CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

NHKスペシャル|闘うリハビリII・感想 ~その2~ 成果主義の弊害

2009-02-08 23:45:32 | リハビリ
回復期リハビリ病棟の成果主義の問題が扱われました。

質の評価は自主的、学術的に慎重に実施するのは良いと思いますが、制度として診療報酬にからめた途端に、数字に振り回されるようになります。これは、経営的に余裕がない医療機関には、どうしようもないことです。医療崩壊の中、ぎりぎりに切り詰めている中で、自宅退院率が6割を切れば減収、という『制度』を作ってしまったのですから。

180日で打ち切りはおかしい、緩和措置は機能していない、成果主義でリハビリ難民がさらに生まれる・・・そのようなメッセージが伝わった番組でした。

番組でいくつかの成功例が紹介されていましたが、基盤に共通していることは『心も動かすリハビリ』ということ。

光があるから前を向いて歩ける、希望をもっていれば生きていける、ということも視聴者はしっかりと感じたのではないでしょうか?

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