建交労長崎県本部

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筆舌に尽くしがたかった廃業・解雇の苦しみ~おおとり運送裁判第3回口頭弁論~

2014年10月28日 11時01分00秒 | ハンドルを守れ

オーナーの椎山賢治氏による組合つぶしを目的とした、おおとり運送の廃業・解雇とたたかう、建交労おおとり運送分会の裁判は、椎山賢治氏とおおとり運送社長の野口隆博氏を相手に、長崎地裁佐世保支部でたたかわれています。10月20日に3回目の口頭弁論が開かれ、双方から主張をたたかわせました。

法廷で意見陳述を行った組合員のTさんは、人生の半分を捧げたおおとり運送での生活を振り返り、椎山氏の買収前のおおとり運送は社長自らも現場に出て、車の修理も自分たちで行い、運転手が人夫作業も行うなど、お客様を大事にし、従業員と車両を大事にする会社だったと述懐しました。

しかし、椎山氏はおおとり運送を買収・社長に就任してから、会社に出てきたのは1年に1回ほど、それも1回につき1~2時間ぐらいでした。更に、椎山氏がおおとり運送に派遣してきた専務も、4年間で4人が交代しており、腰を据えた経営はなされないままでした。

モウケのためなら従業員・家族も、お世話になったお客さんも切り捨てた

そして、挙句の果てに、椎山氏は、従業員にもお客様に対しても、紙切れ1枚のみの通知で廃業を強行しました。事前の説明も、一時帰休や希望退職を募ることもありませんでした。椎山氏がおおとり運送を買収してから廃業させるまで、およそ経営責任を果たしたとは思えません。廃業の経過から見ても、少なくとも従業員の生活を守ろうという意識を感じることは全くできません。

誰もが安心して働き暮らせるように

裁判では、「廃業」や「解雇」というものは、日常茶飯事に取り扱われるものだと思います。廃業も解雇も、文字だけ見ればそれぞれたったの2文字です。しかし、私たちおおとり運送の従業員は、不当にも会社を廃業させられ、解雇され、実際の苦しみは2文字には凝縮できない、筆舌に尽くしがたいものだということが分かりました。

おおとり運送のような不廃業と解雇がなく、安心して働き暮らせるよう頑張ります。