建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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おおとり運送裁判の概要②役員辞めても役員報酬取り続けた

2016年10月28日 13時59分37秒 | ハンドルを守れ

椎山氏は、不動産の賃料だけでなく、役員をやめてからの役員報酬をとり続けていました。本来利益がなければ自腹を切るべきであるおおとりの買収資金の借り入れ返済を含め、これらを平気で毎月自動的におおとりの売上から行うような体制をつくり、必ず実行させていました。

椎山氏はおおとり運送の経営に援助をしたといいますが、ラフタークレーンの売却代金も、何よりも先に鷹島建設へ、貸し付けとして渡しています。援助の実質はありません。


おおとり運送裁判の概要①事業廃止に合理性が認められず、解雇は無効だ

2016年10月28日 13時58分12秒 | ハンドルを守れ

おおとり運送の解雇は全く必要性がないものでした。資金繰りがついて営業が続けられるかどうかの判断の指標であるキャッシュフローを見ると、5年間を通して黒字になっています。売上そのものも、おおとり運送が廃業された2013年では増えつつあり、負債総額も減りつつありました。廃業当時、おおとり運送には同業他社に仕事を回すほどであり、倒産の危険については、おおとりよりも先に倒産するところがあるはずというのが、従業員の実感でした。

また椎山賢治氏には、解雇を防こうとする努力も決定的に足りていませんでした。椎山氏は、おおとり運送の経営陣に、まともに経営ができる者を確保しようとせず、次々と運送業についての素人を連れてくるのみでした。使える車両、重機を次々に売却しました。中には破格の安値で関連会社や知り合いに売却したものもあります。車両、重機が不足し、おおとり運送は仕事に支障をきたし、負担の大きい傭車や、新たな購入を繰り返すこととなりました。椎山氏の経営は、全く無計画としか言いようがありません。鮮魚車の購入や、建設部門の創設なども、同じく黒字に向けての計画性がないものでした。はてには、おおとりにとってきわめて重要なラフタークレーンを突然売却し、会社に多大な損失を被らせました。およそ合理的な会社経営ということはできません。


おおとり運送裁判が10月31日ついに判決

2016年10月28日 13時55分36秒 | ハンドルを守れ

オーナーの椎山賢治会長(松浦市議会議員)による、組合つぶしを目的としたおおとり運送(佐世保市藤原町)の廃業・解雇は不当として、建交労おおとり運送分会の組合員13人が長崎地裁佐世保支部に提訴して裁判をたたかっています。

2014年2月28日に提訴した裁判も、今年5月に開かれた2回の証人尋問を終え、10月31日13時30分に、長崎地裁佐世保支部でいよいよ判決となりました。

 

おおとり運送裁判の判決

日時:10月31日(月)13時30分~

場所:長崎地裁佐世保支部

 ※どなたでも傍聴できます。


第18回建交労九州支部定期大会開催!

2016年10月22日 10時54分36秒 | 活動報告

建交労九州支部は10月20~21日熊本市のネストホテル熊本で、各分会選出の代議員、役員、傍聴者の出席のもと第18回定期大会を開催しました。

大会は、緒方徹治執行委員長が主催者あいさつをおこなった後、日本共産党熊本県委員会の山本信裕県議会議員、熊本県労連の楳本光男議長が来賓として出席し激励と連帯のあいさつをおこないました。また、建交労中央本部と全国労災部会を代表して及川浩事務局長が激励と情勢を語りました。

主催者あいさつで緒方委員長は「鹿児島県に引き続き、新潟県知事選挙でも原発反対の米山知事が誕生したのは歴史が変わっていることを感じた。九州支部も選挙を今まで以上に発展させて闘うことが求められている」と述べました。

山本議員は、「安倍首相は参院選前、熊本地震の救済と復興を国が全面的にやりますと公言したが、公約は投げ捨てられた」「被災者や県民・国民の運動によって、自然災害に対する個人補償を300万から500万にという粘り強いたたかいが広がっている」と報告されました。楳本議長は「熊本地震被害に、九州支部をはじめ全国の仲間の物心両面の支援に心から感謝している。行政にアスベスト被災実態を調査させる取り組みを提案している」と語りました。及川事務局長は、厚労省がすすめているじん肺診断にCT判定を持ち込もうとしている問題やトンネルじん肺根絶の闘い、組織拡大の重要性などについて情勢報告を行いました。

中里書記長が総括と運動方針、井谷副委員長が決算・予算の提案をおこない質疑で一日目は終了しました。

二日目は、討論をおこない、組織拡大、振動障害部分休問題、間質性肺炎はじん肺の基本的病態と認めさせる取り組み、肺がんやじん肺を喫煙のせいにする不当な動きとの闘い、騒音性難聴の認定闘争、船員保険と労災保険の統合による不支給問題、社会復帰事業団活動、組合員の療養モラル問題、戦争法廃止の取り組みの経験、沖縄高江のヘリパッド建設をめぐる機動隊による土人発言問題、原発廃炉の取り組みなど延べ13人が発言し活発な議論が行われました。

すべての議案が満場一致で採択され、役員が選出されました。


第27回なくせじん肺キャラバン東京終結行動!

2016年10月21日 17時47分14秒 | 活動報告

第27回なくせじん肺全国キャラバン東京終結行動が10月17、18日に行われました。長崎実行委員会からは、じん肺・アスベスト根絶三菱長船の会、三菱長船じん肺患者会、じん肺弁護団、建交労九州支部長崎分会、トンネルじん肺根絶原告団、西日本石炭じん肺請求団、三菱長船第3陣原告団の代表27人が参加しました。

一行は、全国から参加した200人を超える行動参加者とともに12時に厚生労働省・環境省前に集まりました。あいにくの雨の中でしたが、参加者はじん肺被害の救済と根絶を求め、全国実行委員会の主催者、各原告団、支援の代表が厚労省に訴えました。長崎からは、9月26日に福岡高裁で日鉄鉱業に勝訴した西日本石炭じん肺田川訴訟の遺族原告Tさんが、全国の皆さんに支援のお礼とじん肺根絶まで頑張る決意を述べ、激励を受けました。

その後、衆議院第2議員会館では「東京終結・院内集会」が開始されました。国会議員や秘書のみなさんも集会に駆け付け、連帯と激励のあいさつをされました。長崎からの参加者は、田川紀子さんと西日本請求団の山口等団長、三菱長船第3陣の尾崎豊団長、中里事務局長が発言しました。

二日目は、日鉄鉱業社長宅前、日鉄鉱業本社前、での行動から始まりました。社長には会えませんでしたが、横断幕を掲げて行動を行うことができました。

品川の三菱重工本社に行きましたが、キャラバン実行委員会の要請は受け取らないということでした。参加者は、横断幕を掲げハンドマイクで早期解決を訴えました。

最後に、国会請願デモ行進が日比谷公園から国会まで行われました。国会議員面会所では日本共産党と社民党の国会議員の方々がデモ隊を待っていて、長崎で集めた署名を渡すことができました。