石破茂の「10万円」の商品券の土産問題’?)はどうやら、歴代の首相に倣った「悪しき慣習」だったようである。
「安倍首相との会食後に商品券」本紙アンケートに自民議員証言 「敢闘賞、努力賞のようなものだと」
中日新聞社は19日、中部7県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、滋賀、福井)の自民党所属の国会議員を対象に、過去に商品券や金券が配られた歴代首相との会合に出席したかについてアンケートした。2012年の衆院選で初当選した衆院議員1人が「初当選から数カ月後、当時の安倍晋三首相と1期生との会合が官邸であり、会食後に商品券が配られた」と証言した。会場で議員本人が受け取ったという。 「10万円分ほどの商品券か仕立券だったと思う。現金ではない」と説明。この議員はスーツや靴などの購入に使ったといい、「当時は敢闘賞、努力賞のようなものだと思い、受け取った」と話した。 |
あら、安倍さんの時もですってよ… https://t.co/cIU7LgaGc6
— Shoko Egawa (@amneris84) March 20, 2025
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汚い話となれば必ず期待(?)を裏切らない安倍さんの
— 尾張おっぺけぺー (@toubennbenn) March 20, 2025
2012年「安倍」商品券問題
>2012年の衆院選で初当選した衆院議員1人が
>「初当選から数カ月後、当時の安倍晋三首相と1期生との会合が官邸であり、会食後に商品券が配られた」
>と証言した
自民・西田昌司さん、騒げ!https://t.co/Krx6zZ3k57
「安倍首相との会食後に商品券」本紙アンケートに自民議員証言 「敢闘賞、努力賞のようなものだと」:中日新聞Web
— 但馬問屋 (@wanpakuten) March 19, 2025
やっぱりとしか。
驚きはしませんぜ😓 https://t.co/KqFip1m2P2
しかし国民感情からすればスンナリとは見過ごすことはできないのだが、あからさまにこうねだる声もある。
「その10万円、わたしにください」
石破茂が衆議院の当選1回生15人を首相官邸に招いて食事会を催した際、お土産代として10万円の商品券を配っていたことが明るみになった。各紙の報道によると、それは第次安倍政権でも数十万単位でもらっていた者がいたとか、野党議員にも配られていたことがあるとか、派閥の枠組みのなかで自民党内では靴代とか背広の新調代とかの形でベテランが若手の面倒を見るように小遣い的に渡す慣習があったとかで、要は永田町では珍しくもなんともない当たり前のやりとりだったことが伺える。 むしろ政治家のポケットマネーどころか、使い道について報告義務のない官房機密費でメディア幹部を買収したり、世論誘導をはかったり、特定の政治家を取り込んだり貶めたり、政権安定のために政局を優位に動かしたり、長年にわたる自民党政治のなかではもっと驚くような規模のカネが飛び交ってきたことなど容易に想像がつくわけで、1回生に手渡す「10万円」など、恐らくそっちの世界では最低価格のお小遣い程度の扱いなのに違いない。 岸信介のブレーンだった山口県内の御大から生前に聞かされた話を思い出すと、かつて角福戦争といわれた自民党総裁選の際には、「ブロック」や「レンガ」が飛び交っていたという。中抜きしない運び屋すなわち裏方の私設秘書ともいえる御大含めた集団が幾人も飛び回って、目的の政治家のもとにきっちり届けていたのだと。10万円などという金額ではなく、帯封付きでないとおかしいくらいの現金がいくつも重ねられて、それらが「レンガ」や「ブロック」と呼称されるまでに厚みを増し、自民党総裁の座を奪い合っていたそうである。