噛噛堂 あと2112冊

遅読、積ん読、併読、乱読。それでも読んどく、70までの2112冊。いよいよカウントダウン。

介護予防と終末期リハビリテーション

2010年01月10日 | ろうびょうし棚
93歳の山崎さんはどうしてヘルパー3級の資格を勉強するのか…「自分が介護を受けるときに楽に介護をしてもらうためにです」
そうなんだ。
アタシ自身が45歳で方向転換したのも、それがどこかにあるからなんだ。


大田仁史講演集③ 大田仁史    荘道社  2009年
 2008年5月に茨城県立文化センターで開催された、第57回日本理学療法学会における大田仁史氏の講演に一部加筆・修正。
「これからどんどん良くなる!」ためにされるイメージの強い『リハビリ』がなぜ、どのように、終末期と関わっていくのか。
講演の臨場感をそのままに、力強い、渾身の、現場からの肉声メッセージ。


人間、右肩上がりでなくなったらダメなのか?
老いて後にも最後まで右肩上がりなんていう事があるはずもないのに。。。
では、いかにも右肩上がりを期待してしまう「リハビリ」が、いかに「終末期」という現実に寄り添っていけるのか?
それが、遺体の在り方から評価する という逆算の発想による展開で、見事にしっくり寄り添うのです。

約100ページ。
集中すれば1時間もせず読み終えられる小冊子だけど、
人生が、最期の最期で100点になるのか、0点になってしまうのか…
自分はもちろん、自分の大切な人にとっても、それは重要な問題だと思うのならば、必読です。

そう、いつか介護を「受ける」日のために介護を知ろうとしたように、
納得のいく遺体に「なる」ための、とばっ口がここにありました。

new60冊目(全66冊目)

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