無量大数 - 10の68乗の世界

個人用ストレージもテラバイトオーダーに到達した昨今、世界に散らばるさまざまなジャンルのトピックを拾います。

制度設計の重要性

2010-01-02 17:41:27 | 政治・行政
成長戦略策定はもちろん大事だが、実はそれに呼応する制度設計こそがすべての根幹であることを忘れていはいけないだろう。どんな組織形態にするか、モチベーションが保たれるか、無駄がなるべく出ない「仕掛け」があるか、等々「作り込み」が問われるはずなのに、そういう点があまり議論されないし、話題にならない。


公共事業悪者論にしても、もっとひどい自治労国公労連悪者論にしても、根っこは同じこと。前者であれば、適正な規模や事業を採択する際に用いられる指標が妥当かどうかを検討している人は少ない。後者についてはもっとひどいかもしれない。労働基本権はどうするか、キャリアパスは、などなど、本来は「パブリック・サーバント」である人々なのだから、国民の一番身近な話題でなければならないのに、TV新聞ではほとんど俎上に登らない。


タブーを一切排除して、ちゃんと話のできる「場」が必要だろう。

実は国産材の価格は安い

2010-01-01 23:18:42 | 環境

なんも知らんのに知ったかぶりの池田信夫がまたデマをまき散らしている。

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いま市場で売られる木材のうち76%が外材だが、この比率を50%まで下げるには、コメのように関税を引き上げるしかない。これによって木材の価格は上がり、林業を営む供給側は潤うが、住宅価格などは上がって需要は減退するだろう。


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実はここ数年の中国産木材の値上がりでいまは国産材が価格逆転の体たらくだ。なぜならば!


国産材は林道などの整備不足で供給が少ないから。ここ数十年の林業衰退で人員も足りていない。結果的に、価格は安いのに需要に追いつかないという情けない事態に陥っている。


公共投資減少で余った人材・企業を転換させるにはもってこいの産業だろう。加えてカーボン・ニュートラルのボイラ発電なども登場しているというのはグッドタイミングだ。


http://www.jccca.org/content/blogcategory/115/616/


環境行政がこういう↑エセ財団に税金をくれてやるのではなく、ちゃんとした産業支援を行うことが重要なのだ、とわからせるにはどうしたらいいのだろう?