曰く、レンガを投げつけたと思ったら田中角栄陣営はブロックをぶん投げてきて、とても敵わなかったという述懐であった。 今回の商品券10万円ばらまき問題は、裏金問題で散々世間を騒がせてきた挙げ句の出来事だけに、「石破よ、オマエもか!」という受け止めも多いようである。長きにわたって権力ポストを欲しいままにしてきた安倍派・清和会が勢いを削がれ、裏方だった統一教会についてもその存在と清和会との深いつながりが暴露され、政治の表舞台では踊り子の顔ぶれが変わった。しかし、石破茂も脇が甘いのか早くも味噌がついている。世間からズレまくった永田町のなかで、「なんでオレの時だけ問題にされるの?」的な戸惑った表情をして、まるで子どもに100円渡したくらいの感覚なのか「10万円がそんなに問題でしょうか?」的な振る舞いをすることに、世間としては一層違和感を覚えるのである。 それにしても笑えないのは、ここぞとばかりに退陣を求めてハッスルしているのが西田昌司とか裏金問題の張本人にほかならない安倍派の議員たちという点で、三桁万円とか四桁万円の裏金作りに勤しんでいた連中がなにをかいわんやである。10万円商品券をきっかけにして予算成立後の退陣なんて日程で政局が動いていきそうな気配が漂っており、「石破おろし」の暗闘が始まったことを伺わせている。いわゆる清和会に連なる右派セクターが小躍りしているような光景でもある。 10万円の商品券について、こうなったら自民党1回生の15人だけに配るというようなケチくさいことをするのではなく、いっそのこと「すいません。自民党議員のことしか考えておらず申し訳ない」と猛省して、物価高騰と生活苦がひどい折りに国民全員に10万円給付するくらいしたらいいのにと思う。配る相手を変えるべきである。いまどきはコメ代だけでも5㌔㌘2000円で買えたものが4000円にもなって大変なのだから、それだって十分とはいえない。あるいは消費税を減税・廃止するくらいして国民負担の軽減をやるべきである。1回生たちは慌てて返却したけれど、「その10万円、だったらわたしにください!」と思っている人だって少なくないと思う。 |
閑話休題・・・「ケツをあらって出直してこい!
「本澤二郎の「日本の風景」(5470)」
<紳士淑女のたしなみ=石破の教訓を学べ> 先日市内の老人福祉センターの100円風呂に飛び込んだ。温泉町の100円風呂ではないが、ゆったりしながら体全体の垢を洗い流すためにはいい機会だ。だが、石破は外交の躓きの一つが露呈してしまって、彼のしつけの悪さをさんざんメディアでたたかれた。珍しく湯船につかりながら紳士淑女のたしなみを、仲間世代の老人から学ぶことにした。 大丈夫だろうか?案の定、やはりぜんぜんいい加減であることが再確認できた。観光地の温泉風呂も同じであろう。外国人客のたしなみはどうか、も気になってきた。日本の湯舟は菌がうようよに違いない。清潔風呂は、利用者から始めよ、である。 <お尻の清潔大丈夫か> 筆者が犬猫に興味を失った理由は、彼らが人間同様の清潔な体ではない点にある。動物好きの友人が、若くして動物からの菌に感染して命を亡くした。その時からだ。一番不潔な体を洗浄することの重要さは、健康で生きるために不可欠だからでもあるが、田舎の貧農の子供として生まれたため、そうしたルールを知らないまま大人の世界に入ってしまった。 考えればわかることだが、お尻を清潔に保つことは、生き物にとって特別大事なことだが、お尻を入浴する前にしっかりと洗浄するという、当たり前のたしなみを知らなかった。 それは15歳で上京して初めて「銭湯」に入っても気づかなかった。ということは、大半の日本人がそうだったことになる。到底近代人と呼べる資格がなかった。結婚して妻に指摘されるまで気付かなかった。 そうして市の老人風呂の様子を点検してみたのだが、10人ほどの老人の誰一人、お尻を石鹼でしっかりと洗ったうえで入浴する者は一人もいなかった。