健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

「かいがら骨」を動かしましょう!

2010年12月20日 15時59分49秒 | Weblog
いよいよ年の瀬が迫ってまいりました。
この一年も皆様は健康で過ごされましたでしょうか?

寒さや冷えも日ごと増していますので、つい肩周りが緊張しがちになります。
そんな時大きく肩回しをして肩のコリや緊張をほぐしてあげましょう!

今回は肩こりに大きく関与する俗にいう「かいがらぼね」つまり『肩甲骨』についてお伝えいたします。


肩甲骨といえば皆様もご存じのように背中の両側にある逆三角形をした扁平な骨です。

背中側は厚い筋肉が重なり合っていて、筋肉の上に浮いているような仕組みです。

このことからもコリを感じやすく運動不足になると血液循環も悪くなります。

また皮下脂肪の測定部位のひとつに肩甲骨の下部(下角)を使っています。

参考までにそのほかの測定部は上腕後部(肩と肘との中間部で上腕の後部)と、
へそ横部でこの部位の皮膚をつまんでキャリパーという皮下脂肪厚計でその厚さを測定し、
皮下脂肪厚から全身の脂肪量を推定することができます。


さらに肩甲骨付近には、褐色脂肪細胞(脂肪をたくさん燃焼させて体温を上げる細胞)が
多く集まっているといわれていますので、肩甲骨の周りの筋肉をよく動かして緩めていくことで、
血液やリンパの流れが良くなり、脂肪の代謝を効率よく行うことができるのです。


ではここで、コリや疲れが出る前の肩甲骨の体操をご紹介します。

椅子に腰かけるか、床に盤座で座るか、お好きな体勢でおこないます。
呼吸はご自分に無理のない自然呼吸で行ってみてください。

①かるくひじを曲げて肩甲骨を意識しながら後ろ回し、前まわしを各8回行います。
後ろ回しでは肩甲骨を近づけるように、前まわしでは肩甲骨を外側へ広げるように
意識して行います。

②次に右腕を胸の前を横切るように左腕のほうに伸ばします。
伸ばした右手首を上から左手で持ち、さらに左に伸ばしていきます。

この時に意識するのは右側の肩甲骨です。1回目はおへそも顔も正面を向いたままです。

いったん元に戻り、2回目は右腕を引っ張りながらウエストをねじり、さらに首をつけ、
視線もねじった方向を見ます。

③ゆっくり元に戻ったあとは、右手首を持ったままで右手のひらを天井に向けながら
伸ばします。

④さらに左に曲げながら(倒す)右わきと右うでの側面から首筋を伸ばしていきます。
ゆっくりと行えば1回でも十分ですが余裕がありましたら右側を2回くらい行ってみてください。

⑤右肩甲骨側が終わりましたら、左手首を持って②~④の動作で左肩甲骨を意識して
反対側を行ってみてください。


さあ、肩周りをすっきりさせ1日の疲れを取り去って、年末を乗り切りましょう!

*本日の写真
小春日和の週末。
絶景の富士山や八ヶ岳を見ながら、ふるさとの友との語らいは夜更けまで続きました。
また新たな思い出に浸りながら帰路についたとき、石和駅のホーム待合室で
季節外れの赤トンボがひだまりの窓際で羽根をやすめていました。