国のトップの健康状態は、当然ながら「トップシークレット」であり、実態が漏れれば政権にとって致命的となる。
したがって、陰謀論めいたガセネタもたびたび登場してくる。
とりわけ安倍晋三の場合はすでに持病で政権を放り投げたという不名誉な実績があり、その持病に関しても様々な怪しげな情報が飛び交っている。
とりわけ、節目節目でトンデモ情報を発する輩もいる。
元海上自衛隊幹部候補生で、その後毎日新聞社に入社して社会、政治、経済部記者を経て評論家となっている板垣英憲。
3年前にはこんな怪情報を発していた。
安倍晋三首相は、慶応大病院で精密検査、「肺ガンの末期(ステージ4)、リンパ節、脳幹に転移、余命3か月」と告知される
— 板垣英憲マスコミ事務所 (@info82634886) June 20, 2017
◆〔特別情報1〕 「肺ガンの末期(ステージ4)、リンパ節までに転移しており、脳幹までの転移するのは時間の問題、余命3かhttps://t.co/VHbTR13yli
「安倍晋三首相は、慶応大病院で精密検査、『肺ガンの末期(ステージ4)、リンパ節、脳幹に転移、余命3か月』と告知される」
これが真実ならばすでに安倍晋三はこの世には存在しないはずなので、如何にも「トンデモ」、「眉唾」情報だということが明らかになっている。
しかし、安倍晋三の病状に関しては上記の記事より3年前にこんな記事も出ていた。
「番記者も知らない本当の病 安倍首相『すい臓がん』兆候(2)」
今から6年も前の記事ながら、内容的にはかなり信憑性が高そうな記事のようであった。
難病に指定されている潰瘍性大腸炎に長年苦しんできた安倍首相は、特効薬とされる『アサコール』を服用して、何とか公務をこなしているのが現状だ。ただ「最近はトイレに行く回数が急に増えてきた印象がある」(全国紙政治部記者)といい、悪化している兆しがある。アサコールと併用しているステロイド剤の影響も大きいという。 「安倍首相は腹痛がひどい場合、ステロイド剤を9錠も飲むことがあるようです。その副作用で、最近は顔が満月のようにむくむ“ムーンフェース症状”が出たり、もともと良くない滑舌が悪化している場面によく出くわします。さらに、ステロイド剤の多用は歯の組織もボロボロにするらしく、歯医者通いが増えてきました」(首相側近) 確かに新聞に載っている安倍首相の動静記事を見ているだけでも、7月から歯科に通う回数が増えた。6月まで月1回ペースだが、7月は3回、8月に至っては4、6、11、12日の計4回。とりわけ12日は静養のため訪れていた地元の山口県で、各地であいさつ回りにいそしむ途中で、支援者の歯科医に診療を頼んだほどだ。「急な通院と称して、会議や宴席をドタキャンするケースも出てきた」(政府高官)という。 一時は「寛解宣言」までして完全復活をアピールした安倍首相だが、今も大腸、さらに口腔の状態に悩まされている姿が浮かぶ。 しかし、こうした問題はすべて潰瘍性大腸炎に起因するもので、ある意味では想定内といえる。本当は、もっと深刻な病が安倍首相を襲っていたのだ。 広島市が激しい土砂災害に見舞われた8月20日、夏休み中だった安倍首相は、別荘のある山梨県でゴルフに興じていたが、いったん帰京した。そして当日の午後7時半過ぎには、別荘にとんぼ返りしている。 「首相周辺は『書類を取り帰った』と釈明しているが、絶対に会わなければならない人物がいたのです。それは、慶応大学病院の主治医でした。いつものように大腸を診てもらうなら、わざわざ批判を浴びてまで別荘に引き返す必要はなかった。実は、すい臓に腫れが見つかったようなのです」(安倍首相に近い政治ジャーナリスト) すい臓??。そういえば、安倍首相の父・晋太郎氏は首相の座を目前にして、すい臓がんで亡くなっている。晋太郎氏は当初、周囲から本当の病名を隠されていたが、「がんです」と告知したのは、当時秘書を務めていた次男の安倍首相だった。 