「入浴する前にお尻の洗浄を忘れるな」の張り紙一つで済むはずなのだが! この地区の周囲は、農漁業として栄えた場所である。帰化した朝鮮人も少なくない。最近になって市の有力者が「やくざ代議士の出自は朝鮮半島」と教えてくれたばかりである。帰化人にもお尻の清潔は問題ありか。 <老人特有の異臭は> 老人特有のにおいも体感できた。 湯船で隣り合わせた老人のにおいである。家庭・家族で注意してくれないのか。それとも夫人を亡くした一人住まいの老人なのか、知る由もない。ひょっとして自分も、他人に対して迷惑をかけていないのかどうか?心配になってきた。 おそらく毎日のように風呂に入る日本人は、一般的に清潔な民族だとの評価を得ているのだが。 <入れ墨専用の風呂もあるハマダ市> やくざ専用のような風呂も、この異様な地区には存在すると息子や近所の中小企業の経営者が教えてくれた。いうまでもないが、入れ墨が好きな人間はいないだろう。 フィリピンのドゥテルテ前大統領は、やくざ暴力団退治で成果を上げ、女性や観光客に喜ばれた。今トランプが、中南米のギャング・カルテル違法移民を退治して、米国民を感動させているが、連中も日本のやくざ同様に体に不気味な入れ墨をして、市民から強奪・強姦をり返し、恐れられている。 米軍の海兵隊でないと対応できないだろうが、これはトランプ効果として高く評価されている。なぜバイデン民主党は同じことをしなかったのか。マフィアを恐れていたのか。 日本も災害に汗をかかないで遊んでいる自衛隊員を「やくざ退治に投入せよ」との声は、特に房総半島の住民の間で強まっている。 <老人のやり取りに頷くやくざ跋扈の房総半島「ハマダ市」> 入浴中の老人同士のやり取りが耳に飛び込んできた。「最近OOの姿が見えない。何かあったのか」「以前にもかなりの期間、見なかったので、尋ねると九州の方へ行っていたという。なぜ九州か追い打ちをかけたら、刑務所に入っていたと抜かした」「なるほどねえ」 聞いてる方が腰を抜かしてしまった。地元有力者の「ここはハマダ市に改名してしまった」という仰天解説に改めて頷いてしまった。房総半島の住民の資質はやくざレベルなのだろうか。 ともあれ不潔な場所は、いつも清潔にするしつけを励行する日本人でありたい。石破茂はその先頭に立って実践してはどうか。夫人の努力が大事であることも付け加えておくべきか。手足は言うまでもなく、お尻の洗浄から健康管理が必要である。便所・台所も。2013年11月に311東電フクシマ原発の被ばくで亡くなったかもしれない妻に感謝を込めて! 2025年3月20日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員) |
10万円の商品券を身内の新人議員にお土産として配ったことにより、鬼の首を取ったかの如く石破茂下ろしに躍起になっている自民党員がいるのだが、「嘘をつけなくては政治家になれない」というブラックジョークもあるが、本来は政治家の発言には「二言なし」であろう。
「10万円の商品券配布より大問題。石破首相の進退が問われる杉田水脈氏『参院選比例トンデモ公認』」
最新の各種世論調査で、軒並み発足以来の最低支持率を叩き出す結果となっている石破内閣。「10万円の商品券配布」が大きく響いているとされますが、「それ以上の問題」を存在する識者も存在します。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、自民党による杉田水脈氏の参院選比例区候補公認を「公約違反」として、その証拠を上げつつ強く非難。さらにこの「トンデモ公認」が今夏の参院選で自民党にもたらす結果を占っていた。 ■石破首相がついた大ウソ。