚生などに活用することも想定しているという。
関係者によると、日本国際博覧会協会の副会長でもある松本氏は、7月に入って16人の副会長が所属する企業に対し、前売り券購入への協力を求めた。
万博の運営費の大半は入場券収入で賄う方針。会長と16人の副会長が所属する企業17社が1社あたり15万~20万枚購入すれば、合計額は150億~200億円程度になるとみられる。
松本氏は運営費の安定確保のため、万博の想定来場者約2820万人のうち、6割程度の前売り販売が必要との見方を示している。(井上浩平)

 
 
   
「万博の想定来場者約2820万人のうち、6割程度の前売り販売」を関西経済連合会が肩代わりしたところで、来場者数が担保されたわけではなく、ただでもらった前売り券なので、どうしても行きたいと思う社員が果たしてどれほどいるのであろう。
 
すでにこんな噂話が飛び交っているという。
 
経済界では“禁句"に…2025年大阪万博「失敗の予感」これだけの理由
 
政界通(以下=) 最近、経済界で話題にしないようにしている件があるようだな。
官界通(同=)
2025年4月開幕の大阪・関西万博のパビリオンの建設が間に合わず、失敗しそうだという話か?
政 そうだ。
財界通(同=) 確かに遅れはひどい。高所で作業をするとび職などの数が絶対的に不足していて、工事が進まない。高い賃金を示しても集まらないから、「もう計画通りにはできない」と嘆く声が続いている。
官 資材価格の高騰も大変だ。ロシアのウクライナ侵攻以来、世界的に高騰し、輸入に頼る日本は打撃が大きい。
財 そう、建設費は当初計画より何割も上がった。旧財閥系などグループ企業が出し合ってつくるところも、話題にすると「寄付をもっと出してほしい」となるから、みんなダンマリ。資金不足でパビリオンの面白さが低下しかねない。
官 海外勢は、参加国が自費で建てる「タイプA」と万博協会が建てて引き渡す「タイプB」、建物の一部を貸す「タイプC」があり、遅れがひどいのは入場者に最も人気があるタイプAだ。
財 中国やドイツなど約50の国や地域が建設を発表しているが、基本設計をまとめて開催地の大阪市に「仮設建築物許可」を申請しなければならないのに、開幕まで1年9カ月になっても一件も出ていない。
政 間に合わないな。 
財 どこも、建設費を簡単には増やせない。でも、日本国民の血税でつくるわけにもいかない。パビリオンを簡素化し、工期を短縮するしかないが、それでも間に合わないところが出そうだ。
政 そんなことでは、大勢の観客を呼べないぞ。
■打つ手なし
官 政府内でも頭を痛めているが、いい手がなく、岡田直樹万博相も弱り果てている。
日本勢の分は、大阪府知事と大阪市長が政府に頭を下げ、地元財界を代表する関経連の松本正義会長や万博会長を引き受けている経団連の十倉雅和会長が主要企業に建設資金の上積みを頼むしかないが、簡単ではない。
もう万博のような「お祭り」をやる時代ではない、ということかな。

 
おそらく吉村洋文大阪府知事は「万博失敗」という汚名をきせられ退陣するというながれなのか、それともあと2年も持つのかは闇の中。
 
ところで話は政局絡みなのだが、最近いくつかの政治ジャーナリスト連中の記事に、「コロナ対策に専念する」との理由で、実質表舞台から引退したと思われて「菅義偉」の名前が見受けられる。
 
