前向き日記

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通信ディーラー生き残り策

2010年10月14日 19時23分18秒 | システム
今日は、「通信ディーラー生き残り策」の話を聞いてきました。

会社関係者への報告用ですが、紹介します。
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1.通信業界の動向

 ●通信(電話)業界は、ほぼ10年単位で、ターニングポイントを経てき
  た。
 ●最初は、アナログからデジタル化(ISDN)
 ●次は、IP化。
 ●そしてNGN。
 ●ただし、NGNはスモールスタート。
 ●NTTは当初、2015年にPSTN交換機を廃止する予定だったが、
  2025年にPSTN廃止、と予定が延びている。
 ●これは、IP電話では、PSTNでできていたコレクトコールや104
  話中調べ、ナビダイヤル等が利用できないため。

2.各ディーラー社長からヒヤリングした通信将来像・生き残り策

1)富士ネットシステムズ(http://www.fnsys.co.jp/)
 ●PBXはいずれなくなるだろう。
 ●しかし、ここに来てPBXリプレースの商談が回復基調。
 ●中小企業では、IPよりまだレガシーが圧倒的に多い。
 ●これをFMCを絡めてビジネスシフトしたい。しかし、FMCはキャリ
  アのビジネスであり、ディーラーとしてのうまみは少ない。
 ●今後は、シンクライアント等に真剣に取り組みたい。

2)日立コミュニケーションネットワークス
 (http://www.hitachi-comnet.co.jp/)
 ●景気は悪い。回復していない。
 ●中小は、ほとんどレガシーで対応している。
 ●新事業のためには社員教育が極めて重要。
 ●社内の風通しを良くするため、肩書き抜きのオフサイトミーティングや
  逆に階層別のミーティングなど、社内で活発に議論している。
 ●新規分野への対応が必要。
 ●(顧客の)総務部ではなく、システム部と話がしたい。
 ●モバイルが普及したため、保守工事が減ってしまった。
 ●全国に30店のサブ店を持っているため、これを活用したい。

3)エイコーデンキ
 ●PBXマーケットは縮小している。
 ●全国規模の顧客を持っていたが、取引がなくなり、苦しい。
 ●弱電もやってしのいでいる。
 ●全国に28社のネットワークを持っている。
 ●PBX、LAN、電線が3本柱。
 ●上記のうち、ひとつやったら、必ず、他の2本も横展開。
 ●IPがわかる電話会社と付き合いたい。

3.藤島氏によるまとめ(だぶっている部分あり)

1)生き残り策その1
 ●ビジネスフォンは下降していくので、関連ビジネス、新商材の発掘が
  必要。各社何か得意なものがあるはず。それを伸ばす。
 ●既存の顧客ベースを生かす。
 ●人材育成。
 ●事業計画をきちんと作り、チェックすること。
 ●顧客サポートを充実させること。

2)生き残り策その2
 ●他社と差別化できるようにすること。
 ●自分の会社の既存リソースをうまく活用できる新商材の発掘。

3)人材育成
 ●受注のポイントは「人間」。嫌われたら、買ってもらえない。
  2番目が「会社」、3番目が「製品」。「価格」は4番目。
  →営業・SEが気に入られれば、多少高くても買ってくれる。
 ●人材育成はボディーブローのように効いてくる。これからはマルチ
  SEが必要。「音声+IP+無線」が分かるSE。
 ●SEのモチベーションを上げるため、キチンと評価してやること。

4)事業計画(短期+長期)がない会社はダメ。

5)顧客サポートが重要。既存顧客を台帳化して、現実的な提案をして
  いくこと。売りっぱなしの会社が多い。もったいない。
  コールセンタやリモートメンテ、24時間対応などが有効。
  保守で顧客接点が持てるので、そこから更新や新規案件を受注する。

6)まず、幹部がしっかりしなくてはだめ。

7)失敗したら、すぐに撤退すること。必ず生き残り策はある。
  ローラー作戦もやり方次第で成功する。

8)生き残るための王道はない。各社、工夫が必要。

以上
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