公約違反でしかない杉田水脈の参院選比例公認 3月9日、東京都内のホテルで開催された自民党の党大会で、今夏の参院選比例代表の候補予定者として紹介された杉田水脈氏(57)は、ステージ上で笑顔で手を振り、隣りに立つ石破茂自民党総裁は拍手で迎えました。この信じがたい光景は各紙が一斉に報じ、全国から批判が巻き起こりました。 翌10日、自民党の森山裕幹事長が党本部で会見を行なうと、集まった記者からは杉田水脈氏の公認に関する質問が相次ぎました。1人の記者が杉田氏の過去の差別発言の数々について言及すると、森山幹事長は「しっかりと反省いただかないと。本人はそういう気持ちでおられる」などと意味不明の擁護をしました。 そして、別の記者が「なぜ杉田氏を公認したのか?」と質問すると「本人の申請に基づき選対委員会の審査を経て決定した」などと選対委員会に丸投げしました。また、別の記者が「杉田氏は裏金問題で政倫審での弁明を行なっていないが?」と指摘すると「まずは杉田氏が丁寧に説明責任を尽くしていくことが重要だ」と述べ、これまた丸投げしたのです。 そもそもの話、現在の杉田氏は、これまでの数々の差別発言を1ミリも反省していないどころか「私は差別などしていない」とひらき直っています。統一教会や幸福の科学との癒着問題の時も、1,564万円もの裏金問題の時も、杉田氏は説明責任を果たすどころか、常にひらき直って来ました。そして、それが原因で昨年10月の衆院選は公認を見送られて出馬を断念したのです。 それから今日まで、杉田氏は謝罪も反省も説明責任もゼロなのに、どうして自民党は今回、杉田氏を公認したのでしょうか?森山幹事長は「選対委員会が決定した」と責任を丸投げしましたが、それなら野党の皆さんは、国会の場で、木原誠二選対委員長に対して「1ミリも反省しておらず説明責任も果たしていない杉田氏を、どのような理由で公認したのか?」と問いただすべきでしょう。 そして、これほどまでに有権者をバカにした公認を堂々と行なった石破茂自民党総裁に対しても、その責任を国会で追及すべきでしょう。10万円の商品券などよりも、このトンデモ公認のほうが遥かに大きな問題であり、場合によっては辞任すべき案件です。何故なら、性的少数者への差別、アイヌ民族への差別、在日コリアンへの差別、挙句の果てにはレイプ被害女性への差別まで繰り返し、1ミリも反省していない杉田氏を公認したということは、自民党という政党自体が「これらの差別を容認した」ということになるからです。 ■総裁選で連呼してきた公約を次々と反故にし始めた首相 あたしは、このトンデモ公認の責任は、すべて石破首相にあると思っています。それを証明するために、時計の針を5カ月ほど巻き戻し、昨年10月の衆院選での自民党の当時の対応を確認してみたいと思います。 昨年9月27日、自民党総裁選の決選投票で「女性の着ぐるみを着た安倍晋三」こと高市早苗氏を破って総裁の座に就いた「焦げたアンパンマン」こと石破茂氏は、国民の信を得ずに自動的に日本の首相になったとたん、総裁選で連呼して来た公約を次々と反故にし始めました。そんな石破首相の「手のひら返し」の第1弾が「解散総選挙」でした。皆さん、覚えてますよね? 総裁選の間、とにかくすぐにでも解散総選挙を行なうと主張していた小泉進次郎氏に対し、石破氏は「まずは予算委員会で野党と議論を尽くし、国民に判断材料を提供するのが新首相の責任だ。解散総選挙はその後だ」と反論していました。それなのに、嗚呼それなのに、それなのに…というわけで、石破氏は自分が首相になったとたん、戦後最速のマッハのスピードで解散総選挙を行なったのです。そして、自民党のセンターに立つ石破首相は「石破のことは嫌いになっても自民党のことは嫌いにならないでね♪」と心の中でつぶやいたのです。 ま、すべては森山幹事長の差し金でしたが、これには多くの国民がポカーンとしてしまいました。そして、自民党は大方の予想通りの大惨敗で、自公は衆院の過半数を割ってしまいました。