安倍氏の死から1年、会長不在の安倍派を横目に『菅の復権』と『岸田の勝負』
 
■徹底した野党分断
安倍が長期政権を維持できた理由はいくつも挙げられる。それについては、政策、政局の両面において、すでに多くの側近や官邸スタッフ、ジャーナリストや政治記者が分析しているので割愛する。改めて注目したいのは、安倍が臨んだ国政選挙すべてで、野党が激しく分断、分裂を繰り返してきた点だ。
 安倍は2012年の衆院選、13年の参院選、14年の衆院選、16年の参院選、17年の衆院選、19年の参院選の計6度の国政選挙で勝利した。衆院選については、タイミングの妙、参院選に関しても党勢拡大等さまざまな要因があるが、野党がまとまらなかったことが最もプラスに働いている。小選挙区制が導入された1996年以降、野党は幾度となく、結集を図ってきたが、第2次安倍政権以降の野党の分断ぶりは際立っている。
 安倍の6連勝に寄与したのは、日本維新の会の伸長である。維新の地盤である大阪の自民党を捨ててもいいぐらいのつもりで、維新との蜜月を維持した。維新の目を安倍に向けさせることで、立憲民主党をはじめとする民主党系の野党は維新を攻撃する。維新と民主党系がまとまらなければ自公政権を倒すことができない。だから、野党をとにかく分断させる――。これが、安倍の持論である。
■リベラル政党のお株を奪い続けた安倍氏
野党分断策は、政権維持の要諦ではあったが、それだけでは新鮮味も革新性もない。安倍が斬新だったのは、従来のリベラル政党が取り組むべき「女性活躍」や「賃上げ」や「働き方改革」などの国内政策を強力に推進し、野党の“お株"を奪い続けたことに尽きる。
 同じような試みは田中角栄政権など歴代内閣も行ってきたが、安倍の場合は労働組合までも引き込むなど、異次元レベルで踏み込んだ。そうこうしているうちに、民主党系は「昭和型で既存組織の味方」のようなイメージが増幅され、少子化対策やスタートアップ育成が安倍政権の専売特許となっていく。
 安倍は外交・安全保障政策で同じ価値観を共有できる維新との協調をことさら重視した。官房長官として安倍政権を一貫して支えた前首相の菅義偉は、日常的に維新幹部と連絡を取り合っていた。経済・労働・産業政策で民主党系の出番を奪い、外交・安保政策で維新を取り込む。
 経済政策で対決しづらいから、民主党系は必然的に安倍の外交・安保政策批判に夢中になる。しかし、維新はすでに安倍サイドについている。「タカ派の安倍! 右翼の安倍!」という非難や追及だけでは、国民はついてこない。野党の団結阻止こそが、安倍の真骨頂で、この遺産は今なお有効に活用されている。
■安倍礼賛の保守派が菅を担ぐか否か
安倍亡き後、最も困っているのは、いわゆる保守派の言論人たちである。「Hanada」「正論」などは、安倍特集を毎月のように組み続けており、その政治的遺産の振り返りと継承に躍起になっている。
 ただ、いつまでも安倍を「至高の神」として崇めているわけにはいかない。安倍礼賛も今回の一周忌がピークにならざるを得ない。となると、早急に安倍の後継者を見つけないといけない。今のところ、清和政策研究会の「五人衆」(高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、西村康稔経産相)が安倍の後継候補とみられているが、保守派言論人たちには物足りない。
 そこで、徐々に支持を集めているのが菅である。安倍亡き後、安倍路線を継承できる首相経験者で、再登板を狙えるのは菅しか存在しないからだ。だが、菅政権時代、保守派言論人たちは菅に冷たかった。イデオロギー色が安倍より薄いからだ。菅は安倍礼賛の保守派言論人たちの、自らに向けられた視線を決して忘れてはいないだろう。
 ただし、世論に一定の影響力を保ち、自民党の有力支持基盤となっている保守派言論人たちの力を知り抜いているのは菅である。安倍応援団ともいうべき保守派言論人が応援するなら、もはや菅しか残っていない。菅もその動きに気づいている。
 菅は真剣な顔で「趣味は安倍晋三」と公言し始めた。安倍応援団が、菅応援団に変わる可能性がにわかに出てきたというわけだ。安倍派が1年経ってもトップを決められない中、インドを訪問するなど精力的に動いている菅の姿は復権への野心を感じさせる。
 岸田文雄首相が「脱安倍」を図ろうとする中、「安倍回帰」の旗を振って菅が仕掛ける場面は今後、出てくるだろう。
■解散・総選挙の時期
安倍は2014年と17年、いずれも先手必勝といえる衆院解散を断行している。首相の岸田も今年6月、解散風を強く吹かせて、その再現を狙った節があるが、見送られた。この解散見送りが致命傷となり、政権の求心力がなくなるとの懸念はいまも広がっている。岸田は焦っているだろう。
 岸田は、安倍のように戦略的に、政局的に解散を打ちたいと思っている。安倍の呪縛、安倍時代の成功体験は岸田の脳裏に深く刻まれている。
 岸田が衆院解散に打って出る時期は、おおむね4パターン考えられる。①年内、②来年9月の総裁選前、③来年9月の総裁選以降、④再来年の衆参ダブル選――である。勝負に出るのはいつなのか。
 秋の政治日程をおさらいする。
 巷間いわれているように、内閣改造・党役員人事は9月11日の週に行われる公算が大きい。9月7日にインドネシア・ジャカルタで開かれる東アジア首脳会議(EAS)、同月9~10日にインド・ニューデリーで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20)、同月20日前後にニューヨークで開かれる国連総会等の外交日程が詰まっているからだ。
 最短での衆院解散は9月下旬の臨時国会召集で、諸々の日程を勘案すると、10月3日公示、10月15日投開票が最も早い想定だ。10月17日公示、10月29日投開票説も永田町では流布されている。
 ポイントとなるのは防衛費と少子化対策の財源問題だ。岸田は財源についての結論を出していない。
 安倍は『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)で、財務省に関して「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」と指摘しつつ、14年4月と19年10月の計2回、増税を実施した。安倍は嫌いな財務省と戦いながら、重大な決断を下した。
 岸田は大好きな財務省と、どのように話をつけるのか。財源問題に決着がつけば、岸田の長期政権が見えてくる。
      
 
 米国在住作家の冷泉彰彦はある記事で安倍晋三とは、
  
「左派の側からすれば、戦前回帰や人権思想批判をする憎いイデオローグであるだけでなく、国の舵取りを任せるには極めて頼りないキャラであるわけです。そんな中で、安倍晋三という人には「この人をのさばらせておくと、最終的に自分の心の中の危険回避本能がピーピー止まらなくなる」という本質的な嫌悪が湧いて来る」と分析しながら、
 
「安倍晋三という人のカリスマ性は、非常に特殊でした。そこには知識人・読書人の匂いは全くしないということがまずあり、良家の「お坊ちゃん」的な人の良さと弱さということがあり、若い時は早熟の反対でしかも学業にもそれほど熱が入らなかったというある意味では全くの「非エリート」という匂いも濃厚にありました。
そのように「頼りない」けれども「偉そうなエリートとは一線を画している」わけで、しかも「全く陰キャではない」中で、敵味方の論理で左派を攻撃する時は本当にロクでもないことも含めてブレずに頑張るわけです。つまり、弱さや甘さは丸出しで一生懸命ということが、妙に保守系の庶民感覚に刺さったのです。」 
 
要するに「右」だろうが「左」だろうが、「担ぐ神輿は軽くてパーがいい」という至言に従えば「菅義偉」も「岸田文雄」も神輿の対象ではないということであろう。 
 
   

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最後の砦最高裁は人権感覚が... | トップ | 日本のひんやり絶景「洞窟」-1 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

利権ビジネス」カテゴリの最新記事