新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

連合傘下の立憲民主党の行く末は棘の道か

2021年12月01日 11時46分12秒 | 参院選挙

12月に入った。
 
今年もあと30日余りとなり新年を迎えるのだが、またもや「欠礼はがき」が届いた。
 
今までのはがきの文面は、「喪中につき」で始まり、その後は「新年のご挨拶を失礼」、「年頭のご挨拶をご遠慮」などが常套句として使われるのだが、年末に挨拶された記憶が今までなかったにもかかわらず、「年末年始のご挨拶」をご遠慮するなんていう文句もある。
 
共通するのは「喪中」らしいのだが、そもそもは、近親者が亡くなった場合に、一定の期間、死を悼み、身を慎むことを「忌服)」と言ったり、「服喪」といったりしていた。
 
それでは、喪に服する期間(喪中)はどのくらいなのか。
 
明治7年に出された太政官布告では「続柄」、「忌日数」、「服(喪)日数」が詳細に定められていたらしい。
 
その中では、故人が「兄弟姉妹」の場合は喪中の期間が90日となっていた。
 
それによれば、その年の10月までに亡くなった兄弟姉妹による喪中期間はすでに過ぎており、年始の挨拶には差し支えないということになる。
 
それにもかかわらず、今年は年初(1月から3月)に亡くなった妹や弟の喪中での新年の欠礼は本来は不要ということになるのだろうが、すでに「明治は遠くになり過ぎた」ためか、太政官布告は全く無視され、ある意味では「年内の身内の不幸により年賀状を出さずに済む」という現実的な選択が当たり前になったというわけであろう。
 
ところで、日本の「野党」はいままで生まれては消え、吸収合併したり、また新たに名前を変えて出直すことをたびたび繰り返し、無くなった「党」に喪を服す(総括する)ことなく、平然と生き延びようとしている。
 
こんなことを思い出させるような立憲民主党の代表選が行われ、新代表が決まったのだが、その投票方式が自民党の総裁選とは少々ことなっていたらしい。
 
【政界地獄耳】新生立憲民主党は来夏参院選が天王山 挙党体制ができるのか」によれば、「不思議な投開票だった。立憲民主党の代表選は党員・地方議員票をまず開票してから国会議員の投票に移る方式。党員・地方議員の投票結果が国会議員の投票行動に影響を与えるのではないかと思うが、結果、上位2人の決選投票になり代表が泉健太に決まった。」
 