石破首相は森山幹事長の言いなりに動いただけなのに、この責任をすべて背負わされ、石破政権は苦しい船出となりました。でも、今回再確認すべきは「衆院選の結果」ではなく「衆院選の前」なのです。 前任の岸田文雄氏が昨年9月の総裁選への出馬を辞退したのは、統一教会問題に続いて裏金問題が発覚し、あまりの規模の大きさから収拾がつかなくなり、内閣支持率も危険水域の20%台にまで落ち込んだからです。ようするに、実質的には「裏金問題による引責辞任」のような形でした。そして、その流れから石破氏が総裁に選ばれ、首相になり、解散総選挙に突入したのですから、国民の目が「裏金議員の処遇」に向くのは当然です。 すると石破首相は、山ほどいる裏金議員のうち「上位6人を非公認とする」と発表したのです。これまた多くの国民がポカーンです。そして、一拍おいて全国から大ブーイングが巻き起こると、石破首相は大慌てで「あと6人を追加で非公認とする」と発表しました。でも、その6人顔ぶれを見てみると、すでに裏金問題の責任を取って「今回は出馬しない」と発表していた越智隆雄氏が入っていたのです。ようするに、党として厳しい処分を下したように見せるために、出馬しない議員を利用して水増ししたのです。何というセコさ! 結局、石破首相は、裏金議員のうち、出馬しない越智隆雄氏を含めた12人を非公認とし、その他43人は公認した上で比例重複を認めないという処分を決めました。つまり、この43人は、これまでのように「小選挙区で落選したけど比例でゾンビ復活」という甘利明氏のような保険がなくなったわけです。多くの国民は裏金議員全員を非公認にしないと納得できなかったと思いますが、これが石破首相にできる精一杯だったのです。 ■全国のネトウヨ票を独占できると踏んだ杉田水脈の思惑 で、ここからが本題ですが、この処分に当てはまらない裏金議員が3人いたのです。杉田水脈、上杉謙太郎、尾身朝子の3氏です。この3人は小選挙区と比例の重複ではなく、比例だけに出馬する予定だった「比例単独」の候補でした。しかし石破首相は、この3人の対応だけを先送りしたのです。 この3人は「比例単独」の候補として、それぞの地元の自民党県連から公認申請が出されていました。ですから、本来であれば公認か非公認かを判断し、他の裏金議員と同日に発表しなくてはなりませんでした。しかし、他の裏金議員のように公認してしまうと、その瞬間に当選が決まってしまうという特殊な例だったため、石破首相は判断を3日間ほど先送りしたのです。そして3日後の10月11日、これまた森山幹事長が、次のように発表したのです。 「3名とも自ら出馬をご辞退をされて、反省の態度を示されました。今後も政治活動を続けていただきたいと思いますし、1日も早く国民の皆さんの信頼を取り戻せるように頑張っていただきたい」 出馬する気マンマンで自分から県連に公認申請を依頼していた3人が3人とも、突然、自分から出馬を辞退することなどありえません。これは3人の意思ではなく、森山幹事長の命令に従ったということが一目瞭然です。その証拠に、出馬を辞退したとされる上杉謙太郎氏は、この2日後の13日、公示日の2日前というギリギリのタイミングで、福島3区に無所属で立候補すると表明したのです。 一方、杉田水脈氏は、ツイッター(現・X)でアンチに向かって「あなた方がいくら騒ごうが私にはなんの影響もありません!」などとケンカを売りつつ「参院への鞍替え」に言及しました。これもどうせ森山幹事長の差し金だと思いますが、今回の衆院選を引かせるために代替案として来年7月の参院選での「比例単独」を提案したのでしょう。杉田氏は12日、地元の山口で記者会見して「来夏の参院選比例代表に挑戦して信を問う」と述べました。 衆院選の比例は「自民党」というように、有権者は政党名を記入し、各党は得票数に応じて名簿の順位の上位から当選が決まって行きますが、参院選の比例は政党名でも候補者名でも良いのです。