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東証1部上場企業の犯罪(その1)

2005-07-10 14:13:27 | 企業犯罪
「体には気をつけな」の一言に怖気づかない人、何人いますかね。

バックに某党の大物政治家までついているケースもあるそうな。

さて、再発を防ぐ有効な手立てはあるか。


2005年 7月 8日 付産経新聞より引用

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暴力団と結託、談合強要 勝村建設役員ら逮捕


 東京都発注の水道工事をめぐり、談合を拒否した建設会社を暴力団員と一緒に脅したとして、警視庁は七日、威力入札妨害容疑で、東証一部上場の中堅ゼネコン「勝村建設」(東京都台東区)常務営業本部長、露崎勝一容疑者(57)=葛飾区=と指定暴力団住吉会系幹部、高橋浩二容疑者(43)=江戸川区=ら五人を逮捕した。露崎容疑者は「談合の仕切り役」だった。

 ほかに逮捕されたのはクボタの全額出資子会社「クボタ建設」(中央区)東京支店営業担当部長、永井達也容疑者(41)=埼玉県久喜市=ら。全員が容疑を否認している。


 調べでは、露崎容疑者らは都水道局の配水管新設工事(練馬区)の入札で、クボタ建設の共同企業体に落札させる談合を計画。しかし、入札に参加した三登建設(北区)が談合に加わるのを拒否したため、都庁の議会棟レストランで「談合に応じなければただじゃおかない」などと脅し、入札を妨害した疑い。


 勝村建設は大正七年創業で昭和二十二年に株式会社として設立。社員は約四百七十人。都や日本道路公団などの公共工事を受注し、今年三月期の売り上げは約四百十億円。


     ◇


≪露崎容疑者、受注調整で影響力 報復恐れ応じる企業も≫


 鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事をめぐる談合に続き、上場企業役員が反社会的勢力の力を借り、談合を仕切ろうとした事件が発覚した。


 「入札はクボタ建設に決まっているから頼みますよ。おたくが落札すれば(会社を)つぶします。談合に応じなければただじゃおかない」「うちの組には十五年や三十年くらい喜んで刑務所に入る若い衆がいっぱいいる。体には気をつけな」


 勝村建設の露崎勝一容疑者、住吉会系幹部の高橋浩二容疑者らは威圧的な口調で三登建設の営業担当者に白紙の入札書を渡し、無理やりクボタ建設の入札額を上回る金額を記入させた。


 露崎容疑者は都水道局などの工事で受注調整に影響力があった「業務屋」として知られ、「十年ほど前から、露崎容疑者が仕切り役の談合が日常化していた」(関係者)。落札率(予定価格に対する落札価格の割合)は談合がなければ通常八割前後とされるが、同局発注工事の落札率は十四年度平均98%、十五年度平均96%だった。


 談合維持のため、露崎容疑者は「闇社会」に頼った。


 年に数回、建設会社の担当者や複数の暴力団幹部を招いてゴルフコンペを開催するなど、暴力団との蜜月ぶりは業界では有名で、「報復が怖いので談合に応じたことがある」と警視庁に弁解した企業も。


 談合問題に詳しい桐蔭横浜大法科大学院の鈴木満教授は「昭和三十年代前半までは暴力団をバックにした談合屋が暗躍していたが、今の時代にも関与させるとは言語道断。談合への批判が強まるなかでも、暴力団に頼ろうとする建設業界のあしき慣習が浮き彫りになった」と指摘した。

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