噛噛堂 あと2112冊

遅読、積ん読、併読、乱読。それでも読んどく、70までの2112冊。いよいよカウントダウン。

無宗教こそ日本人の宗教である

2009年05月11日 | 考え棚

島田裕巳    角川oneテーマ21  2009年
…無宗教は信仰の対象ではない。それは世界そのものであり、私の中にも広がっている。可能性はそこにしかないとも言える。まだ、無宗教についての考察ははじまったばかりなのである… (本文より)


タイトルで、どーんと引き込もうと企む昨今の新書事情からすると、
「○○である」
って、この言いきり型は、ヘタすりゃトンデモ本かもねと思いつつも、
「あなたは宗教を信じますか?」多くの日本人は、答えることができない(帯広告より)
ハイ、その一人ですから。
何か新興宗教にでもすーっと引き込まれるかのように(笑)、思わず手にとっちゃいましたよ。

いやいやいやいや、どうしてどうして、
他の宗教に対して排他的にならざるを得ない一神教。
「森」をダメにしてきたのも、この一神教ではないのか、ということを、名著「魂の森を行け」でも宮脇先生がおっしゃっており、つい先日の感銘がここでまたつながる読書リンクの醍醐味を味わいましたな。

キリスト教ではないし、ましてやイスラム教でもなく、
仏教かと言われてもうーんちょっと言いきれず、かといって神道もどうなんでしょ。
でも、無信心、というわけでもないのです。
そう思ったらぜひともご一読。
日本における各宗教のこれまでの浸透の経緯から、各宗教の特徴からを織り交ぜ、
そこはかとなく無宗教を自認するすべての日本人に自信と誇りと希望をもたらす、
スカッと爽やか解明本 でございます。

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