【衆院選後初めてのTV出演】辻元清美さんが立憲民主党の新代表・泉健太氏などを語る【ノーカット】
 
立憲民主党新代表に泉健太氏 『国民の目線で、国民中心の政治をしていく』逢坂氏との決選投票を制す
 

          【東京新聞より】
            
党の「顔」は変わったが、はたしてその中身はどのように変わるのか。
 
野党の『批判』はどうあるべき? 立民新代表は追及一辺倒のイメージ払拭を訴えるが…」 
 

◆「脱批判」意識した泉健太新代表
 「国民の目線に立ち、国民中心の政治をする」。11月30日の臨時党大会で立憲民主党の代表に選ばれた泉健太氏はそう誓った。
 今回の代表選では「脱批判」を思わせる姿勢が目立った。泉氏は討論会などで「批判ばかりで追及一辺倒だと、国民の課題を扱っていないと思われかねない。野党合同ヒアリングを見直し、政策発信を強化する」と政策提案型政党を前面にアピール。候補同士の論争も乏しかった。
 立民は「批判する政党」のイメージが強かった。森友・加計問題、桜を見る会、学術会議の会員任命拒否など噴出する疑惑に、野党合同ヒアリングを繰り返した。日本維新の会副代表で大阪府知事の吉村洋文氏は11月19日の会見で「何でも反対、批判、官僚つるし上げ、スキャンダル追及。そういうことから脱却してほしい」と語った。
◆民主党が政権から転落した後から…
 批判精神の根は、民主党時代から見られた。2009年の事業仕分けで、世界一の性能を目指す国産スーパーコンピューターの開発費を巡り、蓮舫氏が「2位じゃだめなんですか」と詰め寄ったのは有名だ。
 一方、自民党や政府のスキャンダルを追及すると、自身に返ってくる「ブーメラン現象」も相次いだ。こちらも民主党時代からあり、党代表だった菅直人氏は04年、国民年金の保険料未納が判明した麻生太郎、石破茂、中川昭一の3氏を「未納3兄弟」となじったものの、自らの未納疑惑が浮上した。
 政治ジャーナリストの泉宏さんは12年に自民に政権の座を奪われて以降、旧民主や立民の批判色が濃くなったとみる。
 国の機密漏洩防止をうたう特定秘密保護法。集団的自衛権の行使を容認する安保法制。安倍晋三政権は強引な政治を進めつつ、モリカケ桜といった疑惑はどこ吹く風で押し通した。「圧倒的巨大与党を追及し、存在感を示そうとした」
 しかし、衆院選は敗北。「しかも維新という、与党でも野党でもない存在が際立ってきた。存在意義が問われる中、政権交代を目指す党として、政権スキャンダルの追及より政策提案ができる政党の道を選んだ」
◆党内の批判合戦は「自重」か
 泉さんは立民の代表選を「演技でもいいから、もっと論争すればよかったのに」と惜しむ。自民の総裁選では人気の高い河野太郎氏が他候補に攻撃されるさまが話題になった。「自民は政権与党であり続けるという点で党内一致していて、意見が割れても党は割れない。だが立民は内部の対立をのみ込めず、分裂を繰り返した。『批判し合うと党を分裂させる』という危機感が4人にあったのでは
 政治アナリストの伊藤惇夫さんは「脱批判」を図る立民を「与党と対決する姿勢を明確にしない『是々非々の立場』を掲げた維新が、衆院選で票を伸ばしたのを意識している」とみる。
 身内批判を避けたのは「合併政党」ゆえだと伊藤さん。「党への帰属意識が薄く、政権獲得のために互いに切磋琢磨する文化が定着していない。だから党内で批判が始まると亀裂が入る、という不安に結び付く」
◆改善を生むために必要な「批判」
 立民の事情がどうであれ、政策論議を深めるには批判が必要不可欠だ。
 例えば、何かが提案されたとする。その善しあしを厳しい視線で吟味し、問題点があれば明らかにして改善策を提案する知的な営みが、批判という行為になる。
 一橋大の鵜飼哲名誉教授(フランス文学・思想)は「気が付きにくいかもしれないが、ある党が批判的に検証した上で提案した政策が、別の党の政策に取り入れられたことは多々ある」と指摘する。具体的に挙げたのは、高校の実質無償化だ。2009年の政権交代前、当時の民主党が提示し、現自公政権もその政策を受け継いでいる。
 それだけではない。実は自公も自己批判しているという。「新変異株の確認を受け、岸田政権が外国人の新規入国を制限した。これも安倍・菅政権で支持率を落とした原因は何かを批判的に分析してやったこと」
◆質が高いかどうかが問題だ
 国会論戦は一般的に、政権与党の提案を基に議論が始まる。批判が加えられなければ、原案が素通りになる。山口大の纐纈厚名誉教授(政治学)は「『批判じゃなくて対案を』とよく言われるが、両者は原理的にセット。コインの表と裏の関係」と説く。良い対案が出せるとすれば、原案を批判的に考察し、欠点や不十分な側面を鋭く把握できることを意味する。
 「政党制の原点は、野党が批判を積み重ね、政権与党の政策をブラッシュアップし、国民が望むものに近づけるところにある。質の高い批判ができるかが、次の政権を託せるかの試金石。批判はどんどんすべきで、この役割を果たしてこそ政党の認知度が上がる」
◆「成功」と「失敗」
 実例はある。15年の安保法制成立時の国会論戦だ。与党は集団的自衛権の行使を容認する法案を提示。野党は米国追従を批判し、日米安保を保ちながらも戦争をしないための選択肢を示した。
 「数の論理で押し切られたが、国会前を埋め尽くすほどの有権者と若者の支持を受け、安保法制に抗議の声を上げた。雰囲気をつくったのが野党の批判であり、その立役者が今の立民の面々だった」
 逆に、共感を得られないケースもあったという。それは、官僚から聞き取りをする野党合同ヒアリング。「上から目線の言葉を浴びせ、答えに窮する官僚を追及する姿がテレビカメラの前で繰り広げられた。野党対官僚という構図になり、『つるし上げ』のように映ってしまった」
◆「抑制」は与党が喜ぶだけでは済まない
 一方、立民が自らに向ける批判はどうかと言えば、不足していると言わざるを得ない。特に民主政権時の原発事故対応がそうだ。福島県浪江町から兵庫県三木市に避難する菅野みずえさん(69)は、当時の枝野幸男官房長官が繰り返した「(原発事故が)直ちに人体に影響するものではない」という言葉が、今もとげのように心に刺さったままだ。
 「『直ちに』の意味は何だったのか。『いずれは影響する』と示唆していたのか。甲状腺被ばくについても詳細に調べるべきだったのに、なぜしっかりやらなかったのか。いずれも説明がない。自己を振り返り、総括というか、批判できないからだと思う。それは政党としての弱さでしょう」
 前出の鵜飼さんは批判や異論を嫌う風潮が世の中に広まりつつあることに警鐘を鳴らす。「『野党は批判ばかり』は、野党共闘を恐れる人たちが生み出した言説。野党一丸の批判を抑え、共闘態勢をバラバラにし、来年の参院選での自民大勝を狙っている。立民が批判を抑えれば、自民が喜ぶどころでは済まない。いずれ戦前戦中のような大政翼賛政治に行き着くだろう」

 


 

211201 泉健太代表誕生 今後の野党ヒアリング存続はほぼ絶望的
 
さまざまな新代表に対する批判や期待があるのだが、肝心なことは、この代表選での党員・協力党員の投票率がかなり低い、自民党総裁選よりもかなり低い、さらには、国政選挙よりも低めであるということを肝に銘ずるべきであろう。  


2022年夏の参院選まで、党を立て直すために残された時間は少なく、しかも立憲民主党独自候補だけでは参院選の1人区では勝てないことは明らかである。


 
今現在でハッキリしていることは、連合の芳野友子会長傘下の立憲民主党では参院選の惨敗はまぬかれないということではないだろうか、とオジサンは思う。
 
【付録】
 

【立憲代表選に関するぶらさがり取材】 山本太郎(れいわ新選組代表) 完全版 2021年11月30日 衆議院第二議員会館   

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 壊憲は「好戦家に刃物」にな... | トップ | 浜の真砂は 尽くるとも政治と... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

参院選挙」カテゴリの最新記事