CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

リハビリテーション医療過疎地域

2005-10-02 10:21:13 | リハビリ
リハビリテーション医療過疎は、主にリハビリ科専門医が不足している地域で、目に見えない深刻な問題となっている。しかし、人材育成が進んでいる地域に、しっかりしたリハビリ病院が多数あるかというと、それもまた別の問題である。
おそらく、リハビリ科医が沢山いる地域では、地域医療の悲鳴に近い切迫感に対する感受性に欠けているのではないかと思われる。その証拠と言うと言いすぎだが、最近の専門雑誌のテーマはそれを物語っている。専門家からみると大変深みのある重要な問題に触れているが、リハビリ医療をどの地域のどの病院にでも存在する「当たり前の医療」に育てる気概は、残念ながら感じられない。
私は、某専門雑誌の編集委員への就任を保留してきたが、やはりこれではいけない、と思い活動を開始することにした。
また、一流と言われる有名病院においても、多くの患者さんがリハビリ医療を受けることなく放置され、寝(かせ)たきりになっている全国的な現状についても、改善のために努力していきたい。兵庫医大病院では、来年度より療法士とリハビリ科医を倍以上に増員する計画である。これは急性期病院におけるリハビリ医療のあり方を再検討するきっかけになる可能性がある。今は、どのような臨床システムにすべきか、そのデザインを練っている。

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