「腫れが自己免疫性すい炎によるものであれば、ステロイド剤が非常に効果があるとされています。ただ、安倍首相は潰瘍性大腸炎でずっと服用しており、その中ですい臓が腫れたというのは、どうにも解せない。何より、すい臓がんは強い遺伝性があることで知られています。もしかすると安倍首相は、すい臓に公表できないような病気を抱えているのではないでしょうか」(同) ちなみに、安倍首相が通う歯科医は、ほとんど永田町にある衆議院第1議員会館内の「歯科診療室」である。「国会議員お抱えだけに、歯科をカムフラージュにして別の医師の診察を受けていても、周囲は気付かない」(全国紙政治部デスク)のも事実だ。 首相の“本当の病状”は、国家のトップ・シークレット。側近として仕える官邸スタッフなら、兆候どころか、ある程度の説明は受けていても不思議ではない。そんな中で敢行された官邸の“封じ込め人事”は、何を意味するのだろうか。 永田町に、怪しい暗雲が漂い始めた。 |
記事が「週刊実話」なのだが、癌は遺伝性があるというので、あながち無視はできない内容であった。
もっとも、この記事の後に、「永田町に、怪しい暗雲が漂い始めた」という形跡はなかった。
さて、今月の24日は、周知のように、安倍晋三の連続在任日数が2799日に達し、大叔父の佐藤栄作を超えて明治以来歴代トップとなる「目出度い」日らしい。
残念ながらそれを祝おうという声は自民党内からも取り巻き、側近たちからも上がってこないという。
そしてこの24日をキーワードとして、台湾からこんなニュースが流れていた。
「安倍健康亮紅燈?傳24日辭官暫由麻生接任」
台湾????ではニュースになっています。
— ??毘沙門天?? (@bishamonten122) August 19, 2020
安倍総理は24日に総理辞職する予定みたいです。 pic.twitter.com/0TPIYof8fB
安倍辞任 8月24日
— ??monaka?? (@monakamona1) August 19, 2020
麻生が後任
信頼出来る台湾メディア????#日本のメディア自由度は72位w pic.twitter.com/xQjIzGVWEP
それにしても、「安倍が24日に辞任、麻生が後継」なぜ台湾が知ってるの?といったところが大方の感想か。
「週刊実話」ほどではないが、反安倍政権派の娯楽紙でもある「日刊ゲンダイ」が、こんな記事を書いていた。
「安倍首相“激ヤセ”と13年前の悪夢 内閣改造前の9月退陣説も」
安倍首相が7時間半も慶応病院に滞在したことで、政界では早くも「9月退陣説」が飛び交いはじめている。永田町は“安倍重病”を前提に動きはじめている。いったい、どんな体調なのか。退陣は近いのか。 安倍首相の体調がかなり悪化していることは、間違いない。ここ数日、歩幅が小さくなり、歩くスピードも極端に遅くなっていた。12日、記者団に「黒い雨」訴訟への政府見解について話した時も、声はかすれて小さく、現場の記者はほとんど聞き取れなかったという。 周囲が懸念しているのは、激ヤセだという。たしかに目がくぼみ、ふっくらしていた頬から肉がそげ落ちている。17日の日本テレビは、「最近、総理が昼飯を残すようになったと官邸の関係者が言っていた」と報じている。7月22日夜、東京・銀座のステーキ店で、自民党の二階俊博幹事長やプロ野球ソフトバンクホークスの王貞治会長などと会食した時も、一人だけ食べる量が少なかったという。もう、1カ月近く、モノを食べられなくなっている可能性がある。 最新号の「週刊新潮」によると、7月上旬、総理官邸の執務室で食べたモノを吐き、吐瀉物のなかに鮮血が混じっていたという。 「7時間以上も病院にこもったら、健康悪化を疑われることは分かり切ったことです。それでも安倍さんは、受診せざるを得ないほど体がきつかったのでしょう。当日朝、わざわざ今井尚哉補佐官が総理の自宅に迎えに行っている。めったにないことです。