思考の整理学 (ちくま文庫)外山 滋比古筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
もう27年前、私が大学生の時に書かれた本ですが、最近売れている、と言うので読んでみました。
今、読んでも、内容は新しく、陳腐化していません。
グライダー人間と飛行機人間の比喩が興味深かったです。
グライダー人間:人から問題と解き方を教えられ、正解を得る人間。正解を得ているので,
自分は、飛んでいると錯覚しているが、実際は自力では飛べない。
飛行機人間:自ら問題を考え出し、解を求めようとする人間。自力で飛ぶことができる。
思えば、日本はグライダー人間を大量生産してきたように思います。
米国に追いつき追い越せ、と言う掛け声がありましたが、問題が既にあるので、グライダー人間にぴったりの時代だったのでしょう。
もはや、日本は自ら、課題を設定し、その解を主体的に求めることが必要な時代です。誰も教えてはくれない。
飛行機人間を作っていかなくてはなりません。