クロアチアやセルビアの素朴画、ナイーブアート。画家としてよく知られているのは、在りし日の東京宝塚劇場の緞帳にも使われたイワン・ラブジンでしょうか。
閉ざされた冬の農村の抒情的な景色、奇妙な登場人物、ファンタジー…その豊かなイマジネーションの世界に触れたいかたは、ザグレブのナイーブアート美術館がおすすめです。
これはドブロブニクで出会い購入した一枚の絵。ナイーブアートの典型ではありませんが、ガラスの中に封じ込めた心象風景は、ジョルジオーネを思わせる静けさの中にあり、心乱れるときに不思議な回帰感を与えてくれます。