よほど心配だったのでしょう。もともと、入院する予定だったのに、記者が病院に殺到して大騒ぎになったため、日帰りになったともいわれています」(官邸事情 慶応病院では「がんの検査」と「潰瘍性大腸炎の治療」を受けた、と報じられている。持病の潰瘍性大腸炎は、これまで特効薬のアサコールとステロイドで症状を抑えてきたが、抑えられなくなり、顆粒球吸着除去療法(GCAP)という治療を受けたとみられている。透析のような治療だ。血液を取り出して白血球を除去する機械に通し、再度、血液を戻すという。 はたして、この体調で総理をつづけられるのか。政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。 「焦点は、9月に予定されている内閣改造をやれるかどうかです。もし、改造人事をやった直後に体調が悪化して政権を放り投げたら、無責任だと批判される。13年前、国会で所信表明演説までやりながら、その直後に辞任した時の再現になってしまう。体力に自信がなかったら、内閣改造の前に退陣する可能性が高いでしょう」 安倍首相は19日午後、首相官邸に出邸。自身の健康状態について「体調管理に万全を期すために先般検査を受けた。これから再び仕事に復帰してがんばっていきたい」と述べた。 国会も開かず、閉会中審査にも出席せず、記者会見も開かない。それほど体調が悪いなら、本人のためにも即刻、辞任した方がいい。 |
最近の安倍晋三の言動をつぶさに見ている総理番記者たちならば、微妙な変化には気づいているはずである。
しかし、来年の総裁選前の安倍晋三の退陣になれば、No.2の麻生太郎財務相が中継ぎになる可能性もある。
とはいえ、麻生太郎は安倍晋三に勝るとも劣らない、自分の発言には全く責任を感じていない人間である。
● この通常国会は、昨日の衆議院本会議をもって、70日間の延長となった。ここで、はっきりさせておかなければならないことは、我々自由民主党は、延長そのものに反対したことはないということだ。我々は、被災地で災害からの復旧・復興が端緒に就いたついたばかりの段階で、国会議員が夏休みを取れるはずがないと、6月22日で国会を閉じようとされていた菅首相の対応に対して、厳しく物申してきた |
これは、自民党が野党時代の、東日本大震災、福島原発事故という未曽有の危機への政府対応が迫られた2011年の6月23日付の麻生太郎のブログである。
野党時代は、災害からの復旧、復興のためには「国会議員が夏休みを取れるはずがない」と言っていたにもかかわらず、自分たちが政権の座に就くと一変。
COVID-19への対応を求める国民の声に耳を傾けず、安倍晋三が「147日間休まず働いたら、普通だったら体調としては、おかしくなるんじゃないの。休む必要があるということは申し上げた。ちゃんと自分で健康管理するのも、仕事の一つだ」
ちなみに2011年8月の菅首相(当時)の首相動静をみると、委員会への出席や各省幹部、党関係者との意見交換など、連日、何らかの会合に出席しており、もちろん、公邸で休みを取っている日はあるものの、最近の安倍晋三のように私邸で終日過ごす日はみられなかった。
さらに麻生太郎は、同日のブログではこんなこともいっていた。
● しかし、今の状況を考えたとき、被災地の復興や外交の立て直しなど、政府がやらねばならないことはいくらでもある。そういったことを進めるに当たって、何が障害になっているかといえば、菅内閣総理大臣の存在そのものがその一つになっていると、確信している。菅直人総理大臣が復興の最大の阻害要因、我々はそう言い続けてきたし、今もそう思っている。したがって、菅首相に辞めていただくことが、日本の為、復興の為になると、申し上げてきた |
麻生太郎よ! まさに今が「安倍内閣総理大臣の存在そのものが障害になっている」ので、「安倍晋三首相に辞めていただくことが、日本の為」と申し上げていただきたいものである、とオジサンは思う。