そして、候補者名の票はすべてその候補者に入ります。杉田氏が「信を問う」と言っているのは、参院選の比例で「杉田水脈」と記入された得票で当選するという予告なのです。この方式にすれば、全国のネトウヨ票を独占できると踏んだのでしょう。 でも、そんなに都合よく行くのでしょうか?あたしがそう思ったのは、杉田氏が参院選への出馬宣言をした3日前の10月9日、衆議院の「国家基本政策委員会合同審査会」で行なわれた党首討論での、石破首相の答弁を聞いていたからです。 ■杉田水脈の公認に眉をしかめる多くの自民党支持者たち この日の党首討論で、日本維新の会の馬場伸幸代表(当時)から「自民党の裏金議員は参議院にもたくさんいるが、来年の参院選では公認するのか?」と問われた石破首相は、次のように述べていたのです。 石破首相 「参議院議員についてどうなのか、ということでございますが、同じ国会議員でございますので、衆議院と参議院とで違う対応をするということはございません」 馬場代表 「今、石破総理からはっきりと、来年の参議院選挙に向けた自民党の公認に対する考え方をお聞かせをいただきましたので、国民の皆様方としっかり注視して行きたいと思います」 つまり石破首相は、今夏の参院選も、昨年の衆院選と同様に「特に悪質な裏金議員は公認しない」「その他の裏金議員は公認した上で比例重複を認めない」ということを断言したのです。国会の党首討論の場で、自民党総裁として、他党の代表からの質問に答える形で公言したのですから、これは「自民党の公約」と同義です。 そして、杉田水脈氏に関しては、衆院選に出馬できなかったのですから、石破首相が「衆議院と参議院とで違う対応をするということはございません」と断言した以上、参院選にも出馬できないということになります。さらに言えば、自民党には「比例単独は2回まで」という党内ルールがあるのです。杉田氏はすでに2017年と2021年の衆院選で中国ブロックの「比例単独」で当選しているので、裏金問題うんぬん以前に、衆院であれ参院であれ自民党から「比例単独」で出馬することはできないのです。 杉田氏がどうしても今夏の参院選に出馬したいのであれば、他の政党に移籍してそちらから出馬するか、無所属で小選挙区に出馬するしかないのです。もちろんこれは、石破首相が「公約を守れば」の話ですが。そして、石破首相は公約を破り、杉田水脈氏の公認を発表したのです。 今回、杉田氏は、森山幹事長からの「参院選の比例単独での公認」を交換条件として衆院選への出馬を辞退したため、常に余裕シャクシャクで、この5カ月間、反省どころか自身の差別発言の正当化に明け暮れていました。そして、森山幹事長は約束通りに、そんな反省ゼロの杉田氏の公認を石破首相に指示したのです。 しかし、過去に例を見ないほど悪質な極右のレイシストの公認を喜んでいるのは、ほんの一部の同類だけで、多くの自民党支持者は眉をしかめています。杉田氏の公認は、政権与党としてはイメージダウン必至であり、今の弱り切った自民党にとっては「百害あって一利なし」なのです。 杉田氏が「比例単独」に公認されたことで、比例に「自民党」と書く支持者は大幅に減り、杉田氏の当選と引き換えに、自民党は多くの議席を失うことになるでしょう。 ま、常に自民党の議席減を望んでいるあたしとしては「渡りに舟」であり、自公の「参院でも過半数割れ」という最高のオウンゴールまでもが視野に入って来た今日この頃、今回の石破首相の「杉田水脈氏の公認」という公約違反は大歓迎なのです♪ |
どうも「公約破り」は政治家の本能らしいのだが、少なくとも「安倍晋三よりまし」と思われた石破茂も「獅子身中のヘ虫」を無視できなかったことが野党にとって「最高のオウンゴール」となってしまうのだろう、とオジサンは思う。